この記事は、現在編集中です。

 中西部や南部にお住まいの皆さん、遠いラスベガスより近所でカジノ…はいかがですか?

 私たちは、年中、忙しいわけでもないのですが、皆さんから電話やEメールで様々なご依頼をいただく立場ですから、気楽に長いお休みをいただくわけにもまいりません。子供たちが独立して家を出てしまって夫婦二人で暮らす今となっては、近場に一泊旅行するくらいが、ちょうど手頃な骨休め。というわけで、暇を見つけて1泊2ラウンドのゴルフ旅行に出かけることがしばしばあります。

 こんな遊びに安上がりなのが、カジノ・ホテルの「ゴルフ・パッケージ」。カジノ・ホテルは、お客様からカジノでお金を巻き上げるのが本業なのでしょう。私の邪推かもしれませんが、宿泊やゴルフで大儲けしなくてもよいのでしょう。スーパーの目玉商品のように人々を呼び込むのが主目的ですから、一般のホテルより、部屋代もゴルフ料金も安めに設定されているような気がします。

 私たちが住むケンタッキー州にカジノはありません。現州知事が、就任当時、カジノ公認に踏み切ろうとしたのですが、議会に反対されて断念した経緯にあります。子供の頃から賭け事は苦手で、カジノ経験も少ない私がレポートするのも妙ですが、このたびはインディアナ州の「ご近所カジノ」についてご案内申し

 全米でカジノを公認しているのは15州。ただし、ネーティブ・アメリカン(インディアン)居留区の公営カジノは連邦政府が認めていますので、実際は28の州にカジノがあります(競馬場やドッグ・レース付属のカジノやポーカー・ルームは除く…資料:Online Gambling News)。数字は各州のカジノの軒数ですが、ラスベガスやリノで有名なネバダ州は、数百のカジノがひしめいていて数え切れませんから、無限大(∞)の記号で表わしました。ネーティブ・アメリカンが多いオクラホマ州も、人口の割に頑張っています。

 ケンタッキーに隣接するカジノ公認州はインディアナです。南はオハイオ川を中心に6つ、北はミシガン湖の周りに4つあります。アメリカのカジノは、ミシシッピー川を行きかうリバーボートの乗船客の旅の慰みとして発展しました。いったんは禁止されていましたが、1991年にアイオワ州が公認し、イリノイ、ミシシッピー、ルイジアナ、インディアナ、ミズーリの各州が追随しました。

 かつてのカジノ営業は船が川を航行中の数時間に限られていたそうですが、今では一部の州が規制を緩和…インディアナ州のリバーボートはドックに24時間停泊していてもかまわないので、まるでホテルの一部、渡り廊下でつながったカジノ専用棟という雰囲気です。各階が喫煙デッキと禁煙デッキに分かれています。入場料は取りませんが「乗船」できるのは21歳以上の成年だけですから、小さなお子様連れの旅行なら誰かが「船外」で面倒を見てあげないといけません。

 カジノといえば「007」の映画を思い浮かべる方にはあらかじめご注意しておきますが、普通はタキシードを着ている紳士も、ドレスアップした絶世の美女もいなので、がっかりしないでください。スロット・マシンには掛け金が高額の機種もありますが、人気筋は1回1〜2ドル…1回25セントの小額マシンでこつこつ遊んでいれば、つまらないかもしれませんが大損する心配もありません。ほかに、ルーレットとポーカーやブラック・ジャックなどのトランプ系の賭けをお楽しみください。