北米の冬支度(2015~16)…今年お勧めのインフルエンザワクチン
昨年はワクチンの効かない「H3N2変異株」が流行
毎年、この時期に必ず思い出していただきたい冬支度がいくつかあります。今年も、項目を見直して「アメリカの季節と行事・e-百科」の秋のページに整理しましたから、念のため、もう一度目を通してください。
◆冬支度(住まい) |
★
水道管の破裂 ★ エアコン管理
★
すきま風対策
★
加湿器の選び方 ★ ガレージドアの事故
★ 停電対策 |
◆冬支度(庭仕事) |
★
落ち葉かき ★ 雪かきと融雪剤
★ Xマス電飾 |
◆冬支度(自動車) |
★
タイヤ空気圧の点検 ★ ワイパー液の補充 ★ 風雪時の運転
★
バッテリー切れ |
◆冬支度(健康) |
★
乾燥肌と保湿法 ★ 冬季うつ病対策
★
インフルエンザ・かぜ |
昨シーズン(2014~15年)は、患者の約半数がワクチンの効かないA(H3N2)変異株に感染した人々でした。このように、流行の予測が外れたり変異株が流行したりする年もあるので、CDC(米国疾病予防管理センター)は、ワクチンを接種したからと言って安心せず、インフルエンザらしい症状が出たら、タミフルやリレンザなどの治療薬が効くうちに医者に診察してもらうよう勧めています。
次に、毎年、寒さによる水道管の破裂事故については重要なので、繰り返しこのページに再掲載しています。ほかには、特に「ガレージドアの事故」について、お忘れでしたら、もう一度お読みください。
水道管の破裂
冬に家を空ける場合には、短時間でも暖房を切らないことが鉄則です。一時帰国などで長く留守する場合でも、低めの温度設定で暖房を保っておかないと屋内の水道管が凍結して破裂するおそれがあります。仮に一時帰国中に水道管が破裂したら、皆さんの家具が長期間水浸しになるばかりではなく、床など家の構造部が傷み、無駄に流れた水の水道料金もかさみます。
冬に限らず長く留守する場合には、(一般的に賃貸契約書に書かれているように)事前に大家さんに連絡し、その上で水道の元栓の処置について相談しましょう。元栓を閉めておくと水漏れ事故のおそれはほぼなくなりますが、水圧がかからないと蛇口やトイレのタンクが傷みやすいので、止栓の依頼をためらう大家さんもいますから、率直に相談して意向を確認しましょう。
水漏れの被害は火災保険(家屋保険)でカバーされるはずですが、天災以外の理由で保険請求すると以後の保険料が値上がりしてしまいますから、貸家の場合、大家さんは皆さんに損害賠償を求めてくるものと覚悟しましょう。
元栓を閉めておいても、100%安心はできません。冬に停電で暖房が切れた状態が何日も続くと、水道管は破裂してしまいます。大家さんが皆さんの留守を知っていれば、お宅に駆けつけ、凍結をふせぐために各所の蛇口から少量の水が流れ続けるように調整してくれるでしょう。
気温が0℃以下になるまでに庭のホースを水道栓から取り外しておく…最低でも、これだけは忘れずに実行してください。屋内の水が、庭のホースの残留水と一緒に凍りついて膨張し、風船が膨らみすぎて割れるように屋内配管に亀裂が入るのでしょう。凍っている間はよいのですが、運良く冬を乗り切っても、春先少し温かくなった頃に融けて水が流れるようになると、亀裂から噴き出すのです。屋外の散水用蛇口と二重になりますが、もし屋内にも止水栓がついていたら、これも閉じておく必要があります。
水道管の破裂を放置したら、家中が大洪水です。皆さんは、水道の元栓(⇒詳しい記事)がどこにあるかご存じですね?要チェックですよ。
|