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アメリカ生活・e-ニュース

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2010年2月15日(第44号)

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アメリカ人の主婦とは台所の便も違います

 日本人向きのダブルシンクキッチンの使い方

 このメルマガに「e-レシピ」を連載するようになってから、私も、家内の助手で台所に立つ機会が増えてきました。アメリカの家の台所は広くて大きなダブルシンク(Double Bowl Sink)の流し台がついています…そこで、夫婦で話し合って、お料理好きの日本人の奥様に最適の流し台の使い方を考案しました。


 台所仕事は、@調理(切る/混ぜる)、A調理(煮炊き)、B配膳、そしてお食事の後のC食器洗いの4段階に分かれます。アメリカの一戸建てや大きなアパートのキッチンなら、各段階に台所のスペースを割り振ることができます。当然、Aの調理(煮炊き)はコンロ周り、Bの配膳は配膳台(スペースがなければ調理スペース兼用)が使われますが、ダブルシンクの左右を@の調理(切る/混ぜる)とC食器洗いのスペースに意識して使い分けると台所仕事の流れがよくなります。

 台所のレイアウトによって違いますが、普通は、コンロに近い方のシンクを調理用に、反対側を食器洗いに使う方が便利でしょう。わが家では、ディスポーザー(Disposal=生ゴミ粉砕機)を原則使わないことにしましたので、ディスポーザーがどちらのシンクに付いていても問題にはなりません。

わが家ではディスポーザーがある側のシンクを食器洗いに使っています。

 そもそも 「ディスポーザーは便利!! 」と思い込むと落とし穴にはまってしまいます。日本人の調理には故障の原因になる料理素材が多いので、ディスポーザーに向かないゴミを選別するだけでも余計な手間です。


 左右シンクの排水口は、普段、ゴミ受け(Drain Stainer)をかぶせておきましょう。ディスポーザーがない側のシンクには、止栓付きで、水を流すことも止めることもできるゴミ受けが使えます。ディスポーザーがある側のシンクの排水口は大きくて、網状のゴミ受け(Mesh Drain Stainer)でないとサイズが合いません。昔は東洋系のお店でないと売っていませんでしたが、最近は一般スーパーでも見かけるようになりました。水を貯めるときには、ゴム製の排水栓を使います。


 調理用シンクは一時的な生ゴミ入れと割り切って考えてください。お野菜の皮は調理用シンクの上でむき、包丁で刻んで出た野菜クズもまな板を傾けて調理用のシンクに落としておきます。生ゴミが全て出尽くしたら、シャワーホースでクズを集めてゴミ箱に捨てます。捨て方は、ペーパータオルで包むようにして手づかみで捨てたり、いったんスーパーのレジ袋に入れて捨てたり、生ゴミの量や皆さんの勝手によって工夫してください。ゴミ箱はステップ缶(Step Can)という足でステップを踏むとフタが開くタイプです。金属製の密閉性の高いものなら、生ゴミの臭いが周囲に漏れることはありません。中にゴミ袋を入れておいて、一杯になったら、まとめてゴミ出しします。まな板は、用が済み次第、そのまま食器洗い機に入れてしまえば邪魔になりません。


 食器洗い機は、性能を信頼して、積極的に使いましょう。使い慣れるまでは、ついつい軽い手洗いをしてしまいますが、油ものでも、大雑把に汚れが取れていれば十分きれいになります。

 ただし、ご飯粒などの炭水化物は、乾くと食器にこびりついて食器洗い機で洗っても落ちなくなってしまいますから気をつけましょう。食器洗い機にかける直前まで、あらかじめ水を貯めた食器洗いシンクに(23分で十分ですから)浸けておけば大丈夫です。

 わが家では、木製のものや熱に弱いプラスチックのもの、プラスチックや木の柄が付いたフライパンや鍋、包丁は、食器洗いにかけずに手洗いしています。手洗いした食器は、流し横の大きな水切り(Drain Tray)に置いて乾かしましょう。カゴ付きではない方が自由に使えます。


 最後に、念のため、食器洗い機(Dish Washer)について少しお話ししておきましょう。食器洗い機には専用の洗剤(溶液タイプと粉末タイプ)がありますから、手洗い用の食器洗剤は使わないでください。洗剤は毎回入れますが、リンス剤は23日に1回注ぎ足す程度です。

 しばらく使ううちに、(今月のもう一つの記事で書いている通り)水道水のミネラル分のせいで機内が白く薄汚れてきます。そんなときに最も頼りになるのが、ただの普通のお酢(アメリカのスーパーの安いお酢で十分)です。まず、空の食器洗い機をいつもと同じように動かします。水が出始めたらいったんドアを開け、計量カップ一杯(250t)のお酢を入れます。その後は、ドアを閉めて動かし続けるだけです。

 ついでに、もう一つだけ。流し台の周りにこびりついたミネラルは、ベーキングパウダーをふりまいてから、水を含んだスポンジや雑巾で軽くこするだけで、すっかりきれいに拭き取れます。ベーキングパウダーは、冷蔵庫の消臭剤として利用したものの使い回しでかまいません。

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