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2016年6月15日 (第120号)

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アメリカ生活・e-ニュース


管理人だより 今月号は第120号です。情報サイトの開設は2001年でしたが、ニュースレターを始めたのはその5年後の2006年7月。それから10年休まずに記事を書き続けたかと思うと、感慨深いものがあります。そこで、先月号で予告したように、今月から随筆集ツレヅレグラスの連載を始めました。いつまでも不偏不党の記事ばかりでなく、そろそろ私自身の思うこと、書きたいことを遠慮なく書こうと思ったからです。

  最初から飛ばすつもりはなかったのですが、先日亡くなったモハメド・アリを追悼する随筆をツレヅレに書こうとしたら暴走し、公民権運動やベトナム反戦運動やヒッピー文化など、1960~70年代前半のアメリカを偲ぶ大エッセイになってしまいました。一度に読もうとなさると、少し重たいのではないかと心配です。

  ほかには、害虫退治の殺虫剤や防虫剤の記事の改訂版と、テーザー銃という殺傷リスクのあるスタンガンの話と、カナダのオイルサンド油田地帯の火事でガソリンが値上がりした話です。


カレンダー 7月1日(金)カナダデー ★7月4日(月)独立記念日 7月12日(火)大リーグ・オールスターゲーム ★7月14日(木)〜17日(日)全英オープン…ゴルフ 7月18日(月)海の日…日本

季節の話題 害虫と殺虫剤・防虫剤 害獣対策 施肥(除草・除虫)と種まき 芝刈り 芝生の水撒き 花を植える北米の花粉症北米の日焼け止め竜巻(トルネード)街道 落雷と避難法

季節のe-レシピ ★オーブンで豚スペアリブのアメリカンバーベキュー 豚スペアリブのパイン煮 オーブン30分で素早くできる楽々チェリーパイ たたき風牛サーロイン煮 夏のおつまみにもOK…スリーミニッツチキン あら不思議…色が二段に分かれるグレープゼリー 意外に簡単にできる水ようかん


住 ま い

庭 仕 事

 害虫退治の殺虫剤や防虫剤の記事を一新しました!!

  ミミズは湿気厳禁、アリは家の周りに二重バリア

 住まいと庭仕事・e-百科快適ライフのページに掲載した害虫退治の殺虫剤や防虫剤の記事の元ネタは、2008年2月配信のe-ニュース第20号。8年も経てば殺虫剤の種類も変わり、当然、私たちのノウハウも一段と充実しています。そこで、今回は、ミミズ対策とアリ対策を中心に、私たちの新ノウハウを加え、記事全体を書き直しました。ミミズは100%皮膚呼吸で、体表が乾くと呼吸できずに死んでしまいます。お酢には生物から水分を奪う作用があり理想的な駆除剤ですが、庭に撒くと草木や芝が枯れてしまいます。アリが大量発生した場合は、家の周りを接触殺蟻剤と遅効殺蟻剤で二重に目張りし、屋内侵入ルートを断つとともに屋外のアリを巣ごと退治します。全文を読む


社 会

歴 史

 テーザー銃(殺傷力の高いスタンガン)を撃った警官に実刑!!

  心停止を放置され高校生に記憶障害の後遺症

 日本でスタンガンといえば護身用の武器ですが、その中にテーザー銃という飛び道具タイプがあり、(日本では銃刀法の対象ですが)全米45州で自由に売られているのはご存知ですか?使い方を誤ると人を殺めてしまうリスクがあります。2014年9月にカンザスシティ郊外の閑静な住宅街で、警官がテーザー銃を使用した事件が結審し、連邦裁判所が事件の動画を公開しました。被害者の高校生は一時的に心停止に陥り、今も深刻な記憶障害の後遺症に悩んでいます。テーザー銃の殺傷リスクは各地の警官に周知されておらず、安易に使われるおそれがありますから、皆さんもお気をつけください。また、護身用としてはピストルより躊躇せずに使え、頼りになる武器ですが、まれに相手が心停止を起こすリスクがあることは認識しておきましょう。全文を読む


気 候

から

自 然

 ガソリン値上がりの一要因…オイルサンド開発が山火事でストップ

  オーロラの町の石油産業(カナダ・アルバータ州)

 一時はガロン当たり2ドル前後に下がったガソリンが、5月頃から少し値上がりしましたね。その主要因は、カナダとナイジェリアの部分的な石油供給停止だというのですが、中東以外の産油国の事情で、世界の石油需給が大きく動くなんて久しぶりですね。カナダではアルバータ州のオイルサンドを露天掘りする地域で山火事が起こり、茨城県に匹敵する広域に燃え広がりました。ところで、オイルサンドは、油分を分離するための熱湯を得る過程で余計な二酸化炭素を排出します。カナダは、オイルサンドの開発で2008~12年の5年間に排出量を30%近くも増加させ、京都議定書を脱退してしまいました。カナダといえば世界の優等生的なイメージが強いだけに、ちょっと意外ですね。全文を読む


随筆集

ツ レ ヅ レ

グ ラ ス

 アメリカの戦後の始まり…徴兵制度と戦ったモハメド・アリ

  公民権運動とベトナム反戦運動とヒッピー文化

 6月3日に、モハメド・アリが74歳で亡くなった。たいへんな騒ぎで、日本のニュースでも地元ケンタッキー州の葬儀の模様が報道された。現役時代は世間でプロレスのヒール(悪役)さながらに嫌われていたアリが、引退後にアメリカの英雄に神格化されたのはなぜだろう。答えを言ってしまえば、ベトナム戦争の前後で、アメリカが大きく価値観を変えたからだ。アリの人生は、その時代に青春を送った全てのアメリカ人に、共通のノスタルジーを呼び起こす。公民権運動とベトナム反戦運動に、カウンターカルチャーのヒッピー文化。徴兵された男にも、徴兵逃れした男にも、それを見ていた女たちにも、それぞれの感慨があるはずだ。全文を読む