最初に、トラバースシティ周辺の地図をごらんください。氷河がツララのように垂れ下がったせいで、縦長の湾や湖が何本もできました。トラバースシティから北に突き出した半島が大トラバース湾を西湾(ウェストアーム)と東湾(ウェストアーム)に二分しています。 === ≪スリーピングベア砂丘国立湖岸公園≫ ===
スリーピングベア砂丘国立湖岸公園()は、大トラバース湾を囲む西の半島の付け根。35マイル(60q)にわたるミシガン湖岸と、その沖合いの2つの島で成り立っています。下半島で砂丘は珍しくありませんが、450フィート(137m)の砂の断崖となると、ほかにありません。 主役は○のスリーピングベア砂丘。観光客が、砂丘登りに挑戦する所です。昔、ウィスコンシンで大火事があり、逃げ場を失った母熊と2頭の小熊が湖を泳いで渡ろうとしました。 小熊は力及ばず溺れて死んでしまいましたが、母熊は断崖の上でいつまでも小熊を待ち続けました。不憫に思ったインディアンの神様(グレイトスピリッツ)は2つの島を作ってあげました。
砂丘の絶景を眺めるポイントは、エンパイア断崖。公園本部の案内所からトレイルがあります。お急ぎの方は、景勝ドライブをグルリと運転なさってはいかがでしょう。途中、車を停めて砂丘散策をしたり、砂丘の背後の農村風景を眺めたり。 スリーピングベア砂丘の裏は潅木地帯ですが、ピラミッド・ポイント()の方は樹木が多い断崖のトレイルです。プラット川ではカヌーやカヤックが楽しめます。アメリカは「自己責任」の国ですから、場所によってはミシガン湖に漕ぎ出すのも自由ですが、天候とご自分の「腕」によく相談してくださいとのこと。
マニトー島に出かけるなら、リーランドという漁村からフェリーが出ています。南北どちらの島に行こうか迷ったら、まず南マニトー島に行きましょう。海から灯台を眺めるのに飽きた方でも、1960年に座礁したフランシスコ・モラサン号の残骸が島から眺められるのは興味深くありませんか。 === ≪チェリーキャピタル…トラバースシティ≫ ===
このあたりの観光の拠点はトラバースシティ。空の玄関を「チェリー・キャピタル空港」と名づけるだけあって、周辺ではチェリーやベリーにリンゴやモモなど水はけがいいすずしい土地が大好きな果実や野菜が栽培されています。7月上旬はチェリー・フェスティバル…1925年に始まりました。毎年、50万人の観光客が押し寄せます。チェリーの旬には少し早いのですが、独立記念日に合わせて早めました(裏話)。 新鮮な果物を買うなら、お勧めはダウンタウンのサラ・ハーディ・ファームマーケットとビレッジ@グランドトラバース・コモンズ()のファーマーズ・マーケット。ビレッジは、国定歴史文化財のトラバースシティ州立病院を再開発した素敵なライフスタイルセンター(住む・遊ぶ一体型のショッピングセンター ご参考までに、この地方の果物や野菜の旬は次の通りです。
ブドウは下半島のここかしこで栽培されていますが、しいて言えば、やはりこの地方が本場。オールドミッション半島には、特に素敵なワイナリーがあります。 海(ミシガン湖)の遊びは、ヨット・ツアー、モーターボートや各種ウォータースポーツ器具(例えばウォーター・トランポリン)のレンタル、パラセイルなどなど。陸では、ミニゴルフと小遊園地、乗馬のできる観光牧場、気球などなど。業者が多いので、e-マップには一部しか掲載していません。 トラバースシティの付近にもスキー場はありますが、どうせなら車で1時間のシャンティクリーク(⇒ゲレンデマップ)まで足を伸ばしましょう。シュス山とサミット山の2斜面で、最大高低差は450フィート(137m)、9リフト(うち2本はロープリフト)47トレイル。ふもとのべルエア()は夏なら湖でボート遊びもできる花々の美しい町。地ビール()もあります。 南に1時間行けばクリスタル・マウンテン(⇒ゲレンデマップ)。こちらは実標高差375フィート(114m)で、8リフト(うち2本はロープリフト)45トレイル。 |