★デパートの格式 ★オフプライスストア ★ハイパートストア 日本でも、昔は、呉服店系の三越が最上位で、私鉄系デパートの包装紙はお歳暮には使えないなど、デパートの格式を重んじる風潮があったものですが、業界の再編が進み、デパートのランクを問題にする人も少なくなってきました。 デパートの格式 しかし、アメリカではデパートの「格式」が健在です。取り揃える商品の価格帯で、3〜4階層に区分されます。私たちが住む人口30万人のケンタッキー州レキシントン・クラスの都市には、上位2段階のデパートはありません。歴史を振り返ると、ディスカウントストアは、1950年代に当時の常識を打ち破り、格安品をそろえた百貨店として誕生しました。いわば、上から第5階層目のデパートです。
少し無理をして、英語版「Wikipedia」の記事を参考に、アメリカのデパートを4階層に分けてみました。地域によってお店の品揃えが違うようですから、私の分類を、鵜呑みにはなさらないでください。 ★★★★★ 最高級デパート (upscale-high end) サックス・フィフスアベニュー(Saks Fifth Avenue) ニーマン・マーカス(Neiman Murcus) バーニーズ・ニューヨーク(Barneys New York) バーグドルフ・グッドマン(Bergdorf Goodman) ★★★★ 高級デパート (upscale) ブルーミンデールズ(Bloomingdale's) ロード&テーラー(Lord & Taylor) ノーズトロム(Nordstrom) ボン・モーア(Von Maur) ★★★ 中級デパート (mid-scale) ベルク(Belk) メーシーズ(Macy's) ディラーズ(Dillard's) ★★ 大衆デパート (mid-range) シアーズ(Sears) JCペニー(JCPenny) コールズ(Kohl's) ボン-トン(Bon-Ton) ★ ディスカウントストア ターゲット(Target) ウォルマート(Wal-Mart) Kマート(KMart) オフプライスストア
オフプライスストアと呼ばれるお店は、一流ブランドの処分品を安く売るお店です。じっくり探せば掘出し物が見つかります。 ◆ TJマックス(T.J. Maxx) ◆ マーシャルズ(Marshalls) ◆ ガブリエル・ブラザーズ(Gabriel Brothers) ◆ A.J.ライト(A.J. Wright) ◆ シュタインマート(Stein Mart) ◆ バーリントン・コートファクトリー(Burlington Coat Factory) ◆ センチュリー21(Century 21) ディスカウントストアは、上述の通り格安品の百貨店で、古くはディスカウント・デパートメントストアと呼ばれていました。最盛期の60年代には数百社もあったディスカウントストアも寡占化が進み、今では、小売業で世界トップに君臨するウォルマートと、デパートのシアーズ・グループが経営するKマート、それにターゲットの3社を数えるだけです。 ハイパーマート 最近はスーパーとディスカウントストアの垣根がなくなって、ハイパーマーケットと呼ばれる新形態の大店舗がどんどん増えてきました…日用品以上の豊富な品揃えをしたスーパーないし本格的な食品売り場を持つディスカウントストアのことです。ウォルマートのスーパーセンター、スーパーKマートにスーパー・ターゲット、ハイパー専門のマイヤー(Meijer=ミシガン、イリノイ、インディアナ、オハイオ、ケンタッキー)や、スーパーのクローガー傘下のフレッド・マイヤー(Fred Meyer=北部太平洋沿岸部)、スーパーバリュー系列のビッグズ(bigg's=シンシナティ周辺)などなど(ウォルマートは、それに加えてネーバーフッドマーケットというスーパー・スタールの新店舗を展開して、既存スーパーのお客様を奪おうと貪欲です)。
会員制ウェアハウスクラブ(Membership Warehouse Club)のサムズクラブもウォルマート系列です。日本にも米系のコストコやフランス系のカルフールが進出したので皆さんもご存知でしょうが、とんでもなく広い倉庫状の建物に商品が天井までうず高く積み上げられています。 スーパーやディスカウントストアに比べて商品の包装単位が大きいので、少人数の家庭の食材の買物には向かないかもしれませんが、とにかく安いので助かります。商品の多様性では一歩譲りますが、質は決して悪くありません。従業員の福利厚生のために法人会員になっている会社もあるようですが、個人で会員になっても年会費は高くありませんから安心してお申込みください。身分証のようなカードを発行してくれます。サムズやコストコのほかに、東部中心のビージェーズ・ホールセールクラブがあります。 |