今年の「サンダー・オーバー・ルイビル」は4月12日
ダービー祭の開幕を告げる花火と航空ショー
Thunder
over Louisville |
ケンタッキー州のレキシントンに住む私たちにとってルイビルは中途半端に近くて遠く、ダービーで有名な「チャーチルダウンズ競馬場」を除けば遊びで訪れたこともなかったのですが、実は歴史的にも由緒がある見所盛りだくさんの都会です。
今回は、ダービー(5月の最初の土曜日)開催の3週間前に行われる北米最大級の花火と航空ショーの祭典「サンダー(雷)・オーバー・ルイビル(Thunder
over Louisville)」について調べてみました。
今年の「サンダー・オーバー・ルイビル」は4月12日、会場はもちろんオハイオ川です。
航空写真を見てください。そもそもルイビル市が建設されたのは、まだ橋のない時代に、写真中央に見える中洲の一帯が浅瀬で、バイソン(野牛)も渡河する自然道になっていたからです。ですから、花火を仕掛ける場所にこと欠く筈がありません。見物のベスト・スポットは、ケンタッキー川の「ウォーターフロント・パーク」とインディアナ川の「フォールズ・オブ・オハイオ・パーク」です。
運河を通過する石炭のはしけ |
ついでですから、地理と歴史について追加説明します。「フォール(滝)ズ・オブ・オハイオ」というのは中洲の周辺に落差約8mの滝があったからで、陸上交通の要衝は、同時にミシシッピー川-オハイオ川の水上交通の難所だったのです。1830年にはケンタッキー側の河岸に沿って運河が作られ、現在でも使用されています。
航空ショーはB-2スティルス爆撃機やアパッチ・ヘリコプターなど多彩な35編隊が平均10分の間隔で相次いで飛来し、午後3時から9時前まで続きます。花火は、9時半からで、尺玉を含む60トンの花火が打ち上げられ少なくとも火薬量では北米随一の花火大会のようです。
「サンダー・オーバー・ルイビル」の翌週から、2週間にわたる「ダービー・フェスティバル」が始まります。4月24日からダービー前日の5月2日までのウォーターフロント・パークは特ににぎやか…お祭プラザ(Festival
Plaza=写真@)には「チョー・ワゴン(Chow Wagon)」呼ばれる食べ物と音楽を楽しむ屋台が多数出店され、大広場(Great
Lawn=写真A)は「フェスタビル(Fest-a-Ville)」という野外ステージ付きのイベント会場に変わります。ペガサス・ピン(Pegasus
Pin)という$3のバッジを買えば入場できます。
ルイビル付近にお住まいの方には、4月24〜26日の気球大会(Baloon
Festival)、4月31日の外輪式蒸気船レース(Great Steamboat Race=写真)、5月1日のペガサス・パレードも必見です。忙しい季節ですが、今のうちに仕事を片付けてルイビルの春を楽しんでください。
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