前回の丸鶏ローストチキンに続いて、今回は…
スーパーで買えない丸鶏の和風フライドチキン
書くのが苦手というので代筆しますが、このコーナーは私の妻=満里の担当です。テレビでもインターネットでも美味しそうなお料理のレシピが氾濫していて、もう結構という気もしますが、このコーナーでは、満里が北米生活20年の間に先輩や仲間の駐在員の奥様やアメリカ人の友達に聞いて覚えた「アメリカで暮らす日本人」にお勧めのレシピを紹介します。
…というのが、いつもの口上ですが、前回に引き続き、今回も少し手間がかかる丸鶏のレシピをご紹介しましょう。繰り返しになりますが、値上がりしたとはいえ、私たちの近所では、丸鶏が定価でもキロ4ドルで手に入ります。今回も一番小さな鶏を選んだつもりでしたが、それでも重さ8キロ。日本では、ちょっと考えられません。
オリジナルのレシピは、満里が新婚早々に買った「小林カツ代のらくらくクッキング(文化出版局…おそらく絶版)」中の「チキンドカントフライ」ですが、アメリカでお料理しているうちに、若干わが家風の工夫が加わっています。スーパーで立派なローストチキンが安く買えるアメリカですが、「手作りの和風フライドチキン」は一味違う日本人の味です。でも、大きな丸鶏を不安定な中華なべで揚げますので、ボヤを出したり火傷をしたりしないよう、皆さん、細心の注意を払ってください。
e-レシピ第10回「スーパーで買えない丸鶏の手作り和風フライドチキン」
≪材料≫
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丸鶏
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1羽 |
レモン |
1個 |
ニンニク |
1片 |
ショーガ |
1片 |
酒 |
大さじ5杯 |
醤油 |
大さじ5杯 |
サラダ油 |
適量 |
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≪作り方≫
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丸鶏をお腹の中まで水洗いして、ペーパータオルで水気を拭き取る。
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A
レモンを半切りにして、絞りながら丁寧に丸鶏にこすり付ける。お腹の中まで忘れずに…。
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B
丸鶏がスッポリ入る大きさのボウルに、ニンニクとショウガをおろし入れる。
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C
醤油と酒を加える。
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D
丸鶏を、30分間、調味液につけ置く。時々、上下を返したり、手でペタペタすり込むと味が一層染み込む。お腹の中まで忘れずに…。
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E
ペーパータオルで、表面の汁気軽くを拭き取る。お腹の中まで忘れずに…。
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F
台所では油が飛び散るので、わが家では、テラスで、テーブルに新聞紙を拡げ、卓上コンロを使って揚げる。安定が良い平底の中華なべが理想。消火器の用意も忘れずに…。
G
油は丸鶏の半身がつかる量で十分。油の温度は150℃くらい…菜ばしを入れると、先端からプツプツ少し泡が出てくる熱さ。
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H
丸鶏を、そっとなべに入れて約30分を目処に揚げる。油がはねてもあわてない。なべをひっくり返したら大惨事。
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I アメリカの丸鶏のサイズは大きいので、女性には簡単に扱えない。男の人がいたら、頃合を見て、菜ばしをお腹の中に入れて上下を返してもらう。しっかり中華なべの柄をつかみ、ひっくり返さないように注意。
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H
男の人がいなければ、お玉で油を丹念にかけ上部を揚げる。しっかり中華なべの柄をつかみ、ひっくり返さないように注意。
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J
約30分で揚がるので、モモの付け根の揚がりにくい部位に串を刺し、透明な肉汁が出てくるようならOK。
J
揚げすぎくらいがお勧め。最後にバッと火を強めて2〜3分揚げると、カラッと仕上がる。
J
わが家では、残りの油を使って、あらかじめ調味液につけた砂肝などを揚げることもしばしば。
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ソース
調味液をこして電子レンジでチーン。
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