アメリカの 「住まいと庭仕事」・e-ガイド(印刷ページ

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各地の生活環境

★治安事情の見方 ★住民の所得水準 ★現地校の教育水準


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コロンバス補習校

新聞 Columbus Dispatch

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犯罪傾向 CityRating

犯罪地図 SpotCrime

♪動画♪北米の街角
花粉情報 weather.com

 アメリカ生活・e-百科の北米各地の「e-ガイド」では、各地の生活環境がひと目で分かるように、現地サイトにリンクするコーナーを設けています(左はオハイオ州コロンバスの例)。

 msn天気予報(日本語)には、日々のお天気の情報ばかりでなく、毎月の平均気温や降水量のグラフがありますから、現地気候を大雑把な理解していただくのに便利です。

 レストランや渋滞、ガソリン価格や花粉の情報は、ごらんいなるだけでお分かりになるでしょう。ここでは治安事情の見方について少し説明を加えておきます。


治安事情の見方


暴力犯罪が多い大都市

Detroit, MI

1,887.40

St. Louis, MO

1,747.10

Memphis, TN

1,541.50

Oakland, CA

1,529.60

Baltimore, MD

1,455.80

Stockton, CA

1,380.90

Buffalo, NY

1,357.50

Cleveland, OH

1,296.80

Washington DC

1,241.10

Philadelphia, PA

1,189.40

Kansas City, MO

1,139.50

Nashville, TN

1,134.90

Miami, FL

1,107.70

Tulsa, OK

1,094.00

Cincinnati, OH

1,085.60

Atlanta, GA

1,071.60

Minneapolis, MN

1,053.70

Milwaukee, WI

1,044.50

Newark, NJ

1,029.00

 左の表は、FBIが発表した2010年の都市別犯罪発生件数の表から、人口10万人当たりの暴力犯罪の発生件数が千件を越える人口25万人以上の都市を抜粋したものです。必ずしも、全ての都市が含まれているとは限りません。

 昔は、このデータをもとに「危険な都市ランキング」が毎年発表されて町の話題に上っていましたが、単純なランキングは誤解を招くとしてFBIがメディアに自粛を要請、今では順番をつけて報道されることはなくなりました。

 アメリカ人が誤解するほどですから、アメリカに来たばかりの日本人はもっと誤解します。そもそもFBI発表の犯罪件数は公式な市域の数値で、中流以上の市民の大半が住む郊外の都市の数値は含まれていません。

 また、アメリカの都市は日本と違い、比較的安全な地域と際立って危険な地域が、はっきり分かれていることを覚えておいてください。ですから、凶悪事件が多い都市に赴任が決まっても、それだけで不安になることはありません。

 ただし、凶悪事件が多い都市には必ず際立って危険な地域がありますから、赴任地の探検を始める前に調べて、危険な地域には絶対に近寄らないようにしましょう。


犯罪の分類


犯罪   件数

10万人当り

件数

同左

(全米平均)

全般 12149 4496.6 4479.3

 

暴力犯 (Violent Crime) 1712 633.6 553.5
殺人 (Murders) 9 3.3 7
暴行 (Rapes) 128 47.4 33.1
強盗 (Robberies) 505 186.9 205.8
その他凶悪暴力犯 1070 396 336.5

 

窃盗犯 (Property Crime) 10437 3863 3906.1
住居侵入犯 (Burglaries) 2184 808.4 813.2
その他窃盗犯 (Larceny) 7550 2794.4 2601.7
自動車泥棒 703 260.2 501.5

 

放火犯 (Arsons)   36 13.32 N/A

 各地の犯罪統計を掲載するホームページは多数見つかりますが、表やグラフの形が違うだけで、内容はみな同じです。右はエリアコネクトというサイトが、何年か前のケンタッキー州レキシントンの犯罪統計を表にしたもののコピーです。

 犯罪は、暴力犯と窃盗犯、放火犯に大くくりされます。日本で「盗み」といえば、強盗か窃盗ですが、アメリカでは窃盗が、家に忍び込んで盗むBurglaryと、スリや置き引きなどのLarceny(theft)に区分されています。

  は全米平均より良い印、 は全米平均より悪い印です。大都市では、 が多くて当然ですから、全ての項目で だとしてもあわてないでください。

 スポットクライムというホームページには、具体的にどの地点でどのような犯罪が起きているかは、犯罪地図が載っていますから一目瞭然です。

イラスト 英語 訳語
手錠 Arrest 逮捕
紙と炎 Arson 放火事件
拳骨 Assault 暴行事件
黒い仮面 Burglary 窃盗事件(住居に侵入して盗む行為)
黒い人影 Robbery 強盗事件
照準 Shooting 発砲事件
青い人影 Theft 窃盗事件(戸外)
緑色の盾 Vandalism 器物損壊

 左の写真のように泥棒や拳骨のイラストで犯罪の種類を表しています。

 著作権の関係で、イラストをコピーして説明することはできませんが、右の表を参考にしてごらんください。画面左上の欄の日付を動かすと、対象期間を変えることができます。

 どの都市も、ダウンタウンは犯罪マークだらけですが、普通は昼間から犯罪が多発しているわけではありませんから、差し引いて読み取ってください。


住民の所得水準


 いずれも不動産業者の関連ですが、各地の生活環境や教育環境の情報を掲載した情報サイトもたくさんあります。その中で、私が見やすいと思って利用しているのがグレートスクールズというホームページで、一部地域の「e-ガイド」のページには日本人駐在員が多数住んでいる地区の情報に直接リンクする表を掲載しています(下はオハイオ州コロンバスの抜粋)。

≪お住まいの環境と学校…資料:GreatSchools.org

ダブリン (Dublin)

総合評価 〔9〕

家屋中心価格 $260,960

平均世帯年収 $99,108

失業率 6%

ヒリアード (Hilliard)

総合評価 〔8〕

家屋中心価格 $156,120

平均世帯年収 $86,351

失業率 8%

パウエル (Powell)

総合評価 〔9〕

家屋中心価格 $295,910

平均世帯年収 $126,841

失業率 7%

ワージントン (Worthington)

総合評価 〔8〕

家屋中心価格 $161,070

平均世帯年収 $75,216

失業率 8%

 地名をクリックすると、周辺の地図が表示されます。さらに、地図上の地名をもう一度クリックすると、その自治体の住みやすさを10段階評価で判定したページにジャンプします。ページの最下段には、表に抜書きした家屋の中心価格や平均世帯年収、失業率のほか、生活コストや暴力犯罪発生率の情報も出ていますから、州の平均や周辺の自治体と比べることにより、その自治体の住みやすさが想像できます。


現地校の教育水準


 表で、「小」・「中」・「高」のボタンをクリックすると、各自治体の小学校・中学・高校のリストが表示されます。公立校には評点がついていますが、各州の標準テストの成績比較による単純な10段階評価です。州が違えば、テストも違いますから、州を越えて評点を比べても無意味です。

 各学校の名前をクリックすると、学校の詳しい評価が書かれたページにジャンプします。最初の2ページには生徒の両親の生の声などが投稿されていますが、もちろん英語情報です。「Test & Scores」というタブをクリックして3ページ目にいくとテストの成績の明細が掲載されています。

 これも無視して、タブの下の「Teachers & Students」をクリックすると教師の質や教師一人当たりの生徒数の情報が表示されます。さらに、「Teachers」の下の「Students」の選択肢をクリックすると、生徒の人種構成や貧困家庭の生徒や障害児童の比率が表示されていて、少し具体的なイメージを描く助けになります(例:コロンバスのM・E・ベイリー小学校)。最後のページには生徒一人当たりの支出額の情報があります。

 学区情報などは、表の「教育委員会」のボタンが各自治体の教育委員会の事務局のホームページにリンクしていますからお調べください。