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2012年11月15日(第77号)


ドライフルーツのシロップ漬け(ミンスミート)で

 クリスマスのおやつはフルーツ・パウンドケーキ

 書くのが苦手というので代筆しますが、このコーナーは私の妻=満里の担当です。テレビでもインターネットでも美味しそうなお料理のレシピが氾濫していて、もう結構という気もしますが、このコーナーでは、満里が北米生活20年の間に先輩や仲間の駐在員の奥様やアメリカ人の友達に聞いて覚えた「アメリカで暮らす日本人」にお勧めのレシピを紹介します。


 ミンスミートと聞くと「ひき肉」と勘違いしそうですが、アメリカでクリスマスのデザートとしてポピュラーなパイやケーキの材料です。レシピの歴史は古く15〜16世紀にさかのぼるようで、当時はワインと酢漬けのお肉にフルーツを加えたものだったようです。

 次第に甘いデザート向きに姿を変化させ、20世紀にはついにお肉抜きのミンスミートが主流になってしまったというわけです。わが家の近くのスーパーで一番売れているロバートソンのミンスミートは、リンゴやブドウにオレンジやレモンの皮を加えてシロップ漬けしたビン詰めで、これを使えばおいしいフルーツケーキが出来上がります。

 甘さ控えめで上品な味のパウンドケーキ。冷凍すれば、年を越してお正月のデザートにも召し上がれます。泉屋のロリーネやフルーツバーの味を連想してください。探せば、洋酒漬けのミンスミートも見つかるかもしれません。


e-レシピ第52回「クリスマスのおやつはフルーツ・パウンドケーキ」

==============≪材料≫===============

小麦粉 200g、砂糖 180g

ベーキングパウダー 小さじ1杯

バター(4oz=113g) 2本

卵(L玉) 4個

ミンスミート 200g

 (Robertson's Mincemeat 29oz=822g)

クルミ 50g以上 適量

 (Chopped Walnuts 3oz=85g)

==============≪作り方≫==============

使用した角型…開口部23.5cmX13cm/下底部20cmX9.5cm

@ オーブンを華氏340度(171℃)に予熱しておく。角型にパーチメントペーパーを敷く。

A 砂糖と小麦粉を計量し、小麦粉にベーキングパウダーを加える。


B 小麦粉をふるう。

C ボウルに卵を割り入れ、白身を切るようにときほぐす。


D バターを適当なサイズに切り分け、耐熱ボウルに入れて電子レンジにかけ、柔らかくする(1200Wで約1分半…溶かしたらダメ)。

E 泡立て器でバターがクリーム状になるまで、よく混ぜる。


F 砂糖を2回に分けて加え、さらによく混ぜ、スムーズなクリーム状にする。

G ときほぐしておりた卵を電子レンジにかけて温める(分離を防ぐ効果…1200Wで10秒)。


H 3回に分けて卵をバターに加え、

I 泡立て器でよく混ぜ込む。

 


J 3回に分けて小麦粉を加え、1回目は泡立て器でしっかり混ぜ込む。

K 2回目以降はゴムべらに持ち替えて、練らないように、下から下からすくい上げるように混ぜる。


L 3回目を入れ、まだ小麦粉が残っているうちにミンスミートを少しずつ加え、

M しっかり、生地に混ぜ込む。


N クルミを加えて混ぜ、スムーズになれば生地の出来上がり。

O 生地を角型に入れ、気泡を抜くために、一度高く持ち上げて、ストンと落とす。

 

 


P 表面を平らにして、

Q 華氏340度(171℃)に予熱したオーブンに入れる。


N 15分後に一度オーブンの扉を開け、ナイフで生地に切れ目を入れる(焼き割れや生焼けを防ぐ効果)。

O さらに30分くらい経ったら、ケーキの焼け具合をチェック。串を刺して何もついてこなければ*焼き上がり。

*中が生焼けで表面がよく焼けている場合は、アルミホイルをかぶせたり、温度を下げたり、焦げないよう調整して、さらに焼く。