受信も有料

　土地が変われば携帯電話の料金体系も変わります。アメリカ（カナダは別）で初めて携帯を使う方は、以下の3点にご注意ください。

�@日本では受信料がかかりませんが、アメリカでは電話やメールを受けた場合、受信者にも料金がかかるか、もしくは無料通話分数から差し引かれます。

�A契約携帯会社のサービスエリア外でも、他の携帯会社のネットワークを利用して通信することを｢ローミング｣といいます。ローミング利用には、別途の料金がかかります。携帯端末の設定により、ローミング機能をオフにできます。

�B国際電話をかける場合は、国際電話料金と携帯通話料金の両方が発生します。国際電話を受ける場合は、もちろん携帯通話料金だけです。

AT&T､ベライズン､スプリント､T‐モービル

　さて、アメリカの携帯業界は全て合わせれば今でも180社以上ありますが、合併に次ぐ合併で整理されて、残った大手の4社ＡＴ＆Ｔ､ベライズン､スプリント､Ｔモービルの競争です。

　2011年3月にAT&Tは、ドイツ･テレコム傘下のT-モービルを買収しようとしましたが、反トラスト法違反となって断念。2012年10月に、ソフトバンクが買収することに決まったスプリントは第3位で、トップを争うAT&Tとベライズン両社には、まだ大きく水をあけられています。

KDDIとドコモの日本人向け携帯

　日系ではKDDIとドコモが、アメリカで、日本人向けの携帯電話サービスを提供しています。アメリカでは自社通信網を持っているわけではありませんから、それぞれスプリントとＴモービルのネットワークを借用しています。

 　当たり前のことですが、日系携帯をお勧めする一つの理由は｢ご利用ガイド｣が日本語で丁寧に書かれていることです。アメリカの携帯に同じ機能がついていても、説明書が英語だとなかなか読む気になりません。設定の方法が分からないと、せっかくの便利な機能もお蔵入りです。

　日系携帯両社の使用料金は、アメリカの現地携帯の料金とほぼ同じですが、滞在期間に合わせて契約しやすい体系になっています。また、無料通話分数の間は日本の固定電話への国際電話料がかからないのも利点です。一般携帯もスマホも、日本語メールや日本語アプリが使える機種をそろえています。

　日系の携帯ショップがあるのは大都市だけですが、電話やファックス、インターネットで申し込めば数日中にお手許に届きます。ソーシャルセキュリティナンバー未取得の人でも、簡単に手続きができます。

　契約条件を比較してみましょう。

　現地携帯にスタンダードでついている機能についてご説明しましょう。