お手頃ワインをぜいたくに使ってフランスの田舎料理
骨付き鶏もも肉のワイン煮込み…コッコーバン
書くのが苦手というので代筆しますが、このコーナーは私の妻=満里の担当です。テレビでもインターネットでも美味しそうなお料理のレシピが氾濫していて、もう結構という気もしますが、このコーナーでは、満里が北米生活20年の間に先輩や仲間の駐在員の奥様やアメリカ人の友達に聞いて覚えた「アメリカで暮らす日本人」にお勧めのレシピを紹介します。
最近は、私も加わり、満里と二人でレシピ選びをするようになりました。レシピ選びの基本の一つは季節感。今年も通販各社がチェリーのギフトの宣伝を始めたので、最初はチェリーのお菓子作りを思いつきました。しかし、調べてみると、北米では7月1日のカナダデーや7月4日の独立記念日を「初チェリー」で祝うお宅が多いようで、それなら今月号では早すぎます。
さらに、5〜6月の食べ物で何かお勧めのレシピはないかとインターネットで探すうち、必ず毎日が何らかの食べ物の日(フード・ホリデー)というサイトを発見…その中で、5月29日の食べ物コッコーバン(Coq
au Vin)を選んだ次第です。
前置きが長くなりましたが、コッコーバンはフランスの田舎料理。Coqは英語のCockで雄鶏、Vinはワインですから、もともとは雄鶏のワイン煮という意味です。ワインを薄めずに煮込みますから、調理中にもワインの香りがキッチンに充満、それで私たちは幸せですが、アルコールに弱い方にはご無理かもしれません。
ワインは質より量。箱ワインなど安物でかまいませんから、ケチらずにたっぷり使ってください。満里が今でも愛用している故小林カツ代先生の料理本にも、別メニューの記事の中ですが、「お酒はきまえよくね。もったいないようでも、飲む代わりに食べてしまうということなんですもの…」と書いてあるそうです。
昔の雄鶏は固かったそうで、コッコーバンは、肉を一昼夜以上ワインに浸し柔らかくして食べる料理だったようですが、今の鶏肉は最初から柔らかいので浸けおく必要はなくなりました。
そういえば、以前は近所のどのスーパーでも鶏の下肢肉(Leg)を売っていましたが、最近は太もも(Thigh)と下腿(Drumstick)を切り離して売るのが普通になってきたようです(⇒鶏や七面鳥のカット部位)。今回は、オリジナルレシピを尊重して一人当たりレッグ1本で作りましたが、アメリカの鶏は大きいので、満里にはドラムスティックかサイだけでも十分でした。
アメリカ生活・e-レシピ第68回「骨付き鶏もも肉のワイン煮込み…コッコーバン」
=============≪材料
二人分≫==============
|
鶏もも肉
2本
ベーコン
100g
ベビーキャロット
7本(ニンジンで代用可)
タマネギ(中)
1個
マッシュルーム
6個
赤ワイン
700t
きざみニンニク
小さじ山盛り1杯
固形スープの素
1個
小麦粉
適量、バター 20g、砂糖 少々
塩、コショー、サラダ油
適量
|
=============≪作り方≫=============
@
鶏肉に味が染みやすくするために、フォークの先を突き刺し穴を開ける。
A
塩と、
|
|
|
|
|
B
コショーをふりおいてておく。
C
マッシュルームを半切りにする。
|
D
ニンジンは3o厚で薄切りにする。
E
タマネギは、粗みじん切り。
|
|
|
|
|
F
ベーコンは、適当な大きさで角切り。
G
ビニール袋に適量の小麦粉を入れ、
|
H
袋をふって鶏肉に粉をまぶし、余分な粉ははたいておく。
I
大きめのフライパンにバターを敷き、
|
|
|
|
|
J
ニンニク小さじ1杯を加え弱火にかけ、
K
ニンニクの香りが出てきたら鶏肉を入れる。あまり動かさずに焼いて、
|
L
両面きれいな焦げ目がつけば、取り出しておく。焦げすぎたニンニクも取り除く。
M
同じフライパンにベーコンを入れ、
|
|
|
|
|
N
タマネギを加え、
O
ニンジンを加え、
|
P
弱めの中火で7〜8分いため、
Q
マッシュルームを加え、さらに1分ほどいためる。
|
|
|
|
|
R
深鍋の底に鶏肉を並べ、
S
いためた野菜を載せ、
|
㉑
ワイン700tを注ぎ入れ、
㉒
強火にかける。
|
|
|
|
|
㉓
固形スープは、固ければ水で少し湿らし、たたいて砕いておく。
㉔
砂糖少々を入れ、
|
㉕
塩をふり入れ、
㉖
コショーもふり、
|
|
|
|
|
㉗
固形スープを入れる。
㉘
沸騰したら、アクを取る。
|
㉙
ふたをして、弱めの中火で約40分煮る。沸騰してふきこぼれないよう火加減に注意。
㉚
出来上がり。
|
|
|
|