★ショッピングと外食 ★日本食材と和食レストラン ★お子様の教育とお住まい ノースカロライナ州の州都ローリー(Raleigh)とダーラム(Durham)はペアでローリー-ダーラムと呼ばれたり、チャペルヒル(Chapel Hill)を加えたトリオでトライアングル地区(The Triangle)と呼ばれたりします。中間にトライアングル・リサーチパーク(学術研究都市)ができたのが1958年。今ではアメリカの産業と学術研究をリードする最先端拠点の一つへと成長し、日本からも多様な業種の企業が周辺一帯に進出するようになってきています。たまたまでしょうが、周辺にはスペルで発音が想像できず日本語表記が難しい地名が多いので、最初に整理しておきましょう。 「ローリー」とは、まだ16世紀=エリザベス女王の時代に最初の北米植民地を作ろうとしたイギリス人の名前です。「ラーレイ」と表記される場合もあります。「ダーラム」は、最初の鉄道が通ったときに燃料補給基地の土地を提供した人の名前…「ダーハム」とも書かれます。ローリーのベッドタウン=「ケーリー(Cary)」には、地元在住の方がブログで使用中の表記を採用させていただきましたが、標準語なら「ケアリー」、現地の実際の発音は「ケリー」に似ているようです。チャペルヒルの隣の「カーボロ(Carrboro)」は「カルボロ」と書かれることもありますが、土地の人の発音には(カタカナ書きなら)「カービュロ」が最も近い表記ではないかと思われます。 ================≪ショッピング≫================
トライアングル地区で一番りっぱなショッピング・モールはローリー北東部の外環状線 I-540沿いにあるトライアングル・タウンセンターでしょう。中堅のメーシーズ、ベルク、ディラーズに大衆デパートのシアーズ、そして最高級のサックス・フィフスアベニューが旗艦店舗で、専門店フロアも二層、全部で160以上の専門店が入っています。 それに次ぐのが、ケーリー・タウンセンターとダーラム南部のサウスポイント・モールでそれぞれ140店舗以上の規模…大きなモールには、同じノースカロライナ州のシャーロット付近に本拠を置くベルク百貨店が必ず出店しています。ローリー内環状線 I-440沿いのクラブトリーバレー・モールは一回り小粒ですが約2マイル先の小モールノースヒルズと合わせて「ミッドタウン」のショッピング・エリアを構成しているようです。ダーラム・ダウンタウン付近のノースゲート・モールとチャペルヒルのユニバーシティー・モールも、なかなか便利なロケーションにあって、手軽なお買物が楽しめる小型のショッピング・モールです。 ローリーからゴールズボロに向かって南東に20マイル(約30Km)行くと、I-95沿いのスミスフィールドに80店舗が出店のカロライナ・プレミアムアウトレットがあります。 ================≪洋食レストラン≫================
さて、レストラン探しに便利なフォーブズガイドが改訂中で今は全く使えませんが、左の表は2010年頃にフォーブズガイドで評価の高かったお店。 原則三ツ星以上のお店を載せたのですが、「42丁目オイスターバー」という変わった名前のレストランがあったので(二つ星でしたが)例外的に選んで加えてしまいました。42丁目といえばニューヨーク市マンハッタンのグランド・ステーション…その地下にある有名なオイスターバーの支店かと思ったら違いました。その昔ニューヨークに会議で出かけたローリーのお医者さんたちがオイスターバーで大いに盛り上がって、帰郷後、地元のレストランを改名させてしまったのだとか…1933年に禁酒法が廃止されるやいなや、ひんやり冷やしたジョッキで生ビールをサーブしたローリー最初のお店なのだそうです。 ケーリーの四ツ星ヘロンズは、アムステッド・ホテル(Umstead Hotel)のレストラン。ダーラムの三ツ星フェアビューは、ワシントン・デューク・イン(Washington Duke Inn)、チャペルヒルの四ツ星カロライナ・クロスローズはカロライナ・イン(Carolina Inn)、三ツ星イル・パリオはシエナ・ホテル(Siena Hotel)のレストランです。 ところで、大学の街チャペルヒルとカーボロは、ポップなレストランの町としてただいま売り出し中です。例えば、カリスマ主婦マーサ・スチュワートも宣伝に一役買っているフォスターズ・マーケット(Foster's Market)やママ・ディップス・キッチン(Mama Dip's Kitchen)、 クルックス・コーナー(Crook's Corner)、ランタン・レストラン(Lantern Restaurant)などなど。さらに、喫茶店・デザート系では、ジョー・バン・ゴッホ(Joe Van Gogh)、フランクリン・スウィーツ(Franklin Sweets: 旧Amelia at Chapel Hill=地図)、オープンアイ・カフェ(Open Eye Cafe)、カフェ・ドリアード( Caffé Driade)、3カップス(3 Cups)、パジェット・ステーション(Padgett Station)などがお勧めなのだそうです。 ======≪日本食材≫====== ローリー(ケーリー)には、日本人経営の東洋食品があります。雑貨や雑誌、日本のタバコなど、よそでは手に入らない商品もあるので、トライアングル地区の日本人の皆さんにはたいへん貴重なお店です。補習校の近くにある韓国系のキムズは、手頃なお値段の食材店で、日本食材も多いそうです。ローリーのグランド・アジア(大亜州超商)は、中国系の大型スーパー。ダーラムには、グローバルマーケット(Li Ming's Global Market)がオープンしました。 ===≪お子様の教育とお住まい≫===
ローリー日本語補習学校には、2年保育の幼稚園と小中高を合わせて250名を越える子供たちが通っています。借用校は「ルルドの聖母マリア(Our Lady of Lourdes)」という名のカトリック系の幼小中一貫教育校で、日本語と日本文化の教育に熱心に取り組んでいます。 トライアングル地区には、ケーリー周辺やカーボロなど住みやすいベッドタウンがいっぱいあり、日本人の不動産屋さんもいるので家探しは比較的容易にできるでしょう。
GreatSchools.comは、(「育児と教育」のページでも紹介していますように)各地の現地校を公表データで比較するホームページです。各州の学力テスト結果による成績の比較のほか、生徒の人種構成や(貧しくて)給食補助を受ける生徒の比率、先生一人当たりの生徒数などが分かります。ただし、成績については、各州で実施されるテストが異なりますので、州を越えた比較はできませんから、注意して比較してください。 |