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アメリカ生活・e-ニュース

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2009年2月15日(第32号)

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冠婚葬祭の手引き…お葬式編

 死亡広告⇒寄付(香典)⇒お通夜⇒お葬式⇒埋葬

 ご不幸は突然です…皆さんも、アメリカでお葬式やお通夜に出なければならないことがあるかもしれません。私たちの場合も、ちょうど1年前にアメリカ人と日本人のお友だちが相次いで1週間のうちに亡くなるという悲しい出来事がありました。皆さんの周りには何もないことをお祈りしますが、念のため、アメリカの葬礼のマナーを簡単にご紹介しておきます。地域や宗教の違いだけでなく、亡くなった方の地位や皆さんのお立場などによっては異なる対応が必要なこともありますから、ご懸念があれば身近なアメリカ人に助言を求めるのがよろしいでしょう。

死亡広告(Obituaries & Memorials)

 死亡広告の文例

A funeral service will be held noon Sat, Feb 7, at XXXXXX Church by (牧師さんの名前). Burial will follow in XXXXX Cemetary. Visitation will be 6-8 pm Fri at XXXX Funeral Home, (住所). Memorial contributions are suggested to XXXXXX Church, (住所) or XXX Human Society, (住所). 

 人々が亡くなると、ご遺族が新聞に死亡広告をお出しになります。私たちが住むレキシントンでは、地元紙の地方面(「City & Region」のページ)に死亡広告のコーナーがあって、アメリカ人なら、毎日、目を通しているようです。日系企業の幹部の方は、会社に関係のある人の死亡広告を見つけたら報告するよう人事担当のアメリカ人に指示しておいた方がよいかもしれません。

 死亡広告の前半の部分は故人の経歴や業績、残された家族など追悼の記事ですが、後半でお葬式の日時や会場など葬礼の具体的な情報が書かれています。

寄付(Memorial Contribution)

 日本の香典に少し似ていますが、親しかった人々に、故人を偲んで、教会や慈善団体宛の寄付をお願いする習慣があります。死亡広告の末尾などに寄付の相手先が指定されていますから、$25でも$50でも$100でも、皆さんのお好きな金額の小切手を切って郵送します(日本の香典並みの金額を送ったら、遺族がびっくりするかもしれません)。備考欄に「In Memory of (故人の名前)」と書いておくとよいでしょう。時間の余裕がなければ、お通夜の後になっても一向にかまいません。

お通夜(Visitation)

 日本のお通夜に相当するのがビジテーションです。普通は葬儀社(Funeral Home)のオフィスや教会で行われ、弔問客は指定時間内ならいつでも訪れることができます。献花をなさりたい方は、事前に、花屋さんに配達をお願いしておきましょう。

 会場には、故人(The Deceased)の思い出の写真や品々が飾られています。特に形式はなく、カクテルパーティーのように参会者同士が語り合い、折を見てご遺族にご挨拶をする趣旨ですから、ご遺族とは初対面でも、自己紹介して故人の思い出話をしてあげてください。「ご愁傷様」には難しい言い方もあるようですが、私は「I am sorry」という慣れた言葉を使います。英語に自信がない方は無理をなさる必要はありませんが、できれば「死ぬ(die)」は避け「亡くなる(pass away)」という表現を使うよう努力しましょう。

 棺が置かれている場合もありますが、ふたが開いていれば、故人のお顔をのぞいてお別れをしてあげてください。日本人が普通にするように、両手を合わせて、お祈りして差し上げるだけで結構です。

 お名前を忘れずに記帳してください。軽食が用意されていることもあります…日本と同じで、参会者が遠慮せずに食べてくれた方が、遺族の気持ちはやわらぐものではないでしょうか。服装は、特別に派手でなければ、日常の身なりで大丈夫。着替えずに、仕事帰りに立ち寄っても失礼には当りません。むしろ、黒づくめでは、ご遺族や葬儀社の関係者とまちがわれてしまうかもしれませんよ。

葬列(Funeral Procession)

 棺に納められた遺体をお通夜の会場から教会(葬儀会場)に移動する際と、(お葬式の後に埋葬が続く場合は)さらに墓地に運ぶ際には、霊柩車(Hearse)を先頭に参列者の車が葬列をなして続きます。地域によってまちまちですが、普通は、パトカーが先導して、交差点が赤信号でも一般の車を止めて進むことができるよう法律で定められています。参列者の車も、一般車と区別がつくように、非常灯を点滅させたり、昼間でも点灯したりすることがあります。

お葬式(Funeral Service)

 お葬式は、特に「密葬(Private Service)」の指定がなくても、お通夜に比べ、より内輪で行うもののようですから、私自身、アメリカのお葬式に参列したことがありません。一概に言えませんが、ご遺族とのお付き合いの深さや、お仕事上の関係などで、ご判断なさったらよろしいのではないでしょうか。服装も、お通夜よりフォーマルになさった方がよさそうです。

 お葬式では、お祈り、聖書の朗読、賛美歌、聖職者のいやしの言葉、遺族の追悼の辞などがあります。式の前か最後に、お棺を開け、参列者が故人と最後の対面をして別れを告げる慣わしがあります。日本の焼香とは逆の順序で、近親者が最後にお別れする決まりです。

埋葬(Burial Service)

 ご存知のようにアメリカでは土葬が主流です。お葬式の後に埋葬が引き続いて行われる場合には、特に理由がない限り、参列者は埋葬までお付き合いします。

 棺を運ぶ役(Pallbearers)は、親子と兄弟を除く近親者(従兄弟や甥、孫など)か友人の男たちと決まっているようです。聖職者がお祈りをして棺が墓地に納められます。埋葬の後に、お食事会が用意されていることもあるそうです。

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