北米の主要空港ターミナルのご案内
手荷物検査
??
入国審査 ?? 税関検査 ??
誰でも慣れてしまえば昔の苦労は忘れてしまうもの。英語にも不自由せず旅慣れている人には、事前に、各地の空港のターミナルやコンコースの様子を知らなくても「それがどうしたの?」で済みますが、アメリカに赴任して間もない人にとっては空の旅は緊張の連続…ましてや、遅延やキャンセル、着陸地の変更など異常事態が発生すると、外人の海に自分だけが放り出されたような孤独な気分に落ち込んでしまいます。機内でよく眠れずに、時差ぼけで頭がもうろう状態なら、なおさらたいへん。
協力:H.I.S.シカゴ支店 |
少しでも楽な気持ちで旅行したければ予習が肝心。空港自身の空港マップは英語でアメリカ人向けに書かれていますが、航空会社の空港ガイドの中には旅慣れない日本人の皆さん向けの親切な説明もたくさんあります。そこで、今回は、各空港のベスト・ガイドに直接ジャンプする地図を作ってみましたのでご利用ください。日本からのアメリカ本土直行便に関する情報は旅行代理店H.I.S.の提供です。場所を示す●ではなく空港名をクリックしてください。
日本からのアメリカ本土直行便と北米主要空港案内リンク地図
(黄表示の空港は直行便がある空港…目的地は特に表示がなければ成田)
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さて、楽しい空の旅も、国内旅行は比較的単純ですが、出入国手続きが絡むと話はややこしくなります。あまり面白くない分野の話題ですが、空港のお役所仕事の目的や手順が頭に入っていると、困ったときにも落ち着いて対応ができます。以下に表を掲載しましたので、参考になさってください。あらゆる場合を想定して注意深く書いたつもりですが、表の事例に当てはまらないケースがあれば、あらかじめお許しください。
昔は、見送りの人もセキュリティー・チェックを通って搭乗口まで行くことのできる空港が多かったものですが、2001年の同時多発テロ事件以来、全ての手続きが複雑化、厳格化する一方です。普通の国では、入国審査を行うのは国籍を管理する法務省、税関は関税の徴収をする役所ですから財務省の管轄ですが、アメリカでは、2003年に創設された国土安全保障省の傘下に属しています。
○印は旅行者が(航空会社に預ける)手荷物を携えて移動するところ、↓印は手ぶら(機内持ち込み手荷物だけ)で移動するところです。乗継便には、国内線搭乗時に国際線の手続きも一度に済ませる場合と、そうでない場合があるので、乗り継ぎがない直行便の場合を含め3ケースに分類しました。
日本 ⇒ アメリカ
|
関門 |
お役所 |
直
行
便
|
乗
継
A
|
乗
継
B
|
主な用件
(乗継Aは国内線搭乗時に国際線の
手続きもする場合、Bはしない場合)
|
日
本 |
国内線 |
搭乗受付 |
航空会社 |
|
○
|
○
|
書類確認/手荷物検査(預け) |
セキュリティ・チェック |
空港 |
|
↓ |
↓ |
危険物の有無を確認 |
搭乗 |
航空会社 |
|
↓ |
↓ |
搭乗券を確認 |
国際線
空
港 |
手荷物受取 |
空港 |
|
|
○ |
搭乗手続きに備え荷物を引き取る |
搭乗受付 |
航空会社 |
○
|
|
○
|
書類確認/手荷物検査(預け) |
セキュリティ・チェック |
空港 |
↓
|
|
↓
|
危険物の有無を確認 |
出国審査 |
法務省 |
↓
|
↓
|
↓
|
パスポートに出国印 |
搭乗 |
航空会社 |
↓
|
↓
|
↓
|
搭乗券を確認 |
ア
メ
リ
カ |
国際線
空
港 |
入国審査 |
国土安保省 |
↓
|
↓
|
↓
|
身元確認/*指紋読取…I-94を発行 |
手荷物受取 |
航空会社 |
○
|
○
|
○
|
税関検査に備え荷物を引き取る |
税関検査 |
国土安保省 |
○
|
○
|
○
|
税関申告書を提出 |
手荷物預け |
航空会社 |
|
○ |
○ |
荷物を再び預ける |
セキュリティ・チェック |
空港 |
|
↓ |
↓ |
ターミナルが変わる場合 |
搭乗 |
航空会社 |
|
↓ |
↓ |
搭乗券を確認 |
国内線 |
|
○ |
○ |
手荷物受取 |
*指紋検査については、H.I.S.の説明をそのまま引用します。
アメリカ合衆国入国時
入国審査カウンターにおいて、(1)10本指の指紋のスキャン(カウンター上に設置された指紋読取機に指をかざすことによって読み取りを行うもの)と、(2)デジタルカメラによる顔写真の撮影が行われ、これらの情報は、データベースに登録されている情報と照合され、入国許可の判断に当たって利用されるということです。なお、その後も米国に入国する都度、同様の手続きが必要となります。
米国政府の説明によれば、生体情報読み取り手続きは、入国審査官が入国書類をチェックしながら同時並行的に行われ、概ね15秒程度で終了するとのことです。
アメリカ ⇒ 日本
|
関門 |
お役所 |
直
行
便
|
乗
継
A
|
乗
継
B
|
主な用件
(乗継Aは国内線搭乗時に国際線の
手続きもする場合、Bはしない場合)
|
ア
メ
リ
カ |
国内線 |
搭乗受付 |
航空会社 |
|
○
|
○
|
書類確認/手荷物預け/(A)I-94回収 |
セキュリティ・チェック |
空港 |
|
↓ |
↓ |
危険物の有無を確認 |
搭乗 |
航空会社 |
|
↓ |
↓ |
搭乗券を確認 |
国際線
空
港 |
搭乗受付 |
航空会社 |
○
|
|
○
|
書類確認/手荷物預け/I-94回収 |
セキュリティ・チェック |
空港 |
↓
|
↓
|
↓
|
同ターミナル内で乗継なら不要 |
*出国管理 |
国土安保省 |
↓
|
↓
|
↓
|
(一部空港で試験的に実施中) |
搭乗 |
航空会社 |
↓
|
↓
|
↓
|
搭乗券を確認 |
日
本 |
国際線
空
港 |
入国審査 |
法務省 |
↓
|
↓
|
↓
|
身元確認…I-94を発行 |
手荷物受取 |
航空会社 |
○
|
○
|
○
|
税関検査に備え荷物を引き取る |
税関検査 |
財務省 |
○
|
○
|
○
|
税関申告書を提出 |
手荷物預け |
航空会社 |
|
○ |
○ |
荷物を再び預ける |
セキュリティ・チェック |
空港 |
|
↓ |
↓ |
同ターミナル内で乗継なら不要 |
搭乗 |
航空会社 |
|
↓ |
↓ |
搭乗券を確認 |
国内線 |
|
○ |
○ |
手荷物受取 |
*出国管理についても、H.I.S.の説明をそのまま引用します。
アメリカ合衆国出国時
US−VISITプログラム下における出国管理(パスポート、ビザ及び指紋のスキャン)は、以下の空港・海港で自動端末機にて試験運用中です。
空港…シカゴ・オヘア、アトランタ、ダラス、デンバー、デトロイト、ニューアーク、フィラデルフィア、フェニックス、サンフランシスコ、サンユアン、シアトル
海港…マイアミ、ロサンゼルスのロングビーチ、サンペドロ
これら15カ所での運用はあくまで試験的なものであり、試験期間後、米国政府が本格運用の決定を行うこととなっておりますが、当面は以下の3つの方法で出国管理の試験運用がなされる予定です。
(1)自動端末機のみ
チェックイン後、空港・海港において金属探知器(TSA
Screener)を越えた所に設置してある自動端末機にパスポートを入れる。指紋採取、顔写真の撮影を行う。データが採取された証拠となるレシートを受け取り、ゲートに向かい搭乗する。
(2)端末機+モバイル端末機(US−VISIT係員)
上記の手続の後、搭乗ゲートの前でUS−VISIT係員にレシートを渡し、係員がモバイル機によって指紋採取、本人確認を行う。その後搭乗する。
(3)モバイル端末機(US−VISIT係員)のみ
チェックイン後そのまま搭乗ゲートに向かい、ゲートの前でUS−VISIT係員にパスポートを渡し、指紋採取、顔写真撮影を行う。係員からレシートを受け取って搭乗する。
米国政府の説明によると、入国の際に上記対象空港・海港にて出国手続を分かりやすく説明した出国カードを配布するとともに、対象空港・海港ではアナウンスなどによって出国者に手続の周知を行うこととしています。また、日本人利用客が多い空港には日本語を話せる人員を配置するようにして、試験運用中も円滑な出国手続が進むようにするとしています。
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