セントラルインディアナの風景


正方形に仕切られた畑

Back Home Again in Indiana

I have always been a wand'rer

Over land and sea

Yet a moonbeam on the water

Casts a spell o'er me

A vision fair I see

Again I seem to be

Back home again in Indiana,

And it seems that I can see

The gleaming candlelight, still shining bright,

Through the sycamores for me.

The new-mown hay sends all its fragrance

From the fields I used to roam.

When I dream about the moonlight

on the Wabash,

Then I long for my Indiana home.

Fancy paints on mem'ry's canvas

Scenes that we hold dear

We recall them in days after

Clearly they appear

And often times I see

A scene that's dear to me

 

Wabash River  (Near Lafaiyette)

Sugar Creek (Turkey Run State Park)

 セントラルインディアナにはどこまでもどこまでも真っ平らな平野が広がっています。これから赴任して来られる方は、トウモロコシや大豆を栽培する畑が見渡す限り続く中に人口数千人から数万人の町がポツンポツンと点在して、それぞれの町の周りに日系企業も含め5つ6つの工場がある風景をご想像ください。インディアナ州の経済は農業と工業の両輪で支えられています。

 その平らな土地を作ったのがワバシ川。ワバシ川は、オハイオ州内からインディアナ州を東西に横断し、イリノイ州との州境を南下してオハイオ川に注ぎ込みます。


州歌「インディアナの家に帰ろう」


ワバシ川流域

Central Canal, Indianapolis

 インディアナポリスやコロンバス(インディアナ州)を流れるのもワバシ川の支流。インディアナの州歌「Back Home Again in Indiana」は各地を転々としてきた人が故郷を懐かしむ歌ですが、ベースとなった「On the Banks of the Wabash, Far Away」という歌にもワバシ川は登場します。

 ワバシ川沿いにエリー湖とオハイオ川を結ぶ運河の掘削が始まったのは1832年でしたが、全線が開通したのは1853年。アメリカで最長の運河となったものの、すぐに汽車の時代がやってきて、商業的には成功しませんでした。


インディアナセントラル運河


 インディアナポリスにも、作り始めてすぐにあきらめた運河が残っていて、今はダウンタウンの市民憩いの場として役に立っています。

 ワバシ川流域には、氷河期にエリー湖方面から運ばれた砂が厚く堆積していて、インディアナポリスの南西クインシーでは深さ10m超の砂層が見られ、インディアナポリス西のシュガークリークには砂岩層が侵食されてできた景勝地があります。

 運河の掘削が難しかったのもそのためですが、トウモロコシや大豆の栽培には素晴らしい肥沃な表土です。

 


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