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2012年4月15日(第70号)


チョコレートとバーボンとピーカン…フランス生まれ/南部育ち

 名菓「いわゆるダービーパイ」甘さ控えめ

 書くのが苦手というので代筆しますが、このコーナーは私の妻=満里の担当です。テレビでもインターネットでも美味しそうなお料理のレシピが氾濫していて、もう結構という気もしますが、このコーナーでは、満里が北米生活20年の間に先輩や仲間の駐在員の奥様やアメリカ人の友達に聞いて覚えた「アメリカで暮らす日本人」にお勧めのレシピを紹介します。


 もうすぐ5月。第1土曜日はケンタッキー・ダービーの日というわけで、今回は「いわゆるダービーパイ」のレシピをご紹介しましょう。

 なぜ「いわゆるダービーパイ」かというと、実は、別に商標登録された「ダービーパイ」があり、気軽にダービーパイという名でレシピを紹介すると訴訟を受けるリスクがあるからです。しかし、日本人が餡ときな粉の自家製のおもちを安倍川もちと呼ぶように、アメリカ人も家庭ではチョコレートチップとバーボンウィスキー入りのピーカンパイのことをダービーパイと呼ぶのは紛れもない事実。したがって、私たちがご紹介するのは、元祖「ダービーパイ」ではなく、「いわゆるダービーパイ」である旨、あらかじめお断りしておく次第です。

 そもそもピーカンパイは、18世紀初めにニューオリンズに入植したフランス人が、ピーカンナッツとコーンシロップに出会って考案したお菓子なのだそうです。元祖「ダービーパイ」も「いわゆるダービーパイ」も、南部アメリカ人の伝統的な味覚のせいか、日本人には甘すぎるきらいがあります。そこで、今回のレシピでは、小麦粉を加え甘さをおさえてみました。少しケーキ風のパイに仕上がります。

 前もって材料を計量したら、後は泡立て器で次々にかき混ぜて市販のパイ皮に流し込んで焼くだけですから、難しくはありません。ピーカンナッツがなければ、クルミや別のお好みのナッツを使ってもかまいません。最後に、生クリーム(200ccに砂糖大さじ1杯)やバニラアイスクリームできれいに飾ってお召し上がりください。


e-レシピ第46回「名菓いわゆるダービーパイ”甘さ控えめ」

==============≪材料≫===============

パイ皮 1枚 - Pillsbury Pie Crust 

小麦粉 1/2 カップ

ブラウンシュガー(ライト) 3/4 カップ

ピーカン(またはクルミ) 1 カップ

チョコレートチップ(セミスイート) 1 カップ

卵(L玉) 2 個

バタースティック(113g) 1本

バーボンウィスキー 大さじ 1〜2 杯

バニラエッセンス 小さじ 1 杯

塩 一つまみ

(一口メモ)

 パイ皿が材料に比べて大きすぎると、パイが薄くカリカリに焼きあがってしまいます。今回は内径17cm深さ4cmのパイ皿を使用しました。カップはアメリカサイズ(250ml)。調理用の小粒のチョコレートチップは、ベーキング・グッズ売り場にあります。バーボンウィスキーを入れなくても、十分おいしいパイができます。

===============≪作り方≫==============

@ オーブンを華氏350度(177℃)に予熱。冷凍保存中のパイ皮は常温または電子レンジで戻しておく。

A パイ皿にパイ皮を広げ、縁を二重にして、親指と人指し指で波型を作り折りたたむ。


B 小麦粉、ブラウンシュガー、ピーカン、チョコレートチップをカップで計量する。

C ピーカンを、細かく刻む。


D 卵2個をときほぐし、

E バタースティックは半切りにした上で、2本とも電子レンジでとかす。


F 大きめのボウルに小麦粉をふるい入れ、

G ブラウンシュガーを加える。


H 泡立て器でサックリと混ぜ合わせ、とき卵を加え、

 


I 再び泡立て器で混ぜ合わせ、とかしバターを加えて、トロリとするまで、よく混ぜる。


J バーボンを、お好みの量だけ加え、

K ピーカンを加え、


L 混ぜ合わせ、チョコレートチップを加え、

 


M 全体をなじませ、塩一つまみを加え、


N エッセンスを加え、もう一混ぜしてフィリングの出来上がり。

O フィリングを用意しておいたパイ皮に流し込み、表面を平らにする。


P 華氏350度(177℃)に予熱しておいたオーブンに入れ、

Q 40分ほどでしてから、串を刺し、何も付いてこなければ焼き上がり。