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アメリカ生活・e-ニュース

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2007年8月15日(第14号)

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(私たちの体験から)6月の雹(ひょう)後日談

住宅保険で大儲け…各地の屋根屋さん全員集合

 「風が吹けば桶屋が儲かる」はただのことわざですが、雹(ひょう)が降ると屋根屋が儲かるようです。先々月号の「干ばつ」の記事中で既にご紹介しましたが、私たちの住まいがあるハロッズバーグ通周辺には、6月5日、これまで見たことのない大きさの雹が降りました。米国海洋気象庁ルイビル支局の資料にはレキシントンより西のローレンスバーグで降ったゴルフ・ボール大の雹、北のジョージタウンで観測された竜巻のような雲が載っています。ユーチューブにも、市民から多数の動画(Hail Storm in Lexington 00:42、Hailstorm, June 5, 2007 01:31など)が寄稿されています。

 しばらくして、隣近所の前庭に屋根屋さん(Roofer)の看板が立ち始めました。毎日のように、雹被害の無料見積りを勧める手紙が届きます…「住宅保険で無料修理!!」。こんなに多くの屋根屋さんが、いったい何処に潜んでいたのでしょう?

 私たちの家の屋根は大丈夫そうに見えたのですが、遠慮がちに保険代理店に相談してみると「下から見ても、損傷はよく分からない」と市内の屋根屋さんを紹介してくれました。

 早速、スコットというセールス担当の屋根屋さんがやってきました。私にも、屋根の様子を見ろと言うので、こわごわハシゴを上ってみると、確かに屋根材の表面の粒子は削れて樋に溜まるわ換気口のカバーはボコボコになるわで「素人目にも要修理」…納得しました。

 スコットと世間話をしていたら、業界のカラクリが分かってきました。スコットのような屋根屋さんは「雹の追っかけ(Hail Chaser)」と呼ばれ、全米どこでも雹が降ったと聞けば飛んでいくのだそうです。ふだんは、雹の首都=セントルイスに住んでいますが、各地に仲間がいて、今回はレキシントンの屋根屋さん宅に皆が寝泊りしています。何でも、今、レキシントンで仕事をしているのは70業者=200人ですが、その中で、本当の地元業者は10社程度、大半はアルバイトを使っているので注意した方が良いと教えてくれました。

 続いて、保険会社の社員で補償額を査定する係の人(アジャスター)がやってきて、被害状況を調べていきました。翌日には、樋やポーチの防虫網の被害まで含めて約8千ドルという査定が来ましたが、スコットは3千ドルほど不足と言って私たちの代りに保険会社と交渉中です。

 保険契約には免責額(Deductible)の規定があって、その金額までは自己負担しなければなりません。私たちの契約は$500ですが、お向かいのご夫婦は、保険料を安く済ませるために免責額を先日$1000に引き上げたばかりで、ちょっと残念がっていました。

 お隣は、今年に入って屋根を葺き替えたばかり…こんなことなら、もう少し待てばよかった...。私たちは、遅かれ早かれ修理しなければならなかった箇所を保険金で直せそうなので、ラッキー。

 雹の被害も、家庭によって悲喜こもごも。いずれにしても、次回からは保険料が上がるのは間違いなさそうです。

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