マルディグラ ★カーニバル(謝肉祭)の最終日 ★各地のマルディグラ カーニバル(謝肉祭)の最終日
初春のお祭りマルディグラといえばニューオリンズを連想しますが、2005年のハリケーンカトリーナ直後に半減したニューオリンズの人口も被災前に近い水準に回復し、街も活気を取り戻してきました。
マルディグラは何となくリオのカーニバルによく似ていますが、それも当たり前で、マルディグラはカーニバル(謝肉祭)の最終日。全く同じ行事の異なる呼び方です。 マルディ(Mardi)はフランス語で「火曜日」。グラはガチョウを太らせて作るフォアグラのグラ(Gras)で「太った」。つまり、マルディグラの英語訳は「ファット・チューズデー」ですが、さらに日本語に意訳すると「(腹いっぱい食って)太る火曜日」となります。 断食といえばイスラム教徒のラマダンが有名ですが、昔はキリスト教徒にも断食期間がありました。キリストの復活をお祝いする復活祭(イースター=日曜日)に先立つ四旬節と呼ばれる40日間です。
アメリカで最も歴史の古いマルディグラは、アラバマ州のモービルのマルディグラです。モービルにはミスティックソサエティーと呼ばれる何やら神秘的な連(れん)があり、前年11月の感謝祭から各所で仮装パーティーが開かれ時間をかけて盛り上がって行くそうです。 ニューオリンズに最初のクルー(Krewe)と呼ばれるパレードの連が登場したのは1857年のことで、1月6日の十二夜(クリスマス明けの日)からマルディグラの日まで約30クルーが行進します(マルディグラパレードスケジュール.コム)。 でも、パレードを「見て」楽しむのは、実は、おとなしい観光客。マルディグラ当日には、(パレードそっちのけで)仮装してダウンタウンのフレンチコーターに集まり、お互いのパーフォーマンスを楽しむのがニューオリンズ風…ご婦人がボディーペインティングした胸をはだけても、この日だけはおまわりさんも目こぼししてくれるそうです。 各地のマルディグラ
右の地図では、アメリカで有名なマルディグラを仮面マーク()で示してみましたが、クレオール人が多いルイジアナ州やミシシッピー州で記載できたマルディグラは約半数…中でも面白い動画が見つかったマルディグラは地図右の欄にリストアップしましたのでクリックしてお楽しみください。 フランス文化の名残が濃いカナダでもマルディグラは祝われますが、こちらはいわゆるマルディグラというよりはウィンターカーニバル()。ドイツ系の初春の行事…グラウンドホッグデー()は寒々として地味ですが、参考までに1例だけ採り上げました。 緯度が高い地方では、復活祭や四旬節の暦とは関係なく、春から秋までの暖かい季節にカーニバル()と称するお祭を開くのが普通です。 2004年のカリフォルニア州サンルイサビスポ(San Luis Obispo)のマルディグラは各地から押しかけた若者たちが警官隊と衝突する暴動になってしまいました。 各地でスリも横行するようですから、マルディグラは、ホテルや旅行社の係員のアドバイスを聞いて、油断なさらず安全な場所で見物してください。 |