日本でもセルフレジ(Self Checkout)を導入する店が増えつつあるようですが、最近のアメリカのスーパーでは、従来型のレジが減りセルフのレーンが増える一方ですね。お買い物の点数が少ない時やレジが混雑している日には、セルフレジを使わないと不便です。 今回は、特にこれから初めてセルフレジを使う方のために、レジの手順や知っておきたいことを整理してご案内しましょう。 @ 列に並ぶ 右の写真のように一つのレーンに数台のセルフレジが並んでいる場合、レジがふさがっていたら順番待ちで、少し離れて並ぶのが普通です。レジで精算中の別のお客様のすぐ後ろに立ったら失礼。銀行の窓口やATMコーナーの方式です。 A カートを進める(買い物かごを置く) レジの手前にカートを進めます。買い物かごなら、レジの手前の所定の位置に置きます。当たり前のことを言っているようですが、万引き防止のために皆さんの姿は視覚センサーで監視されていて、不自然な動きがあると「万引き防止ソフト」にチェックされる仕組みです。 要するに、お買い物を全てスキャンし終わる前に、カートや買い物かごを奥に進めると疑われます。商品をスキャンし、備え付けの買い物袋に入れたり、ベルトに載せたりするときにも、重量センサーが働いて正しい商品かどうか確認しています。
B スタートボタンを押す 下でご紹介するのは、はマイヤー(Meijer)という大手スーパーのセルフレジの画面です。お店によって違いますが、スタートボタンを押す際に英語かスペイン語か言語を選ぶレジもあります。会員割引の特典があるお店の場合は、この時点で会員カードをスキャンするのが普通です。 C-1…バーコード商品をスキャンして買い物袋に入れる(ベルトに載せる) 大半の商品には、バーコードがついていますよね。バーコード商品は単純にスキャンして、備え付けの買い物袋に入れるか、ベルトに載せます(Scan & Bag)。すると、ディスプレー上の計算書にスキャン済みの商品明細が加わります。 精肉・鮮魚・デリ・サラダバーなど量り売りのコーナーで商品を買う場合も、パッケージにバーコードのラベルが貼られていますから要領は同じです。 C-2…個売りの果菜類のコードと個数を入力して、買い物袋に入れる(ベルトに載せる) 果菜類(野菜や果物)には個売りの商品があり、PLUコード(Price Look Up Code)という小さなラベルがついています。 お買い物が個売りの場合には「コード入力」のボタンを押し、テンキー入力の画面に換わったらPLUコードを入力します。個数を聞かれますから、再びテンキーで入力します。 C-3…量り売りの果菜類のコードを入力し、計量して、買い物袋に入れる(ベルトに載せる) 量り売りの果菜類の場合も「コード入力」する手順は同じですが、個売りの場合と違って普通はPLUコードのラベルがついていません。いちいちコードを検索したり係員に聞いたりするのも面倒ですから、商品をカートに入れる前に値札(プライスタグ)を見て、あらかじめコードをメモしておいてはいかがでしょう。商品をスキャナーの上に置くと、ディスプレーに重さと値段が表示されます。 たまには値段の登録ミスもありますから、どうせなら単価も一緒にメモしておきましょう。普通は、量り売りなら /lb.(ポンド当たり)、個売りなら /ea.(1個当たり)と表示されています。 PLUコードは、「コード検索」のボタンを押し英語名や画像で探して入力することができます。しかし、りんごなど品種が多くてまぎらわしい果菜類もたくさんあります。 上はマイヤーの人気商品(Popular Item)の画面ですが、4062の"Cucumber"のアイコンを押すと、太くて短めのきゅうりを選んだことになってしまいます。もっと細くて長い"English Cucumber"を選ぶなら、左のアルファベット順の索引で探さなければいけません。 同じような画面でも、クローガー(Kroger)では"Cucumber"のアイコンを押すと、全てのきゅうりの品種が表示され、その中から"English Cucumber"を選べばいいので楽です。お店によって、セルフレジの使い勝手も微妙に違いますから、慣れるまでは気を付けてください。 PLUコードは国際的に共通で、一覧表はこちら、写真入りならこちらです。普通は4桁で、オーガニック(自然食品)の場合は頭に9を加え5桁と決まっています。遺伝子組み換え食品用には8で始まる5桁のコードがありますが、実際には使われていないようです。 ➄ 会計する 最後に「お支払い」ボタンを押して支払方法を選びますが、普通はこの時点で「クーポン」の有無を聞かれます。クーポンをスキャンするよう指示するスーパーもありますが、係員に手渡しするよう指示するスーパーもあります。 以上で、手順はお分かりですか?トラブルがあれば、HELPボタンを押しましょう。係員がすぐに飛んできてくれます。会話なしに解決することが多いので、あまり英語に自信がなくても心配することはありません。 |