もうすぐ初夏…「日本向けご贈答にチェリー」の季節です!!
“オービル農園”はワシントン州コロンビア川の河畔
5月15日に配信した第47号の「アメリカ生活・e-ニュース」でチェリーの缶詰を使ったチェリーパイのレシピをご紹介したばかりですが、近所のスーパーにも生食用のチェリーが出回る季節になってきました。日系のギフト通販各社も、アメリカンチェリーのセールスに懸命に取り組んでいます。
そこで、6月15日発行の次号に「お中元に喜ばれるアメリカンチェリー」と書けばちょうどよいタイミングと思っていたのですが、各社のちらしを読んでみると、早めの申し込みにはお得な割引があることが分かったので、のんびりしてはいられないことになりました。臨時に、アメリカンチェリー特集号を発行することにした次第です。
日本向けに輸出されるアメリカンチェリーは、もっぱらノースウェスト産とカリフォルニア産。中でも、高級品はノースウェストのコロンビア川流域…コロンビア川はカナディアンロッキーの水源から、シアトルがあるワシントン州を下ってオレゴン州のポートランド付近で太平洋に注ぐ大河です。流域は氷河期に大洪水がもたらした土砂が積もって水はけがよく、チェリーや高原フルーツの栽培によいのでしょう。
Bing
Cherry |
Rainier
Cherry |
最高級チェリーを生産している有名なオービル農園(Auvil
Fruit
Company)も、ワシントン州のマタワという町に近いコロンビア川の河畔にあります。創業者のグレイディ・オービルさんは、アメリカにオーストラリア産の青りんごグラニー・スミスや日本産のフジを持ち込んだ米国ノースウェスト農業の偉人です。
カリフォルニア産はセントラルバレー中心
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アメリカで最もポピュラーなチェリーは、大粒で、実がしまり、甘み豊かなビング種ですが、日本向けチェリーのうちでも多数派です。1875年にコロンビア川の河口付近で誕生した果皮が赤紫色のダークチェリー。品種名のビングは、開発にたずさわった満州系中国人のお名前のようです。
もう一つは、レイニア種。こちらは1952年にワシントン州立大学がビング種と別のチェリーをかけ合せて開発し、オービル農園のグレイディさんが商品化して育て上げた比較的新しい品種です。名前は、日系人がタコマ富士と呼んで親しんできたレーニア山にあやかったのでしょう。いかにもサクランボらしい赤〜黄色の果皮で繊細で上品な甘みが特徴で、近年、日本で人気上昇中とのことです。
私たちが知る限り、アメリカンチェリーを取り扱っている北米のギフトの会社は8社…右の広告欄に、美味しそうなアメリカンチェリーの図柄のデザインのリンクバナーを載せてもらいましたので、ギフトや(少し早いかもしれませんが、ご予約で)お中元のご参考になさってください。
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