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2016年1月15日 (第115号)

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今年のバレンタインデーは、チョコクリームを使い、

  小麦粉抜きでチョコレート・ヘーゼルナッツケーキ

 書くのが苦手というので代筆しますが、このコーナーは私の妻=満里の担当です。テレビでもインターネットでも美味しそうなお料理のレシピが氾濫していて、もう結構という気もしますが、このコーナーでは、満里が北米生活20年の間に先輩や仲間の駐在員の奥様やアメリカ人の友達に聞いて覚えた「アメリカで暮らす日本人」にお勧めのレシピを紹介します。


Nutella (右下がヘーゼルナッツの実)

 辛党の男子は大方そうでしょうが、私は食パンにバターやマーガリンだけで満足するタイプ。ジャムやピーナッツバターのような甘いスプレッド(ペースト)の世界には暗いのですが、娘や息子が子供の時代、私を除く3人の家族の間ではチョコクリームが人気オプションの一つだったそうです。

 今年のバレンタインデー用チョコレートケーキは、フードブロガーのポーラ・ジョーンズさんのレシピで作ることにしました。アメリカで定番のヘーゼルナッツ入りチョコクリームと料理用チョコチップに、バターと卵と砂糖を加え、後はこねて約30分焼くだけですから、実に簡単です。

 小麦粉やベーキングパウダーを使わないせいで、表面はカリッとしていて中はふんわり。ふっくら焼き上がっても縮んでしまうのが少し寂しいところですが、しぼんでできたへこみに生クリームをのせ、耐熱容器に入れたまま召し上がります。原作者のポーラさんは真っ赤な7オンスのカップを使っていましたが、我が家には可愛らしい耐熱カップなどないので、6オンスのパイレックス製品で間に合わせました。

 さて、チョコクリームといえば日本では明治が定番ですが、アメリカで最も有名なブランドはイタリア製のヌテラで、ヘーゼルナッツ入りです。ヘーゼルナッツは、アーモンドとともにチョコレートに相性のいい木の実ですね。北イタリアのピエモンテ(トリノがある州)では戦争が原因で輸入カカオが不足するたびに、地元産のヘーゼルナッツで補うお菓子のレシピが開発されてきました。

 ヌテラの類似商品は、ジャムやピーナッツバターのコーナーにいっぱいあります。今度、私たちが買ってきたチョコクリームのブランドもプラリヌタ(Pralinutta)…名前はイタリア語風ですが、実はカナダのオンタリオ州製です。


アメリカ生活・e-レシピ第81回 「小麦粉抜きでチョコレート・ヘーゼルナッツケーキ」

============= ≪材料…7オンスの耐熱容器4杯分≫ ==============

ミルクチョコレートチップ(料理用) 85g

チョコレート・ヘーゼルナッツ・スプレッド 30g

無塩バター 大さじ 3杯

卵(L玉) 3個

砂糖 90g

【トッピング用】

 生クリーム 100t

  砂糖 大さじ 1杯(お好み)

料理用のチョコチップ(Baking Chips)は菓子コーナーでなく、果実の缶詰やナッツ類のコーナーにあります。

 =====================≪作り方≫=====================


〇 オーブンを、華氏325度(163℃)に予熱しておく。 

@ チョコチップ85g、スプレッド30g、バター 大さじ3杯を計量する。

A バターをナイフで切り分け、電子レンジ可の耐熱ボウルに入れる。


B チョコチップを加え、

C スプレッドも加える。


D ボウルを電子レンジで30秒加熱し、

E 取り出してかき混ぜ、


F 加熱と撹拌を繰り返し、トロリとなるまで完全に溶かす(今回のケースでは2回だけで完了)。

G 卵は、白身を別のボウルに取り分けながら、チョコレート・ペーストに黄身を一つずつ加え、


H 一つずつかき混ぜる。

I 砂糖90gを計量し、


J 別ボウルに取り分けた卵の白身を、電動泡立て器で、

K 角が立つくらい泡立て、


L 砂糖を二度に分けて入れ、

M 泡立ててつやが出たら、完了。

 


N 泡立てた卵の白身にチョコレート・ペーストを半量加え、

O 電動泡立て器で混ぜ合わせる。


P チョコレート・ペーストの残りを加え、

Q ゴムべらでさっくりと全体を混ぜ合わせれば、ケーキタネが完成。


R 耐熱容器の内面にまんべんなくクッキングスプレーを吹き付ける(なければ、刷毛で油を塗る)。

S 耐熱容器にケーキタネを等分に配り、


㉑ 華氏325度(163℃)に予熱しておいたオーブンに入れ、30~35分焼く。

㉒ 待つ間に、生クリームを泡立てておく。


㉓ 生クリーム100gのボウルを、一回り大きな氷水を入れたボウルに浸して冷やしながら、電動泡立て器で泡立てる。

㉔ 砂糖大さじ1杯を加え、


㉕ 角が立つまで泡立てる。

㉖ 焼き上がったケーキは、しばらくするとしぼんで中央部がへこむので、そこに生クリームをトッピングして出来上がり。