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2012年9月15日(第75号)


全米でウェストナイル熱が流行…ダラスは非常事態宣言

 蚊取り用品は蚊取り先進国の日本製品が一番

 ウェストナイル・ウィルスの流行期間は、普通の年なら4〜9月ですが、今夏は史上最悪の年で、秋に入ってもまだまだ油断はなりません。

 最悪中で、さらに最悪なのがテキサス州。9月11日までに全米でウェストナイル熱を発症した患者2636人のうちの1057人、全米の死亡者118人のうちの46人が、それぞれテキサス州の住人です。ダラス市は、8月16日に「緊急事態」を宣言し、それまで控えていた殺虫剤の空中散布に踏み切りました。殺虫剤については、人体への悪影響を懸念する世論に配慮してトラックによる地上散布に留めたものですが、患者が200人を越えて死者が10人に達したために、病原の蚊を撲滅することを優先させました。

Map of West Nile Virus activity describing United States that describes No WNV activity, Any WNV activity, WNV human disease case or presumptive viremic blood donor information.

 ウェストナイルス熱については、「アメリカの医療と健康・e-百科」のページ「野外レジャーと風土病」の中で詳しく説明していますが、発症率は低いものの、決め手となる予防法も治療手段がないこわい病気です。

 CDC(疾病予防管理センター)も、ウェストナイルス熱予防のための啓蒙動画を作りましたが、紹介されている対策は蚊に刺されないように気をつけることに尽きます。

 そこで、調べてみたところ、いつの間にか私たちが住むケンタッキー州レキシントンのスーパーにも、蚊取り用品が並ぶ時代になっていました。しかも、昔懐かしい蚊取り線香まであります。

 ただし、お値段の方は、補充液が8時間で2ドル、線香も1巻き1ドルと、まだまだ日本製品にはかないません。できれば、一時帰国の際にでも日本製品を持ち帰り、蚊に刺されないアウトドアライフをお楽しみください。