アメリカの 「マネーと保険」・e-ガイド(印刷ページ

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ATMの利用

★現金を引き出す


 ≪代表的なATM≫

 ATM(自動現金取扱機)は24時間稼動していますが、ぶっそうですから夜間のご利用はなるべく避けた方がいいでしょう。日本のATMに比べると極めて原始的で、入金は封筒を差し入れるだけという郵便ポストのような機械ですが、こちらの方が世界標準です。

 路上のATMを使う場合は、暗証番号を入力する時に、手をかざして後ろの人から見えないように隠す配慮も必要です。

 MAC」と「Cirrus」というステッカーが貼ってあるATMなら、世界各地で利用可能ですが、よその金融機関保有のATMを使うと手数料がかかります(大都市では、自行ATMでも手数料を取るのが普通です)。

 「VISA」やマスターカード・JCB系のCirrus」というステッカーが貼ってあるATMなら、日本のクレジットカードでキャッシングもできます。


操作手順の一例(機種やソフトによって画面も操作手順も異なります)

@最初の画面は「Welcome(いらっしゃいませ)」。カードを入れるイラストが示す通り、まず挿入口にカードを入れます。

A画面が変わって、テンキー(1〜0のプッシュボタン)で数字を入力するイラストが表示されます。中央に「After PIN Number Entered」、左寄りに「<…Press Here」という文章、これは「暗証番号を入れてから、矢印の位置にあるボタンを押してください」という意味です。そういえば、あまり矢印らしくは見えませんが「<…」の先に操作ボタンがたてに4つ並んでいます。そこで、皆さんの4桁の暗証番号をテンキーから入力し、一番上の操作ボタンを押します。

B3番目の画面には操作ボタンを選んで押すイラストが示されて、お客様の目的を聞いてきます。上から「<…Fast Cash」「<…Deposit」「<…Withdrawal」「<…Other」と4つの選択肢が表示されます。当座預金から40ドル(定額)引き出すなら一番上のボタンを押して完了ですが、その他の場合は上から3番目のボタンを押し、操作を続けます。

C4番目の画面からイラストは表示されなくなります。現金を引出す口座はどれか聞いてきますから、当座預金なら「<…From Checking」、貯蓄預金なら「<…From Savings」のボタンを押してください。

D5番目の画面では引出す現金の額を聞いてきますからテンキーで入力してください。金額は10ドル単位です。正しく入力できたら「<…Press If Correct」のボタンを押して完了、間違えたら「<…Press If Incorrect」のボタンを押して入力し直します。

E現金と計算書が出てきますから受け取ってください。最後の画面では、入金や残高照会などほかのお取引を続けるかどうか聞いてきますから、おしまいにするなら「<…Press If No」のボタンを押します。カードが戻ってきますから、忘れずに受け取ってください。

F何か失敗しても心配することはありません。テンキーの隅にあるキャンセル・キーを押せば、途中で取引を中断して抜け出すことができます。

Gご入金の場合は、事前に、記入済みの入金票と現金や小切手を入金用の封筒に封入して用意しておいた方が良いでしょう。

H3番目の画面で「<…Deposit」のボタンを押すと、4番目の画面で入金先の口座はどれか聞いてきます。当座預金なら「<…Into Checking」、貯蓄預金なら「<…Into Savings」のボタンを押してください。

I5番目の画面では入金する金額を聞いてきますから、お引出しの際と同様に、テンキーで入力し確認ボタンを押します。あらかじめ用意していた封筒を入金封筒挿入口に差し込むと、封筒が自動的に吸入されて手続きは完了です。

J残高照会をするには、3番目の画面で「<…Others」のボタンを押します。続く画面で「<…Payment」「<…Inquiry」「<…Transfer」「<…Return to Main Menu」と聞いてくるので上から2番目のボタンを押してください。

Kさらに、「<…Checking Available Balance」「<…Savings Available Balance」「<…Credit Card Available Balance」と聞いてきたら、残高を知りたい口座を指定してください。当座と貯蓄預金の残高は、日本語では「お引出し可能残高」と訳すべきでしょうか。日本ほど厳密ではないのですが、小切手は決済が確定する(不渡りで戻ってこないこと)まで、現金引出し額を制限する決まりがあります。