ダラス-フォートワース・e-ガイド (印刷ページ)

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ダラス-フォートワース‐アーリントンの暮らし

★ダラス都市圏の交通 ★テキサス・レンジャーズとダラス・カウボーイズ ★補習校と住環境


全米大都市圏人口(千人)

@

ニューヨーク

18,897

A

ロサンザルス

12,828

B

シカゴ

9,461

C

ダラス

6,371

D

フィラデルフィア

5,965

E

ヒューストン

5,946

F

ワシントンDC

5,582

G

マイアミ

5,564

H

アトランタ

5,268

I

ボストン

4,552

 全米の都市(行政区分)別人口比較でも、ダラスは第9位、フォートワースは第16位と上位にランクされる大都市です。しかし、さらに大都市圏(Metropolitan Statistical Area)という統計上の地域区分で見ると、ダラスとフォートワースダラスはワンセットで、そのダラス‐フォートワース-アーリントン大都市圏は、実にニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴに次ぐ全米第4位の大都市圏であることが分かります。

== ≪ダラス都市圏の交通≫ ==

DART(ダラス都市圏高速鉄道)詳細路線図はこちら

 ダウンタウンダラスの中心は、エルムストリートとラマーストリートに挟まれたメインストリート地区。ビジネスオフィスばかりでなく、高級デパートのニーマン・マーカス本店をはじめショッピングやレストランやエンターテインメントのお店が盛り沢山な街です。

 そのメインストリート地区沿いにはライトレールDART(ダラス都市圏高速鉄道)の駅が4つあって、市民の足が放射状に郊外に延びています。

 ユニオンステーションとフォートワースのITC(総合交通センター)の間には、両市を結んで流れるトリニティ川の名前から名付けられたTRE(トリニティ鉄道急行)という通勤鉄道が運行しています。

 中間点のセンターポート駅からは、ダラス-フォートワース空港のターミナルにシャトルバスが出ています。ダルビッシュ投手が入団したテキサス・レンジャーズの球場も、そこからは車で10分ほどなのですが、そこはアメリカの交通システムが海外の旅行者に優しくないところで、レンタカーやタクシー以外には便利な交通手段がなさそうです。

=== ≪テキサス・レンジャーズとダラス・カウボーイズ≫ ===

(左下)Cowboys Stadium(中央)Rangers Ballpark(右上)Six Flags over Texas

拡大すると遊園地のアトラクションもごらんになれます(⇒Wikimapia)

 テキサス・レンジャーズは、1971年にワシントンから引っ越してきました。大リーグでは比較的歴史が浅い方ですが、名投手ノーマン・ライアンが(共同)オーナー社長で、2010〜11年と2年連続でワールドシリーズに出場しているアメリカンリーグ最強チームです。球場は、アーリントン市の広大なスポーツ・娯楽パークの中心にあります。

ゴッサムシティエリアの「バットマン」

 隣接するシックスフラッグズ・オーバー・テキサスは、敷地面積で世界最大を誇る「シックスフラッグズ」グループが1961年に開いた最初の遊園地です。北米で、ほかに13の遊園地を運営しています。名前の由来も、創業がテキサスの地であることを知らない人には分かりません。テキサスには、これまでに、スペイン・フランス・メキシコ・テキサス共和国・アメリカ合衆国・アメリカ南部連合(南北戦争時)の6政府の旗がひらめいたことを表しているそうです。

右翼が狭いレンジャーズ球場(⇒拡大)

カウボーイズスタジアム内部

ダラス・カウボーイズのチアリーダー

 遊園地の反対側には2009年にNFLダラス・カウボーイズの新しいスタジアムができ、アーリントンは、アメリカの4大人気スポーツのうち野球とアメリカンフットボールを楽しめる場所になりました。

 ちなみに、2011年に優勝したNBA(バスケ)ダラス・マーベリックスとNHL(アイスホッケー)ダラス・スターズの本拠は、ダラス・ダウンタウンのアメリカン航空アリーナです。

 3回もスーパーボウルに出て優勝した90年代の黄金時代を覚えている方には、最近のカウボーイズの成績は多少物足りないことでしょうが、水着カレンダーで有名なチアリーダー=通称ダラス・カウガールズの人気は衰えることを知りません。

 さて、ダルビッシュ投手の入団に当たって、ファンの皆さんが一つだけ心配なさっているのはレンジャーズ球場の右翼の狭さではないでしょうか。上の写真を一瞥しただけでも、何となく右が詰まっていびつな形に見えますね。問題点は3つ…@右翼は左翼より(ライン際で)2メートル短く1階席のフェンスの高さも低いこと、Aブルペンが右中間のスタンド内に設けられグラウンドに4メートルも食い込んでいること、B2階席がグランド上に張り出し通称ホームランポーチというホームランの受け皿になっていることです。

 それに、ダラスでは気温も高く空気も乾燥していて打球も勢いよく飛ぶのだそうですから、レンジャーズ球場は「ピッチャー泣かせ」。だからこそ、ダルビッシュのような超一流投手がほしかったのですね。フレーッ、フレーッ、ダルビッシュ!!

=== ≪補習校と住環境≫ ===

開校

各地の補習校 

1958

ワシントンDC

1962

ニューヨーク/ニュージャージー

1966

シカゴ

1967

サンフランシスコ

1968

ロサンゼルス

1970

ダラス

1971

ヒューストン/シアトル/ポートランド

1972

フィラデルフィア

1973

デトロイト/トロント/バンクーバー

1974

アトランタ/ボストン

1975

シンシナティ

 ダラス補習校は、全米でも7番目に古い補習校です。1970年に開校しました。ダラス発祥のセブンイレブンが日本のイトーヨーカ堂と提携したのが1973年ですが、それより前からあったのですね。

 駐在員のお住まいは、補習校があるキャロルトンに近いプレノやコペール、アービングの北部に多いようです。全米各地の大都市では、最高級住宅街は日本人に住みにくく、その周辺が便利という法則があります。

 アービングの住環境は今一つかもしれませんが、コペールに隣接する地域には、日本人の不動産屋さんもお勧めできる物件があるそうです。

 ところで、ダラスは、南部でアトランタに次いで韓国系の人々が多く住んでいる都市。韓国系が多いところには、生鮮食料品の巨大スーパーが数多くあるので、食材の調達には不便がありません。e-マップには記載できませんでしたが、おいしい韓国料理を食べるならこちら。DARTのグリーン線とロイヤルレーンが交わるあたりが、コリアンタウンの中心です。