海外赴任、留学、国際結婚…北米に住む日本人の皆さんのアメリカ生活をゆたかにするメールマガジンです。四季折々のタイムリーな話題や各地のお買物や観光の情報をお届けします。検索ボタンで姉妹サイト「アメリカ生活・e-百科」のワード検索も一緒にできます。

発行者: KJBusiness Consulting, LLC  電話:(859) 223-6449 Eメール:info@jlifeus.com  HP:www.jlifeus.com

2013年4月15日(第82号)


毎年、荒れ模様の天気が続くようになって困ります

 アメリカで気象的に安全な都市はどこでしょう?

 日本も含め世界中がおかしくなってきたようですが、北米でも荒れ模様の天気が多くなって困ったことです。私たちが住むケンタッキー州レキシントンも、この冬はたびたび寒波に襲われ、春も遅くてまいっていますが、天気予報を見ていると、ウィンターストームの中心が少し北のインディアナやオハイオからニューヨークやマサチューセッツ方面にかけて走り抜けたケースが多かったようで、私たちの場合はまだマシだったのだと家内の満里となぐさめあっています。

 それにしても、二人して還暦を過ぎ、仮に日本に帰らずアメリカで余生を過ごすなら(気象的に)安全な都市に引っ越したいね!! と話し合う今日この頃、weather.comが選んだアメリカで気象的に最も安全な都市の一つにレキシントンが選ばれていたので、ため息が出ました。つまり、アメリカ中どこに転居しても、竜巻やハリケーンなどこわ〜い気象災害から逃れることは難しいようです。

気象的に安全な都市 

危険度(5点満点)

熱波

洪水

竜巻

寒波

降雪

落雷

熱低

合計

Rochester, NY

2

2

2

2

5

3

1

17

Caribou, ME

1

2

2

5

5

2

1

18

Asheville, NC

2

2

1

1

2

3

3

14

Lexington, KY

3

2

1

1

3

4

1

15

Sault Ste. Marie, MI

1

1

1

4

5

2

0

14

Int'l Falls, MN

1

1

1

5

4

2

0

14

San Diego, CA

1

2

2

0

0

1

0

6

Honolulu, HA

3

1

1

0

0

1

2

8

 weather.comは、各都市の気象災害による死亡リスクを点数化して北東部、中西部、南部、西部と太平洋の4地域から都市を二つずつ選びました。

 南部はどこでも竜巻のリスクが高く、レキシントンも他所に比べれば竜巻が少ない程度の「ほんの少しだけ安全都市」です。

 北東部と中西部の安全都市は4つともカナダ国境沿いで、これでは、アメリカはどこでも危ないと言っているようなものではありませんか。

 西部の大半の地域には竜巻やハリケーンのリスクがなく、特にサンディエゴには格別リスクの低い点数がつけられましたが、今回の比較には、山火事や地震など直接気象に関係しない自然災害リスクは含まれていないので要注意。ご存じのように、南カリフォルニアにはプレート境界の断層が通っていて大地震が起こりやすく、フェーン現象で大規模な山火事が起き都市まで延焼することもある怖い場所です。

 ハワイのホノルルだけは年間を通して気温の変化も少なく、今のところは、文句なく気象的に安全な都市といってよろしいでしょう。

 下は、2011年の気象災害による死者数のグラフです。東日本大震災が起きたすぐ後に、南部を大竜巻が襲い、多くの人が亡くなりました。

see 72 year list for text