屋根と煙突・空気抜き ★屋根裏の換気システム ★暖房炉・給湯器の排気ガスの煙突 ★排水系の空気抜き ★換気扇の排気 アメリカの家の構造など知らなくてもいいのですが、中にはトラブルが起きて初めて役に立つ知識もあります。そこで今回は、屋根裏の構造について少し研究してみましょう。 屋根裏の換気システム夏、屋根裏が高温になると、屋内の冷房コストがかさむばかりか、屋根の洋瓦(Shingle)が痛んで変形してしまいます。冬、屋根裏の湿度が高いとカビが発生して屋内の空気を汚し、屋根の下張りや骨組みの材木が腐る原因になります。そこでアメリカの家の屋根裏には、軒先から空気を吸い込み屋根の頂点付近で吐き出す換気システムが義務付けられています。下の写真のケースで中央の一回り大きな換気口にはファンがついていて、暑い日にはサーモスタットが関知して自動的に動く仕掛けです。
暖房炉・給湯器の排気ガスの煙突アメリカの家でひときわ目立つ煙突は暖炉の煙突で、暖炉を使わない限りはお飾りに過ぎませんが、写真の家の屋根中央部に見える2本の煙突は本物で、ガスを燃やした後の排気ガスを吐き出しています。それぞれが地下室と屋根裏の暖房炉(Furnace) や給湯器(Water Heater)の排気ダクトに連結…冬の寒い朝には水蒸気が白い湯気となって上り、排気している様子が見られるでしょう。 排水系の空気抜きもう一本の短い筒のような設備は空気抜きで、屋内の台所や浴室・洗濯室の塩ビの排水管に連結。アメリカの家の排水管は長いので、空気抜きを作ってあげないと水が勢いよく流れず、管がつまりやすくなります。何らかの原因でこの空気抜きが詰まると、家中の排水の流れが悪くなってたいへんです。 換気扇の排気浴室の換気扇で吸い込んだ空気は普通は屋根裏に排気されますが、中には屋根に排気口を設けている家も見かけます。 これまで説明した換気口の呼称は英語でもマチマチなので、一覧表で整理しました。
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