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2015年4月15日(第106号)

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故障したディッシュウォッシャーを買い替えるなら

  ステンレス内装で騒音50デシベル以下がお勧め

 先日、故障したディッシュウォッシャーを買い替えることになりました。その際に、私たちの暮らしのノウハウにまた新しいページが加わりましたので、皆さんにご報告しましょう。ディッシュウォッシャーの基本的な使い方については、「家事とお料理・e-百科」キッチンの工夫のページディッシュウォッシャーの使い方の記事をご参照ください。


ディッシュウォッシャーの選び方


 在米20年で今度が3台目ですから、ディッシュウォッシャーは10年で買い替えるサイクルです。これまでの機種は、当時新発売の高級機でしたが、今回は値段だけを信じずに性能のよい機種を買おうと心がけました。私たちの経験では、メイドインジャパンを除き、家電製品は「新発売」を避けて買うのが正解のようです。発売前に、じっくり性能テストをしていないのでしょうか?…急いで買った消費者は、試験台にされてしまいます。

 ホームセンターの販売員に聞くと、どのメーカーの製品も、定価$500~600を境に大きく性能が変わるようでした。一つは音の大きさで、中~高級機種は50デシベル以下が標準なのだそうです。しかし、音はいいとしても、内装がプラスチックかステンレスかの違いがあります。低価格で内装がプラスチックの製品は、お湯を噴き出すプロペラなど個々の部品も粗雑に作られているケースが多いので、長くお使いになる方なら、内装がステンレスの中~高級機種をお選びになるようお勧めします。

 中には$1000近いお高い機種もありますが、こうした機種の宣伝文句は「銀食器も洗えます」…その他の点では、中級機種と性能に大差ないそうです。銀食器洗浄機能を使えば、普通の食器も一層きれいに洗えるようですが、$200~300余計に払う価値はないかもしれません。


使用上のヒントとメーカー別の特徴


 据付に来たホームセンターの契約業者が、ディッシュウォッシャーを使うコツを教えてくれました。

キッチンには冷水と温水が配管されていますが、ディッシュウォッシャーは温水を給湯し、さらにヒーターで湯を洗浄に適した温度に高めています。ディッシュウォッシャーを使う前に、キッチンで湯を出して温水の温度を上げておくと、センサーの働きで効率よく短時間できれいに洗うことができます。

 メーカーごとの製品の特徴を話してくれました。ホームセンターは、多数のメーカーの製品を取り揃えて売っていますから、これはオフレコの話です。業者個人の主観的な話として、お聞きください。

ディッシュウォッシャーのお勧めメーカーは、ワールプール(Whirlpool)と系列のメイタグ(Maytag)・ジェンエア(Jenn-Air)・キッチンエイド(KitchenAid)およびフリジデア(Frigidaire)。

ボッシュ(Bosch)とサムスン(Samsung)は、洗浄時の湯温が低めで洗剤が溶けにくく、洗い上がりがよくない。特にボッシュの場合は、洗剤のカスが排水ホースに詰まりやすい。

◆GEはプラスチック部品がヤワで、痛みやすい。

◆オーブンもワールプール系がよい。冷蔵庫は、彼自身もサムスンで満足している。一般に、電化製品はシンプル・イズ・ベスト。余計な機能はついていない方がよい。

 私から一部補足すると、最近のディッシュウォッシャーには湯温を上げる機能もあるので、湯温が低すぎれば設定を変え洗い上がりを改善することもできるはずです。逆に、湯温が低いことで、プラスチック製の食器を洗えるメリットもあります。また、液状の食器洗い洗剤を使えば洗剤カスがホースに詰まる心配もありません。


気づかない故障


 ところで、わが家の先代ディッシュウォッシャーは、排水スイッチが機能しなくなって故障しました。いつの頃からか汚れ落ちが悪くなり、リンス補助剤の減り方も異常に早くなっていたのですが、今考えると、当時は既に洗剤入れの具合が悪くなり、洗剤やリンス補助剤の放出が正しく行われていなかったのでしょう。下の動画をごらんください。

 本来なら、スイッチを入れるとまず湯をスプレーするプロペラが回り、食器に一通り湯がかかり表面の油がザッと落ちたところで、洗剤が投入されます。リンス補助剤は、洗浄が終わりリンスサイクルが始まる直前に、プロペラから適量が放出される仕組みです。

 ディッシュウォッシャーは、動いているからといって、正常に機能しているとは限りません。当たり前のことですが、汚れ落ちが悪くなったら、故障を疑いましょう。


エアギャップ(逆流止め)


 次に、皆さんは、キッチンの水栓の隣にある突起物(写真)を、不思議に思われたことはありませんか?

 あれはエアギャップといって、ディッシュウォッシャーの排水に必要な器具です。詰まると、エアギャップから水が勢いよく噴き出すことがありますから、その時は、咄嗟にディッシュウォッシャーのスイッチを切り、一時的に排水を止めるといいでしょう。

 ディッシュウォッシャーの排水は、通常、ディスポーザル(生ゴミ粉砕機)経由で、キッチンの排水管に流れるのですが、直接つなぐと、排水管やディスポーザルの不衛生なものがディッシュウォッシャーに逆流するのを防ぐものです。

 滅多にトラブルは起きないと思いますが、もし何かが詰まったら、下の動画をごらんください。普通は、キャップを取り、ペーパータオルの筒をストローのように使って思い切り吸い込めば、異物が取れるそうです。それでも駄目なら、ディスポーザルにつながるゴムのパイプを外して調べるように勧めていますが、自信がなければ水道屋さん(Plumber)にご相談ください。