クリーブランドの観光と行楽 ★レイクフロント ★ダウンタウン ★ユニバーシティ・サークル ★スタンダード石油とロックフェラー レイクフロント
エリー湖に臨む港には二隻の船が並んで浮かんでいます。一つは永年ミネソタから鉄鉱石を運び続けた功績により「クリーブランドを築いた船(The Ship That Built Cleveland)」と呼ばれるウィリアムGマザー号の海洋博物館、もう一つは太平洋戦争で日本を相手に戦ったこともある潜水艦コッド(Cod=魚のタラ)号の博物館です。
陸上に二つ並ぶのは、ロックンロールの殿堂と五大湖科学センター。ロックンロールの殿堂は1983年にホームレスで創設されたのだそうです。クリーブランドが、メンフィス、シンシナティ、ニューヨークなどを敵に回して誘致競争に勝ち、1995年にオープンしました。 クリーブランドは1952年に最初のロックンロール・コンサートが開かれた都市…ロックンロールという新しい音楽のジャンルが確立するのに貢献したラジオ・ディスクジョッキーのアラン・フリードが中心になって催しましたが、収容人員の倍近い2万人が会場に押しかけ、それは暴動一歩手前の騒ぎだったのだそうです。 ダウンタウン
クリーブランドのプロスポーツ最前線インディアンズ(野球)、ブラウンズ(アメフト)、キャバリアーズ(バスケ)の本拠はダウンタウンにあります。 大きくうねるカヤホガ川両岸の河川敷のような低地はフラッツと呼ばれる工場地帯でしたが、80年代の半ばから発電所や倉庫が歓楽街に変身し始め一時はマンションやアパートもできる勢いでした。 しかし、2000年に泥酔による溺死が相次いだ頃から、急速に熱が冷め、再開発の中心は高台のウェアハウスディストリクト(倉庫地区)に移って行きます。ウェストバンク(西岸)の野外イベント会場ノーティカパビリオンでは、夏の間に15〜20のコンサートが開かれます。 ウェアハウスディストリクトは、外壁に鉄で繊細な装飾が施されたロックフェラービルなど歴史的価値の高い建物も数多くある由緒ある一角で文化遺産(National Historic Places)に指定されています。 ダウンタウンには、ほかにも文化遺産がたくさんあります。西岸にあるウェストサイド・マーケットは1840年開業、未だに現役で営業しているアメリカで最も古い小売市場です。 ザ・モールまたはクリーブランド・モールと呼ばれる憩いの空間は、20世紀初頭に都市美を追求する建築家たちが行政区画の中心に設けたものです。ロンドンのバッキンガム宮殿正面の通りにあやかって命名されたのでしょう。 ユニバーシティ・サークル
レッドラインのユニバーシティ・サークル(University Circle)駅で降りて北西に500mほど行くと、お子様の遊び場付きの植物園(Cleveland Botanical Garden)もあるウェード公園(Wade Park)…ここには、大物の文化施設が集まっています。 美術館(Cleveland Museum of Art)、自然史博物館(Cleveland Museum of Natural History)、セベランスホールはアメリカ五大オーケストラの一つクリーブランド管弦楽団(Cleveland Orchestra)の本拠です。
少し北に、西部保留地歴史協会(Western Reserve History Society)という地元の歴史を保存する財団の建物があります。建国当時のアメリカでは、独立13州が同緯度の西部の土地の所有権を主張していましたから、現オハイオ州北東部=コネチカット州西部保留地には、クリーブランド(Cleaveland)将軍率いるコネチカット土地会社が乗り込んできたのだそうです。ここには、古い自動車や飛行機を集めた博物館も併設されています。 動物園(Cleveland Metroparks Zoo)はダウンタウンの南方。水遊びの遊園地ワイルドウォーター・キングダム(Geouga Wildwater Kingdom)はギオーガ湖付近にあります。世界一乗り物が多い遊園地として知られるサンダスキーのシダーポイント(Cedar Point Amusement Park)もダウンタウンから1時間ほどです。ジェットコースターに乗って高い所からエリー湖の景色をお楽しみください。近郊でスキーをするなら、カヤホガ川渓谷のボストンミルズとブランデーワインのスキー場(Boston Mills & Brandywine Ski Resort)か東部のアルパインバレー・スキー場(Alpine Valley Ski Area)にお出かけください。 クリーブランドの一帯には、氷河に削られてできた地形が多いせいなのでしょうか、美しい滝がいっぱいありますので、写真を集めてみました。
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