アメリカの 「季節と行事」・e-ガイド(印刷ページ

⇒元のページに戻る

夏時間と冬時間(標準時間)

★サマータイムはエコ時間 ★ハワイとアリゾナは例外地域 ★切り替え日が違うヨーロッパ


サマータイムはエコ時間


サマータイム採用地域 

     採用中      一時採用      未採用

 有名な「サマータイム」という歌は1935年初演のオペラ「ポギーとべス」の一幕で歌われるのだそうですが、いわゆる夏時間とは一切関係なさそうです。

 夏時間は正式には「デーライトセービング・タイム(日照有効利用時間)」と呼ばれます。欧米で最初に制定されたのは意外に古く第一次世界大戦の時代だったのだそうです。戦時中の石炭の消費抑制と効果的な灯火管制(敵機の目標とならないよう消灯する)を目論んだものですが、夏時間導入に貢献した英人ウィレットさんはゴルフ気違いで、何よりも、日没を遅らせて18ホール完了したい一念だったようです。(同感)

 一回目の夏時間は、農家などの反対で、イギリスを除きすぐに廃止されてしまいました。アメリカの場合は、やはりゴルフ気違いのウィルソン大統領が、夏時間廃止法案に二度も拒否権を行使したにも関わらず、最後は議会に押し切られ撤廃に決まったのだそうです。

 第二次世界大戦とともに、夏時間は多くの国で復活し、その後、現代まで続いています。日本でもアメリカ軍の占領下にあった1948年から4年間実施されましたが、国民生活に混乱が生じたとして廃止されてしまいました。日本にもゴルファーは多数いますが、ゴルフ気違いの数となると少なめなのかもしれません。


ハワイとアリゾナは例外地域


 アメリカでは、2006年にインディアナ州が導入して以来、夏時間を採用していないのはハワイ州とナバホ族の居住区を除くアリゾナ州全域だけになっています。カナダではサスカチュワン州全域とブリティッシュ・コロンビア州の北東部、メキシコではアリゾナ州に隣接するソノラ州だけが、夏時間を採用していません。


切り替え日が違うヨーロッパ


 また、北米とヨーロッパの夏時間の変更時期は若干ながらずれていますので、お気をつけください。

 北米とヨーロッパの夏時間

  開始日 終了日 変更時刻
北アメリカ 3月第2日曜日 11月第1日曜日 現地時間午前2時
ヨーロッパ 3月最終日曜日 10月最終日曜日 グリニッジ標準時午前1時

アメリカのタイムゾーン

(注)斜線部(アリゾナの大半の地域とハワイ)には夏時間がありません。(⇒クリックで拡大