インフルエンザの流行状況⇒拡大

州全域 地域的流行 局地的流行

散発的発生 流行見られず ノーレポート


 季節性インフルエンザが流行する期間は、10月から翌年の5月まで。免疫効果が有効になるには予防接種後2週間が必要ですから、流行が始まってから接種しても間に合わないおそれがあり、CDC(米国疾病予防管理センター)は、生後6ヶ月未満の乳児など特別な方を除き、例年、早めの予防接種をするよう呼びかけています。

 ワクチンの接種(フルーショット=Flu Shot)はスーパーの薬局などでも手軽にできます…医療保険が適用されれば無料で接種を受けられますから、保険のカードは忘れずに携行しましょう。

 アメリカには複数のワクチンがあり、例えば2歳から49歳の人なら鼻にスプレー式のワクチン(Nasal Spray)を選ぶこともでき、65歳以上なら効き目が4倍の強力ワクチン(High-Dose)を接種してもらうこともできます。

 また、一般のワクチンは、多数のインフルエンザウイルスの中から特に流行しそうな3種類に的を絞って製造されてきましたが、3種類では頼りないので昨年から4種類のウイルスに効く4価ワクチンが認可され、製造されるようになりました。日本は相変わらず3価のみです(国立感染研究所)

 (北半球の場合は)毎年2月にWHO(世界保健機構)が次期の流行ウィルスを予想して各国の保健当局に勧告、それに基づいてワクチンの製造が始まります。


今季の対象インフルエンザ

A/カリフォルニア/7/2009 (H1N1)pdm09…いわゆる新型

A/ホンコン/4801/2014 (H3N2)-like virus

B/ブリスベン/60/2008-like virus ビクトリア系

(4価対象) B/プーケット/3073/2013-like virus 山形系


 そんな事情ですから、接種の際に、もし3価と4価とどちらのワクチンがよいか聞かれたら、迷わず4価を選ぶようお勧めします。といっても、4価ワクチンは仕入れコストも高いようで、どの地域のどの薬局がどの程度持っているか詳しい情報を得るのは難しいでしょう。あちこちで4価を探し回って、接種のタイミングを逃すようでは本末転倒ですからお気をつけください。

 英語で、3価はTrivalent、4価はQuadrivalent。