郵便局(USPS)連邦政府の郵便局USPSと民間宅配のUPS…実に紛らわしい名前ですが、1907年創業のUPS(United Percel Service)が現在の名前になったのが1919年で、郵政局(Post Office Department)が大統領府から分離してUSPS(United States Postal Services)となったのが1971年ですから、真似をしたのは郵便局の方です。 DHLは、UPS、FedExと競う世界最大の国際宅配業者ですが、2002年にドイッチェポスト(ドイツ郵便局)の完全子会社となり、2009年2月には全米の配達業務から撤退してしまいました。 手紙は自宅で投函
右の写真は、一戸建てならどの家にもあるタイプの郵便受け(mailbox)です。住み始めればすぐに分かることですが、手紙を出すのに、わざわざ郵便局まで出かける必要はありません。 郵便受けに手紙を入れて赤い棒を立てて置けば、郵便屋さんが配達に来たときに、ついでに回収して持って行ってくれます。 アパートなどの集合住宅なら、郵便局が全戸に共通する鍵を預かっていて、小さな配達物なら各戸の集配ボックスに入れておいてくれます。 アメリカの一般の車は左ハンドルですが、郵便局の車は日本と同じ右ハンドル。祝日を除き月曜日から土曜日まで週6日の集配です。 郵便局の営業時間は局によりマチマチです。同じ市内でも、私たちが利用している局の場合は月〜金が8:00am-5:00pmで土が9:00am-1:00pmですが、中には土曜日がお休みの局もあります。 一時帰国で1ヶ月留守をしたりする場合は、郵便局のホームページから「局留め」の依頼をしておくとよろしいでしょう。帰国が決まって、お友だちに帰国後の郵便物の管理をお願いするなら「転居届」を提出して、お友だちのご住所に転送してもらうことにしましょう。 郵便局の多くは(アメリカ人の)パスポートの発行も受け付けています。たまたまパスポートを申請するお客さんが皆さんの前に並んでいたら災難…長時間待たされることは覚悟してください。 UPSとFedEx
郵便局(USPS)は遠いとかサービスが悪いとか理由は人それぞれでしょうが、日本に小包を送る際に、街角のモールで見かけるメールボックシズEtc.(Mail Boxes Etc.)というお店を利用する奥様もいました。若干の手数料が上乗せになりますが、郵便局とあらゆる宅配便の中で早くて安いサービスを勧めてくれるので便利でした。
いつの間にか看板を見かけなくなったと思ったら、アメリカ国内では、名前がUPSストアに替わっていました。しかし、名前がUPSとなっても、郵便局やFedExの取扱いをすることに変わりはありません。公証事務(Notary Public=たとえば本人が署名したことを公式に証明する役割)もお願いできます。 メールボックスというのは、郵便局の私書箱(P.O.Box)のように皆さんのお名前で代わりに郵便を受け取ってくれるサービスです。私書箱と違うのは、お店の住所を貸してもらえる点で、オフィスのない小さな会社の架空の事務所に使われています。 FedExの方は、2004年にコピー屋さんのキンコズ(Kinko's)を買収して、FedExオフィスと改名しました。もともとはコピー屋さんですから印刷関係のサービスが得意です。UPSストアに負けてはならじと、従来は扱っていなかった公証事務のサービスも提供しています。郵便局、UPSストア、FedExオフィス、皆さんはどのように使い分けますか? フォーエバー切手
ところで、アメリカは小切手の国。通信販売の代金から公共料金のお金まで、日本のように「銀行振込」ではなく、小切手を「郵送」して支払う国ですから、インターネットのお買い物が増えたからといって、まだまだ一人あたりの切手使用枚数は、日本と比べてはるかに多いに違いありません。 ガソリン代のように深刻に生活費にひびく費用ではなくても、支払いのたびに使う切手が値上がりっすると、その都度消費者心理が冷え込んでしまいます。 2007年の春に、フォーエバー切手という「Forerever(永遠)」に使える切手が発売されました。普通郵便なら、この切手を貼れば、将来、切手代が値上がりしても追加料金を払わずに送ってもらえます。お値段は購入時の普通切手と変わりませんが、切手には金額が記載されていません。 切手代はインフレ率調整後で一定に保たれるようコントロールされていますから、買いだめしたところで、本当の意味で得するわけではありません。それでも、値上げの直前に買いだめしておけば、1枚1〜2セントとはいえ、少しだけもうかった気分になれるというものです。 日本向けも含む現在の郵送料一覧を見るなら「Stamps.com」のこちらのページが便利です。日本向けエアメールには、2013年2月現在で、1ドル10セントの切手を貼らなければなりません。下から2番目の表の最下段の行に「First Class Mail Intl Letters - Other Countries (1 oz.)と表示されています。 |