元祖ゴールドラッシュと涙の旅路(北部ジョージア)


アミカロラの滝 (Amicalola Falls)

⇒州立公園ホームページ

 ジョージア州北東部の片隅は、面積的にはわずかですが、アパラチア山脈の尾根が張り出す観光資源の宝庫です。アトランタがあるピードモント(Piedmont=山麓台地)地方の鉱産物は御影石でしたが、ブルーリッジ(Blue Ridge)地方の場合はずばり金…ジョージアのゴールドラッシュは1829年に始まり、カリフォルニアで金が発見される1840年代まで続いたそうです。

アルプスの町へレン (Helen)

⇒ヘレン観光局ホームページ

 付近には美しい滝が多く、秋には、日本の紅葉見物さながらのハイキングが楽しめます。私たちの場合は、アトランタから遠くないワイン農園があるホテル(Chateau Elan)に泊まって、翌日ブルーリッジに出かけ、町中がアルプスの雰囲気でいっぱいのヘレンで手作りのロウソクや民芸品の買物をしました。

 アトランタの北西の一角はリッジ&バレー(Ridge & Valley=山と谷あい)、東テネシーのチャタヌガと強く結びついた地方です。北から白人に追われて来たチェロキー族が、玉突きでクリーク族を南に追い払って住んでいましたが、ゴールドラッシュで一攫千金をねらう開拓者が流れ込み、結局、1830年代にはチェロキー族もクリーク族も「涙の旅路」でオクラホマに去って行く運命でした。

 インターステート75号線沿いのアトランタとチャタヌガの間の地域では、繊維産業が発展しました。中でも「世界のカーペットの首都(Carpet Capital of the World)」といわれるダルトンの町には150を越えるカーペット工場と約100軒のアウトレットストアがあります。1895年に、当時まだ十代の少女がお兄さんの結婚祝いにキルト柄の手作りのベッドカバーを贈ったのが、そもそもの始まりです。