ミュージアム・キャンパス
ダウンタウン南部は、ニアサウスサイドです。グラントパーク(ザ・ループ)に続く湖岸のバーナムパークとミシガン湖に突き出した人工の半島(ノーザリー島)には、併せてミュージアム・キャンパスと呼ばれています。名前の通り、北端には、自然史博物館、水族館、プラネタリウムと自然科学系の三つの博物館が並んでいます。
フィールド自然史博物館()は、1921年に科学産業博物館と分かれて現在地に移転、建設されました。自慢の品は、1990年に発掘され836万ドルで落札した恐竜の標本です。これまで発見されたティラノサウルスの中でも最大で、しかも骨格の8割が完全な化石…発見者スーザンさんの愛称をとって「スー」と命名されています。
シェッド水族館()は世界で初めて海水魚を展示した内陸博物館です。ミュージアム・キャンパスは1933年に開かれたシカゴで2回目の万博の会場になりましたが、シェッド水族館はそれに先立って1930年に開館、フロリダのキーウェストからタンク貨車20両が8往復して380万リットルの海水を運んだと伝えられています。 アドラー・プラネタリウム()も同じく1930年の開館。西半球では最古のプラネタリウムです。屋外には、ヘンリー・ムーアの日時計を兼ねた彫刻があります。 ワン・ミュージアムパーク
フィールド自然史博物館の南は、NFL(アメフト)シカゴ・ベアーズのホーム=ソルジャーフィールドです。さらに、大駐車場を隔てて南にマコーミック・プレースという大コンベンションセンター(会議場)があります。 2016年オリンピックの誘致で、シカゴは最終の4候補都市に残りながらも東京とともに落選してしまいましたが、実現していれば、ソルジャーフィールドとマコーミック・プレースは主会場、駐車場は選手村になる計画でした。 ミュージアム・キャンパスの西には、セントラルステーションというターミナル駅がありました。今は、通勤列車の小さな駅を残し、ワン・ミュージアムパーク()という跡地の再開発プロジェクトが進んでいます。 |