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2017年10月15日 (第134号)

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アメリカ生活・e-ニュース


インフルエンザ流行状況

州全域 地域的流行 局地的流行

散発的 流行見られず ノーレポート

管理人だより 今月で北米生活30年(途中4年間は帰国)といっても、西海岸は全く知らないも同然でした。そこで、取材を兼ねてサンフランシスコに10日間の観光旅行に出かけ、思いがけないカルチャーショックを受けてきました。

  ちょうどワインカントリーのナパ・バレーやソノマはじめ北カリフォルニアで山火事が燃え広がっていた時で、シエラネバダ山脈のヨセミテ国立公園にも時折赤黒い煙が流れて来たり、バックパックに白い灰がついていたりしたのを見て、自然のスケールの大きさに驚いたのが一つ。今年1~2月の大雨(e-ニュース第127号)で大干ばつも一段落したはずでしたが、サンフランシスコや太平洋岸から一歩入ると山も草原も枯草に覆われ風景全面が真っ茶色…雨で草木が育った分、今年は山火事の燃料にことかかない危険な秋を迎えていたのだそうです。

  もう一つは、ITエリートの若者と中高年のホームレスの両極に代表されるサンフランシスコ市民の格差の大きさ。サンフランシスコは(ある意味極めて非生産的な)ヒッピー文化の発祥の地ですが、現代のITエリートの若者はジムで汗を流し、飲食にも節度を保って禁欲的で生産的な生活を楽しむようになっていました。年間を通じて寒暖の差が小さく想像以上に過ごしやすい気候で、昔のヒッピーや今のホームレスの人々を引き付けるわけにも納得しましたが、住居費が高く高所得者でなければ市内の一等地にはなかなか住めません。一方で、生鮮食料品はスーパーのセーフウェイで意外に安く買え、ウーバー(IT系白タク)を使えば自家用車なしでも不自由しないことも分かりました。医療費の心配の少ない私たち65歳以上のメディケア(連邦政府の医療保険)対象者には、ベイエリアの中に住居費もリーズナブルで暮らしやすい地域が見つかるかもしれません。

  ケンタッキーに戻ってからスマホにウーバーのアプリを入れたら、私たちが住むレキシントンでもウーバーが走るようになっていたのに気づかされました。あれこれ皆さんにご報告したいことは多いのですがゆっくり記事を書いている時間がなかったので、今月は取敢えず旅行前の予習用に作ったサンフランシスコ観光・e-マップをもとに海岸線を中心にご紹介するだけにとどめておきます。


カレンダー  10月31日(火)ハロウィーン 11月3日(金)文化の日…日本 11月5日(日)きょうから冬時間…1時間寝坊しても大丈夫 11月7日(火)選挙の日(Election Day) 11月11日(土)ベテランズデー(復員軍人の日) 11月23日(木)勤労感謝の日…日本 11月23日(木)感謝祭(サンクスギビング) 11月26日(日)ミスユニバース…FOX放送

季節の話題 ★インフルエンザの予防接種 ★北米の花粉症 北米のリンゴ 北米のジャガイモ シカの衝突事故に注意 ハロウィーン ★北米の冬の心得 高木の枝の剪定

季節のe-レシピ オープンフェース・アップルパイカボチャピューレの缶詰を使って簡単パンプキンパイ 感謝祭のおやつにはパンプキンプディング 米国産サツマイモでスイートポテト ガーリックローストポークロイン チキンとポテトの蒸し煮ホワイトソース  イタリアの野菜スープ ミネストローネ 感謝祭にマイオーブンでローストターキー


旅行 

カリフォルニア 

【ベイエリア】 

 サンフランシスコ観光・e-マップ… 太平洋を望むランズ・エンドなど

 取敢えず湾内や海岸線の絶景ポイントをご案内

 霧の町サンフランシスコといっても、ベイエリアの霧には、夏に太平洋の湿気を含む風がカリフォルニア海流に冷やされゴールデンゲート海峡に垂れこめる霧雲と、やや雨がちの冬に放射冷却で内陸のセントラルバレーにかけて生まれる霧があります。私たちは霧のシーズンオフに訪問したせいか、ほぼ毎日のように空も海も真っ青なベイエリアを観光することができました。最近は地球温暖化の影響で、霧の発生日も3割方減っているのだそうです…カリフォルニア海流が温まって来たということでしょうか?

 サンフランシスコを一望する絶景ポイントは、ゴールデンゲート・ブリッジを渡ってすぐの丘陵マリン・ヘッドランズに数多くありますが、クルーズで船上から眺めるのも悪くありません。そのついでに時間の余裕があれば、1934~63年までマフィアの大物アル・カポネをはじめ凶悪犯を専門に幽閉する連邦刑務所があったアルカトラズ島に立ち寄りましょう。ヘッドフォンの日本語オーディオで、凄惨な脱獄未遂事件や巧妙な脱獄事件の現場を案内してもらっったりして…少なくとも2~3時間の予定を見込んでください。オンラインでe-チケットを発行してもらえますが、週末はもちろん平日でも朝夕の船に乗るなら早めの予約が必要です。

 アルカトラズ島ツアーはピア33から出ていますが、サンフランシスコ一の観光スポット・フィッシャーマンズワーフの名物でアシカが寝そべる波止場はピア39。ノースベイの高級住宅地サウサリートで買い物を楽しむなら、船はピア1のフェリービルディングから出ています。サウサリートからは、高いものは樹高100mを超えるレッドウッド(セコイアメスギ)が生えるミュアウッド国定公園向けにシャトルバスが出ています。

 フェリービルディングは、湾に次々と橋がかかり車が主要交通手段になる1950年代までは、サンフランシスコの交通の要でした。今でも地下鉄のターミナルや路面電車やケーブルカーの起点で、西はダウンタウン。ダウンタウンの夜景は、サンフランシスコ‐オークランド・ベイブリッジの上り(二段橋の上段)から眺めるのが一番ですが、そのベイブリッジを下から眺めるならフェリービルディングの南のピア14を先まで歩いてみてください。さらに南に下るとサンフランシスコ・ジャイアンツのAT&T球場があります。

 フィッシャーマンズワーフの西は、スペイン領時代から軍事拠点でした。幅の狭い浜辺が続き、後背地には美術館や博物館など文化施設が設けられています。今度の旅行で私が特に行きたかったのは、久しぶりに見る太平洋の荒波が打ち寄せるランズ・エンド…植生は乾燥に強い南海的な樹木ながら、少し日本の海岸的な崖っぷちをハイキングしてきました。その南のオーシャンビーチはサーフィンのメッカで、7kmに及ぶ砂浜が続きます。今回の観光のご案内は、ここまで。