アメリカの 「季節と行事」・e-ガイド(印刷ページ

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冬支度(健康)

★乾燥肌と保湿法 ★冬季うつ病対策 ★インフルエンザ・かぜ


乾燥肌と保湿法 ⇒詳しい記事

 北米の冬の乾燥をもたらす主犯は、気候よりセントラルヒーティングです。摂氏零度の戸外で外気の湿度が100%あったとしても、室内の温度が高ければ、相対湿度は室温20℃で27.7%、室温25℃では20.8%にしかなりません。

 肌が敏感な方は、石鹸の使いすぎに気をつけて、液体やクリーム状の石鹸を避ける方が無難です。ニュートロジーナ(Neutrogina)の敏感肌用(For Sensitive Skin)固形石鹸などがお勧めです。アメリカ人はボディーブラシ(Skin Brush)で皮膚をゴシゴシこするように洗うのが好きなようですが、毛の固いブラシは禁物。ナイロン・タオルや柔らかいブラシを使うときにも、お肌を傷つけないように細心の注意を払ってください。熱いお湯に長くつかるのもよくありません。皮膚の水分と保湿成分が奪われ、体温が上昇してかゆみが増します。

======= ≪お肌の保湿作戦≫ =======

オイル お風呂上り、タオルでぬぐう前に、ぬれた身体にベビーオイルをベタベタ塗り、タオル地のバスローブをはおるか大きめのバスタオルで身体をおおい、自然に身体を乾かします。時間をかけたくなければ、軽く水気をとるつもりで、押さえるようにタオルを使ってください。

入浴剤 原料=100%オートミールの入浴剤アビーノ(Aveeno Soothing Bath Treatment)。肌荒れにも効果があります。乾燥肌がひどいときには、化学成分入りの入浴剤のご使用をしばらくお休みした方がよいかもしれません。

ローション 特に肌荒れがひどい患部には、セタフィルのモイスチャライジング・ローション(Cetaphil Moisturizing Lotion)。香料がきつい化粧品やトイレタリー商品が多い中で、セタフィル製品にはにおいがありません。

ハンドローション バス&ボディーワークスのアンチバクテリアル・モイスチャライジング・ハンドクリーム(Bath & Body Works/Anti-Bacterial Moisturizing Hand Cream)…1本6ドルでお手頃、夜、就寝前にご利用ください。効果は上々です。

下着 冬場は静電気も起きやすいので、直接お肌に触れる下着やパジャマには綿製品が一番。保湿効果も高いそうです。特に、お子様の下着の素材には気配りして差し上げてください。


冬季うつ病対策 ⇒詳しい記事

 東京−名古屋−大阪の緯度は、ちょうどノースカロライナやテネシーの南の州境の北緯35度あたりですから、アメリカの最南端の諸州を除き、北米各地の冬の日照時間はかなり短めです。それに加え、タイムゾーンの関係で日の出時刻が遅い地域が多く、冬季うつ病にかからないよう気をつけなければなりません。

soft white

daylight

パッケージの色で区別(ホームデポ)

緑…ソフトホワイト/青…デイライト

 家の電球を替えるだけで、冬でも元気がわいてくる明るい屋内環境が作れますから、是非お試しください。照明はワット数が高ければいいというわけでもありません。従来の電球のような柔らかい光ではなく、自然の太陽光に近い短い波長の光が必要です。

 最近は、アメリカでも、電球型蛍光灯(Compact Fluorescent Lamp)の照明色のバラエティが増えてきました。従来の電球はソフトホワイトばかりでしたが、冬でも元気がわいてくる照明色は昼光色のデイライトです。

 ちなみに、朝日や夕日の光はソフトホワイトよりも弱いそうです。デイライトの照明の下で就寝寸前まで過ごすと神経が高ぶって寝付けなくなりますから、夜は決まった時間にソフトホワイトの照明に切り替えるような工夫が必要かもしれません。

照明色 朝日/夕日 電球色 温白色 白色 昼白色 昼光色
英語表現 Soft White Bright White Cool White Horizen Daylight Daylight
色温度 2000K 約3000K 3500K 4200K 5000K 6500K

インフルエンザ・かぜ ⇒詳しい記事

インフルエンザ最新流行状況 (⇒拡大)

  州全域   地域的流行   局地的流行   散発的発生   流行見られず

 インフルエンザは略称「フルー」、予防注射は「フルーショット」です。新型インフルエンザが流行った年には、は品不足で一般の健康な大人はご遠慮くださいという非常事態が起きますが、その後は大丈夫です。スーパーやドラッグストアの薬局で受けることができます。

 医療保険で割引されますから、保険のカードは忘れずに携行しましょう。今年のワクチンに(日本と同じで)A香港型とB型の季節性インフルエンザに効くワクチンと新型インフルエンザのワクチンが含まれています。

 次に普通の風邪…日米の医療に詳しい人たちのアドバイスによれば、風邪をひいても、熱が38℃を越えないくらいなら、むしろ薬は飲まない方がいいそうです。

 日本のお医者さんは、それを承知で、気休めのビタミン注射をしたり薬を処方したりしてくれますが、アメリカのお医者さんは「頭が痛いなら市販の痛み止めを買って飲みなさい」でおしまいということがあります。

 風邪の予防と治療には、とにかく「水とビタミンC」です。乾燥がひどいので、水を大量に飲んで冬を元気に乗り切ってください。もっとも、風邪のようでも、実は別の重大な病気の初期症状ということもありますから、なかなか治らなかったり、妙な症状が出てきたりしたら、面倒でも、お医者さんに診てもらわなければいけません。

 乾燥でのどをやられそうになったら、鼻から湯気とともにメンソレータムを吸い込む器具もあります。せきの薬は、主にシロップ状の飲み薬です。似たような製品が多数ありますから、能書きをよく読んで症状に合う薬を選んでください。せきは、長く続くと体力を消耗しますし、気管支炎から肺に入ったらたいへんですから、早くお医者さんに診てもらいましょう。