セメントで日曜大工 ★千差万別の"セメント材" ★コーキングガンをセット ★玄関ポーチを修復 ★コケ退治 早いもので、私たちがケンタッキーに来てから来年の春で20年になります。ということは、当時新築だったわが家も築19年?…いい家で、間もなく築20年とは全く見えませんが、老朽化を隠せない場所の一つが玄関ポーチです。風雨にさらされてレンガをつなぐ目地(めじ)に亀裂が入り、最近、グラグラしていた角のレンガが一つ外れてしまいました。ほかのレンガはしっかりしているので、まだポーチ全体の大工事をする必要はありません。レンガ一つなら、私の手でも直せると思って、ポーチの修理に挑戦してみました。 千差万別の"セメント材"
修理に使うのはモルタル(Mortar)です。日本でモルタルといえば家の外壁ですが、本来はセメントに砂と水を加えて練りあげたものを指す言葉。ホームセンターで、筒状のカプセルに詰められたモルタルを購入しました。 カプセルは、コーキングガンというモルタルなどを絞り出す器具に入れて使います。10 液体オンス(floz)=295mℓのモルタルが3〜4ドル、それに2〜3ドルで普及品のコーキングガンが買えたので、自分の人件費を除けば総工費は約6ドルのプロジェクトです。 ホームセンターの屋外補修コーナーでセメントといえば、普通は袋に入ったセメントの意味です。床や水回りのタイルを張ったり修理したりするセメント系接着剤もありますが、これは屋内用接着剤のコーナーで、風呂や洗面所の隙間を埋めるシリコン充填剤とともに売られていました。 コンクリートはモルタルと基本的に同じものですが、修理用に使うときにはモルタルと呼ばれ、コンクリートは「コンクリートひび割れシール剤(Concrete Crack Sealant)」のように既に固まった構造物を指す言葉として使われます。ドライブウェー(ガレージ前の舗装された路面)のひび割れを埋めるなら、この種のシール材を買いコーキングガンを使ってひび割れを修理します。 コーキングガンをセット
次に、片手でコーキングガンを握り、解除レバーを親指で押さえてカプセル固定バーを引きましょう。空いたスペースにカプセルを挿入します。 これで、コーキングガンは一応セットされましたが、そのままではモルタルは出てきません。最後に注出口の先端からクギを刺し入れてカプセルに穴を開けてください。カプセルの中身によりますが、モルタルの場合は何度もつついて穴を拡げないとスムーズに中身が出てきません。 玄関ポーチを修復
レンガと痛んだ古いモルタルを外し、目地に新しいモルタルを詰めましょう。私のは簡単な修理で済ませるつもりでしたから、古いモルタルは目地に戻して再利用しました。
モルタルは、かなり固まりやすくできていますから、目地からはみ出したり、手や身体にについたモルタルは、その場ですぐに新聞紙などで拭き取るようお勧めします。それでもコーキングガンにこびりついてしまったモルタルは、後でお湯に浸けて金ダワシや固いヘラでこするときれいに落ちます。 コケ退治 今年の夏は中西部や南東部、北東部で多雨が続き、レンガやレンガの目地にカビが生えやすくなっています。Spray & Forgetなど屋外のカビを退治するスプレーが売られていますから、これを吹きかけて置くだけで、ポーチの痛むスピードを少し遅くできるかもしれません。 |