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2016年7月15日 (第121号)

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アメリカ生活・e-ニュース


管理人だより 先日、NHKの「とと姉ちゃんとあの雑誌」という特別番組で、女優の片桐はいりさんが暮しの手帖の編集長の花森安治さんと社長の大橋鎭子さんについて語っていました。それを見て気がついたのですが私の幼年期はテレビのない時代で、手近に読み物も少なく、母が購読していた暮しの手帖を繰り返し読むうちに、どうやらお二人に強く教化されていたようです。特に家電や石油ストーブの商品テストの記事が面白く、今も脳裏に焼き付いています。

  花森安治さんは戦争を境に人生の価値観を大きく変え、普通の暮らしをいとおしく思い、庶民に役立つ雑誌作りを生きがいになさったようです。大橋鎭子さんは戦時中に防空壕の中で、自分が知りたいことを書けば少なくとも世代の近い人々には喜ばれるはずと、暮しの手帖の取り組み姿勢を発想なさったそうです。

  私は、サラリーマン時代につまらないと見向きもしなかったことや、知りたくても調べるゆとりがなかったことを、皆さんの代わりに掘り下げて見つめ直し、妻の満里と二人の目で確かめ合って書いています。暮らしの手帖のお二人と大きく違うところがあるとすれば、私の興味の範囲が、地理や歴史、文化や政治経済など少し暮らしを離れた分野に広がってきている点です。暮らしの話題をメンテする一方で、時には政治経済の気ままな評論を書かせていただくことでしょう。

  先月号では害虫退治の殺虫剤・防虫剤の記事の更新をしましたが、今月号もその流れで、アメリカの有毒生物の記事を書き加え、これまで野外の風土病として一括していた記事を、蚊が媒介する風土病と、マダニが媒介する風土病と、触れたら危ない有毒植物の三つに分けて書き改めました。

  e-レシピは都合により2号連続でお休みしましたが、来月号では再開するつもりです。今月は、随筆集ツレヅレグラスもお休みしました。


カレンダー ★7月28日(木)〜31日(日)全米プロゴルフ選手権 8月1日(月)シビックホリデー…カナダ 8月5日(金)オリンピック開会式 8月11日(月)山の日…日本 8月21日(日)オリンピック閉会式

季節の話題 害虫と殺虫剤・防虫剤 害獣対策 施肥(除草・除虫)と種まき 芝刈り 芝生の水撒き 花を植える北米の花粉症北米の日焼け止め竜巻(トルネード)街道 落雷と避難法

季節のe-レシピ季節のe-レシピ ★オーブンで豚スペアリブのアメリカンバーベキュー オーブン30分で素早くできる楽々チェリーパイ ★あら不思議…色が二段に分かれるグレープゼリー たたき風牛サーロイン煮 夏野菜で作るイタリア風ベジタブルカスタード ココナッツクラスとのラズベリークリームパイ ラズベリーのクリフティ


住 ま い

庭 仕 事

 北米の有毒生物…スズメバチ、殺人アリ、毒グモ、毒サソリ、毒ヘビ

  "RICE"手順で応急手当、抗ヒスタミン系塗り薬!!

 殺人アリは尻の針で獲物を刺しますが、生物学でアリはスズメバチ上科に分類されると聞けば、それもそのはず。クマンバチは体が大きくて怖そうですが、ミツバチの仲間で、さほど危なくありません。全文を読む

尻尾に毒針を持つハチ目の昆虫

スズメバチ科(大雑把にWasps)

ミツバチ上科(大雑把にBees) アリ科

ホーネット

Hornet

スズメバチ

Yellow Jacket

アシナガバチ

Paper Wasp

クマンバチ

Bumblebee

ミツバチ

Honey Bee

ヒアリ(殺人アリ)

Fire Ant

攻撃的 攻撃的 おとなしい おとなしい おとなしい 攻撃的


住 ま い

庭 仕 事

 蚊が媒介する風土病…ウェストナイル熱は全身茶色のイエカ

  ジカ熱・デング熱は黒い体に白いシマのヤブカ

 蚊やマダニ対策には、虫除けスプレーが有効です。CDC(米国疾病予防管理センター)は、ディートという成分が20~30%含まれるものを推奨していますが、日本の基準値(最高12%)に比べると極めて高い濃度ですから注意して使ってください。用済み後も肌につけたままにしておくと、かぶれや痛みの原因になります。目や口に入ると、涙目や吐き気などの症状が起きます。かぶれのおそれが低いピカリジン系の虫除けスプレーも増えてきました。レモンユーカリ油の自然製剤も有効です。最近は、香りで虫除けのブレスレットや、音で虫除けのスマホ・アプリまで登場してきていますが、効果は期待薄です。携帯用の電気蚊取りはよく効きますが、虫除けスプレーほど頼りにはなりません。全文を読む


住 ま い

庭 仕 事

 マダニが媒介する風土病…ライム病、ロッキー山紅斑熱ほか

  噛みつかれても焦らずピンセットでつまんで取り除く

 マダニの標準の寿命は2年。3回脱皮して成長し、その都度ヒトやイヌも含め動物にたかって吸血します。一生に3度だけの食事ですから、食いついたら3~4日は離れません。扁平な体を風船のようにパンパンに膨らませ体重が数十倍から100倍になるまで吸血します。しかし、分泌物が痛みやかゆみの感覚を抑制するので、噛まれたことに気づくのは被害者のわずか2割…気づくと驚いてふり払いたくなりますが、できるだけ焦らず、右の図のように先の細いピンセットで頭部をつかみ、ひねらずにまっすぐ上に持ち上げましょう。吸血開始から24時間以内なら、マダニ感染症は発症しないそうです。マダニをつぶしたり、胴と頭を切り離したりすると、感染症の症状を悪化させるおそれがあります。全文を読む


住 ま い

庭 仕 事

 ウルシの仲間の有毒植物…重症のかぶれに注意!!

  ポイズンアイビーの特徴は「葉っぱ3枚ワンセット」

ポイズンアイビーによるかぶれ

 たかがかぶれと油断してはいけません。最初は手足や顔に薄くブツブツができる程度でも、次第に広がって水疱ができ、ひどければ医者に包帯をぐるぐる巻きにされるでしょう。ポイズン・アイビーはバットマンの敵役の名前に使われるほど北米では有名な有毒植物で、触れると強烈にかぶれます。同じウルシ科ウルシ属で仲間のポイズン・オークやポイズン・スマックにも気をつけてください。ポイズン・アイビーもポイズン・オークも、本物のアイビーやオークとは全く似ていません。北米にはLeaves of three, Let it be!(葉が3枚なら、ほっとけ!)ということわざがありますが、葉っぱ3枚がセットで1本の葉柄についているのが特徴です。ポイズン・スマックの葉は7~13枚の奇数セットで、葉の外見はウルシによく似ています。全文を読む