寒い時期に長時間の停電があるとたいへんなことになります。レキシントンでも、フリージング・レインで木が倒れて電線を寸断する事故がありました(新しいサブディビジョンは比較的安全でしょう)。滅多にないことですから、わざわざ石油ストーブと灯油を用意するのは取り越し苦労でしょうが心構えは必要です。ガス暖房の家でも、電気が止まれば暖房もお湯も止まってしまうのが普通です。
結論からいうと、暖房が止まったらホテルなどに逃げ出すのが一番です。市内の宿泊施設には予約が殺到しますから、大停電になると判断したら直ちに決断しなければなりません。ただ、水道が凍結しないよう常に微量の水が流れるように栓を開けておいてから避難してください。
石油ストーブはすぐ売り切れ、灯油も不足し、慣れない利用者が一酸化炭素中毒で救急車に運ばれます。暖炉は頼りになりますから、日頃利用することのない皆さんも使い方だけは調べておきましょう。薪やプロパンの入手も競争になります。写真は都市ガスの暖炉ですが、マッチやライターなどとガス栓を回すハンドルが見つからないと火がつけられません。暖炉の上には煙突がありますが、普段はふたが閉まっています。誤った使い方で、くれぐれも事故を重ねないでください。
灯りも懐中電灯とろうそくが頼りで、布団にくるまって寒さをしのぐ越冬生活です。当然、携帯電話は充電できません。たいていの電話は使えなくなりますが、わが家には電池式の電話が1台あるので非常時には役立ちます。以上、摂氏零下5度で3日過ごした私たちの経験でした。
|