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2016年9月15日 (第122号)

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e-レシピ

番外編

 バーベキュー A

 プロパンガス・バーベキュー…冬は点火時の爆発事故に注意!!

 ヒッコリーやサクラのウッドチップで薫(かお)り付け

 家庭向けバーベキュー・グリルには、炭火用とプロパンガス用がありますが、この記事では、主にガスグリルの使用上の注意とウッドチップによる薫り付けや燻製(くんせい)について説明します。


冬は爆発事故に注意


 最初に、絶対に忘れてはいけない使用上の注意からご案内します。夏はあまり危険でないようですが、冬はプロパンガスがグリルの中に滞留しがちです。そこで、風のいたずらでグリルの火が消え、再点火しようとした時に事故が起きます。滞留ガスに引火して、爆発するのです。

 スポーツキャスターのハンナ・ストームさんも、2013年の冬に庭でバーベキューをしていて火に包まれ、顔に大火傷を負いました。下はABCテレビが編集したハンナさんの事故の体験記と、プロパンガスグリルの使用上の注意です。

 動画の中で専門家は、火が消えてしまった場合は、いったんプロパンガス・ボンベのガス栓を閉めて、グリルのフタを開け、最低5分待ってから再点火するように勧めています。


ウッドチップの使い方


 ガスグリルはそのままでは、炭火グリルのように木炭の薫りを付けられませんが、代わりにウッドチップ(木くず)を使ってお好みの薫り付けをすることができます。

ウッドチップの原材

薫り(下の動画投稿者の感想)

ヒッコリー(Hickory)

クルミ科ペカン属

Smoky, Bacon-like

メスキート(Mesquite)

クルミ科ペカン属

Pungent(刺激的) & Sweet

ピーカン(Pecan)

クルミ科ペカン属

Strong & Nutty

リンゴ(Apple)

バラ科サクラ属

Sweet & Mild

サクラ(Cherry)

バラ科サクラ属

Mild & Sweet

 ヒッコリーは、昔はゴルフシャフトの材料としても有名でしたが、ハムやベーコンの燻製材としても最も知られた木で、上の表で動画投稿者が、ヒッコリーの薫りを燻製風でベーコンの薫りに似ていると表現しているのも当然です。メスキートとピーカンも同系統です。リンゴやサクラがマイルドという点には異論もあるようですが、甘さが勝るのは間違いなさそうです。

 本格的な燻製を作るなら、肉と水に浸けたウッドチップを左右に分けておき、肉の下では火を焚かず、火はウッドチップの下で焚いていぶします。しかし、スペアリブ(ブタのアバラ肉)でも調理に4~5時間、ポークショルダーなら8~10時間と、225~275℉(約105~135℃)前後で長時間焼かなければなりませんから、みんなでワイワイやるバーベキューには向きません。

 気楽なバーベキューを楽しむなら肉の下でも火を焚いて、脇でウッドチップをいぶすくらいで風味のある美味しい肉が焼き上がるでしょう。下の動画では、ウッドチップを穴あきのアルミホイールで包んで肉の脇に置く方法を勧めています。


ラバロック(溶岩石)で石焼き炉端


 ピンとくる動画や写真が見つかりませんでしたが、下の動画では、ガスグリルでラバロック(溶岩石)を使うための専用器具を紹介しています。必ずしも専用器具を使う必要もありませんが、ラバロックを使って魚介類を石焼き風に焼くと、日本の炉端焼きのようなバーベキューが楽しめます。