新生代


 新生代第四紀は、ついに人類(ホモ属)が登場した時代ですが、地球史の上では、かなり厳しい寒冷期に当ります。1万年前に第4氷河期が終わりマンモスなど大型哺乳類が滅びたのを区切りに、現地質年代=完新世が始まりました。第4間氷期と言い換えることもできます。


五大湖


 氷河は、北米では、中世部一面を覆うまで南下しました。セントローレンス川の氷河が融けて大西洋に流れが通じるまで、東西をアパラチアとロッキーの分水嶺に囲まれ、初期の五大湖の水はミシシッピー川からメキシコ湾に注いでいました。


オガララ帯水層


 氷河期には寒さで水面の蒸発が抑えられ、西部山岳地帯には巨大な湖がありました。グレートプレーンズには、ロッキー山脈の風化した土砂が積もり、オガララ帯水層と呼ばれる8州にまたがる巨大な地底湖があります。将来の枯渇が懸念されていますが、アメリカの穀倉地帯を支えている大事な水源です。


グレートベースン(大盆地)


 ロッキー山脈と西のシェラネバダ山脈の間にはボナビル湖という巨大な湖がありましたが、1万5千年前の大洪水でほとんどの水が流出し、現在はグレートベースン(大盆地)と呼ばれる地域になりました。内陸湖は、河川が運んできたミネラルを蓄積して塩湖になります。グレートソルト湖や、自動車のスピード記録挑戦で有名な周辺の塩の砂漠もボナビル湖の名残りです。