お洒落なショッピングの街


Logan-Bucktown 地区(⇒拡大)

 シカゴは、北から南まで碁盤の目にきれいに区画整理された都市ですから、斜めに道が通ると、三角形の交差点やブロックができます。リンカーンスクエアやポローニャ・トライアングルもそうですが、ローガンスクエアの場合は、交差点の真ん中にレーストラックのような楕円形の公園があるので、さらに複雑です。ドライブの途中で通り過ぎるときは、どこから車が飛び出してくるか分かりませんから、あらかじめ航空写真のイメージを頭の片隅にコピーしておきましょう。

Illinois Centenial Colum(⇒拡大)

 公園(Little India)にそびえるイリノイ州100周年記念塔は、首都ワシントンのリンカーン記念館を設計したヘンリー・ベーコンの作で1918年に建てられました。柱頭から周囲を見下ろしているのは、イリノイ州旗のデザインに瓜二つの鷲です。


地域第一運動


Yum: Margie's Candies, Bucktown

Margie's Candies

 公園を巡る周回道路の南に2006年にオープンしたブティークは、シカゴのローカルな(注)B系ファッション・デザイナーブランドを全米に発信しているお店(Wolfbite & B-Girls Polonia Traingle)…80年代にプエルトリコ系の住民を中心に進められた「市役所より地域第一(Neighbourhoods First)運動」の成果で、ローガンスクエアの周辺はヤッピー(若いエリートサラリーマン)が住み、お洒落なショッピングができる町に生まれ変わりました。バーやクラブもたくさんありますが、夜は油断なさらないでください。酔いすぎたら、タクシーで帰宅した方が安全です。

(注)1970年代後半にニューヨークのブロンクス(Bronx)でストリートパーティー(Block Party)を開きブレイクダンス(Break Dance)を踊った黒人(Black)やヒスパニックの若者が始めたダボダボファッション…B系のBが、どのBか定説はないようです。


ビートルズ伝説のマージーズ


 ショッピングの中心ミルウォーキーアベニューをダウンタウンに向かって上って行くと、バックタウン(Bucktown)の鼻先にマージーズ(Margie's Candies)というキャンディ屋さんがあります。1965年に、ホワイトソックスのホーム球場コムスキーパークで公演したビートルズが、女の子を5人連れてきて、大盛りのアイスクリーム・サンデーをみんなでつついて食べたという伝説が残る由緒ある有名なお店です。