米国内向け小包…重さ13オンス(368g)以下は普通郵便
郵便局備付けの定額小包用ボックスを使えば激安!!
同じ小包でも、アメリカ国内向けと日本向けでは送料の体系が全く違いますので、別々に分けてご説明します。アメリカ国内向け小包の送料を節約するには、重さ13オンス(368g)以下ならば普通郵便(1st
Class
Mail)を使い、それより重いものは、送るものの大きさや形に合わせ、郵便局やFedExの定額小包用ボックスを使って送るのが賢明です。
=====
小包の郵送や宅配サービスの種類 =====
郵便局(USPS)の定額小包用ボックス
|
下の表1はアメリカ国内向けの小包の送料を、サービス別・重量別に整理したものです。アメリカの手紙や小包の郵送・宅配業務は、郵便局(USPS=United
States Postal
Service)のほかに民間のFedEx社とUPS社が取り扱っていますが、この記事は特に「いかに安く送るか?」に焦点を当てるために、一般的に送料が割高な民間サービスからはFedExの定額宅配(One
Rate)だけを載せました。
同じように、郵便局のサービスの中でも、原則翌日10時半までに時間指定で配達するプライオリティメール・エクスプレス(Priority
Mail Express)は送料が高いので掲載していません。また、教育資料を安く送ることができるメディアメール(Media
Mail)というサービスがありますが、一般の方にはあまり利用する機会がないので、これも省きました。
表1:アメリカ国内小包の送料
(2017年5月現在)
重さ:ポンド
(≒0.45kg) |
USPS
(*サイズは長さ+胴回り) |
FedEx
One
Rate
|
1st
Class
|
Priority
|
Priority
Flat
Rate
|
Retail
Ground |
*サイズ |
~108インチ |
~108インチ |
定額小包用ボックス |
原則~130インチ |
定額小包ボックス |
重さ |
~13オンス |
~70ポンド |
原則~70ポンド |
~50ポンド |
日数 |
1~3営業日 |
1~3営業日 |
2~8営業日 |
1~3営業日 |
トラッキング |
× |
○ |
○ |
○ |
補償額 |
× |
~$50 |
× |
~$100 |
4/16
|
$2.67
|
~ |
~ |
~ |
~ |
5/16
|
$2.85
|
~ |
~ |
~ |
~ |
6/16
|
$3.03
|
~ |
~ |
~ |
~ |
7/16
|
$3.21
|
~ |
~ |
~ |
~ |
8/16
|
$3.39
|
~ |
~ |
~ |
~ |
9/16
|
$3.57
|
~ |
~ |
~ |
~ |
10/16
|
$3.75
|
~ |
~ |
~ |
~ |
11/16
|
$3.93
|
~ |
~ |
~ |
~ |
12/16
|
$4.11
|
~ |
~ |
~ |
~ |
13/16
|
$4.19
|
~ |
~ |
~ |
~ |
1
|
|
$6.65~8.35
|
~ |
$6.65~8.17 |
~ |
2
|
$7.20~12.75
|
~ |
$7.20~12.21
|
~ |
3
|
$7.80~17.15
|
~ |
$7.80~16.06
|
~ |
4
|
$8.50~20.05
|
~
|
$8.50~18.98
|
~ |
5
|
$9.85~23.15
|
~ |
$9.85~21.99
|
~ |
6
|
$10.40~25.25
|
~ |
$10.40~24.19
|
~ |
7
|
$11.05~28.45
|
~ |
$11.05~26.99
|
~ |
8
|
$11.40~31.80
|
~ |
$11.40~30.24
|
~ |
9
|
$11.90~35.40
|
~ |
$11.90~33.78
|
~ |
10
|
$12.65~38.60
|
~ |
$12.65~35.81
|
~ |
11
|
$13.50~42.35
|
~ |
$13.50~39.28
|
~ |
12
|
$14.25~45.45
|
~ |
$14.25~42.19
|
~ |
13
|
$15.10~47.10
|
~ |
$15.10~42.89
|
~ |
14
|
$16.00~49.45
|
~ |
$16.00~45.05
|
~ |
15
|
$16.70~50.80
|
~ |
$16.70~46.27
|
~ |
16
|
$17.20~53.65
|
~ |
$17.20~48.89
|
~ |
17
|
$17.95~56.45
|
~ |
$17.95~51.43
|
~ |
18
|
$18.30~59.35
|
~ |
$18.30~54.04
|
~ |
19
|
$18.80~60.60
|
~ |
$18.80~55.16
|
~ |
20
|
$19.60~63.40
|
~ |
$19.60~57.74
|
~ |
50
|
$32.55~109.70
|
~
|
$32.55~99.93
|
Env. L$7.50/R$8.00/N$9.75
Pak
L$7.50/R$8.25/N$10.00
S.Box
L$8.50/R$9.75/N$10.75
M.Box
L$11.00/R$13.25/N$13.50
L.Box
L$17.00/R$18.50/N$18.75
EL.Box
L$26.75/R$30.25/N$42.50
Tube
L$26.75/R$30.25/N$42.50 |
70
|
$42.55~138.75
|
Env. $6.65
Padded
Env. $7.20
S.Box
$7.15
M.Box
$13.60
L.Box
$17.35 |
$42.55~126.36
|
上記は距離別料金
L=Local
0~150 miles
R=Regional
151~600miles
N=National
601miles plus
|
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普通郵便(1st Class Mail) =====
普通郵便のことを一級郵便と呼ぶのは、郵便局が特別に認めた物や印刷物について安く送る二級・三級郵便の制度があるからです。
重さ13/16ポンド=13オンス(368g)までなら最も安く送れる方法です。上の表は分かりやすく重量単位をポンドに統一してみましたが、アメリカでは1ポンド(453g)=16オンス(28.3g)で、略号はポンドが
lb、オンスは oz です。
サイズ制限は記事の末尾で説明しますが、厳しくないので普通は気にしなくて大丈夫。普通郵便ですから、書留扱い(Certified
Mail/Registered Mail)にしない限り、トラッキング(配達状況の確認)や紛失・損傷の際の補償サービスは受けられません。
=====
定額小包(Priority Mail Flat Rate/FedEx One Rate) =====
重さ13オンス超の小包は、重さ70ポンド以下なら郵便局備え付けの定額小包用ボックスを利用し、重さに関係なく定額(Flat
Rate)扱いのプライオリティメールで送るのが一番です。郵便局に適当なボックスがなく重さ50ポンド以下なら、ボックスの種類が多いFedExの同様サービス(One
Rate)を試してみましょう。こちらは全米一律料金ではなく、ボックスサイズごとにローカル、リージョナル(151∼600マイル)、ナショナル(601マイル以上)と3区分された距離別料金です。
薄いものを送るなら、封筒で送るといいでしょう。ボックスサイズの内のりは以下の通り。クッション入り封筒(Paddled
Envelop)もサイズは封筒と同じです。
表2:定額小包用ボックスのサイズと送料
(2017年5月現在)
郵便局の定額小包用ボックスのサイズ |
送料(全米一律) |
封筒 |
12-1/2"×9-1/2" |
31.75cm×24.13cm |
$6.65 |
クッション入り封筒 |
12-1/2"×9-1/2" |
31.75cm×24.13cm |
$7.20 |
スモールボックス |
8-5/8"×5-3/8"×1-5/8" |
21.90cm×13.65cm×4.12cm |
$7.15 |
ミディアムボックスA |
11"×8-1/2"×5-1/2" |
27.94cm×21.95cm×13.97cm |
$13.60 |
ミディアムボックスB |
13-5/8"×11-7/8"×3-3/8" |
34.60cm×30.16cm×8.57cm |
$13.60 |
ラージボックスA |
12"×12"×5-1/2" |
30.48cm×30.48cm×13.97cm |
$17.35 |
ラージボックスB |
23-11/16"×11-3/4"×3" |
60.16cm×29.84cm×7.62cm |
$17.35 |
FedExの定額小包用ボックスのサイズ |
送料 |
Local |
Regional |
National |
封筒 |
12-1/2"×9-1/2" |
31.75cm×24.13cm |
$7.50 |
$8.00 |
$9.75 |
パックA |
12-3/4"×10-1/4" |
32.38cm×26.03cm |
$7.50 |
$8.25 |
$10.00 |
パックB |
15-1/2"×12" |
39.37cm×30.48cm |
$7.50 |
$8.25 |
$10.00 |
パックC(クッション入り) |
14-3/4"×11-3/4" |
37.46cm×29.84cm |
$7.50 |
$8.25 |
$10.00 |
スモールボックスA |
12-3/8"×10-7/8"×1-1/2" |
31.43cm×27.62cm×3.81cm |
$8.50 |
$9.75 |
$10.75 |
スモールボックスB |
11-1/4"×8-3/4"×2-5/8" |
28.57cm×22.22cm×6.66cm |
$8.50 |
$9.75 |
$10.75 |
ミディアムボックスA |
13-1/4"×11-1/2"×2-3/8" |
33.65cm×29.21cm×6.03cm |
$11.00 |
$13.25 |
$13.50 |
ミディアムボックスB |
11-1/4"×8-3/4"×4-3/8" |
28.57cm×22.22cm×11.11cm |
$11.00 |
$13.25 |
$13.50 |
ラージボックスA |
17-1/2"×12-3/8"×3" |
44.45cm×31.43cm×7.62cm |
$17.00 |
$18.50 |
$18.75 |
ラージボックスB |
11-1/4"×8-3/4"×7-3/4" |
28.57cm×22.22cm×19.68cm |
$17.00 |
$18.50 |
$18.75 |
エキストララージボックスA |
11-7/8"×11"×10-3/4" |
30.16cm×27.94cm×27.30cm |
$26.75
|
$30.25
|
$42.50
|
エキストララージボックスB |
15-3/4"×14-1/2"×6" |
40.00cm×36.83cm×15.24cm |
$26.75
|
$30.25
|
$42.50
|
チューブ |
38"×6"×6" |
96.52cm×15.24cm×15.24cm |
$26.75
|
$30.25
|
$42.50
|
定額小包ボックスなら、重量限度までは重さを気にせずに隙間にいくら詰めても送料は変わりません。
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定額小包で送れない場合(Priority Mail/Retail Ground) =====
どうしても定額小包用ボックスが使えない場合は、送料=重量計算で一般のプライオリティメールかリテイルグラウンド(陸上個人配送)で送るほかありません。リテイルグラウンドは届くまで2~8営業日と少し日数が余計にかかりますが、プライオリティメールより若干安めのサービスです。
どちらも送料は重量だけでなく、小包の出荷先から配達先までの距離によって、大きく変わる仕組みです。距離区分は最近距離のゾーン1から最遠距離のゾーン9までの9段階となっていますが、ゾーン9はパラオなど太平洋の一部独立国家で実質的には8段階です。
距離 |
Zone1 |
Zone2 |
Zone3 |
Zone4 |
Zone5 |
Zone6 |
Zone7 |
Zone8 |
Zone9 |
miles |
~50 |
51~150 |
151~300 |
301~600 |
601~1000 |
1001~1400 |
1401~1800 |
1801~ |
― |
1800マイルがどれくらいの距離かというと、ニューヨークからサンフランシスコまでは直線距離で約2600マイル…大雑把に言えば、東海岸から見るとロッキー山脈の西はゾーン8、西海岸から見るとミシシッピー川の東はゾーン8で、表1の重量別送料蘭の最高額が適用されるというわけです。定額小包と比べて、いかに送料が高いかお分かりになることでしょう。
使い方は面倒ですが、ZIPコード(郵便番号)や重さや小包の大きさなど全ての条件を入力して送料を計算するならこちら。でなければ、こちらに出荷先のZIPコード(郵便番号)を入力すると配達先のゾーンが分かるので、それをもとにこちらの表の5ページ(Priority
Mail)や7ページ(Retail
Ground)を参照して送料を計算することもできます。
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小包のサイズ =====
普通郵便とプライオリティメールの小包のサイズは、長さと胴回りの合計が108インチ(274cm)を超えてはいけないことになっています。
胴回りというのは最も太い部分の一周の長さで、もしも胴回りが円形なら直径×円周率の3.14、長方形なら(縦+横)×2と計算します。したがって、完全な立方体の小包を送る場合は、長さ54.8cm+胴回り(54.8cm+54.8cm)×2=274cmですから、1辺が54.8cmの小包が限度です。
リテイルグラウンドの小包のサイズも、一応、長さと胴回りの合計が130インチ(330cm)以下と決まっていますが、それを超える場合でも郵便局は、特別料金で相談に乗ってくれるようです。
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