アメリカの 「住まいと庭仕事」・e-ガイド(印刷ページ

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高木の枝を切る

★秋がチャンス ★雨どいカバー ★長尺剪定ばさみ(ツリープルーナー)


Gutter Cover

 庭の木はどんどん大きくなります。放置しておくと、枝が道路や隣家の庭に伸びてご近所に迷惑をかけたり、自宅の屋根に覆いかぶさってきます。アメリカでは太い木が折れるような強風が吹くことがありますから、家に被害が及ばないよう日頃から手入れしておく必要があります。

 枝を切るのは1年を通じていつでもいいのですが、木々が元気に成長している真夏には全体の形を整えにくいことと、秋の落ち葉かきを少しでも楽にしようと考えると、初秋がベストチャンスです。


雨どいカバー


 雨どいに、枯葉や腐葉土が堆積していないかチェックするにも秋が一番です。ほっておくと、雨どいが詰まって雨がダダ漏れ状態になります。軒下の草木が痛んだり、地下室に水が流れ込んだりする原因になりますから、時々業者を呼び、水を流して掃除をしてもらいましょう(二階屋の場合、素人には危険すぎる仕事です)。

 わが家は、写真のような雨どいカバーをかぶせてから、いちいち掃除を頼む必要がなくなりました。といっても、家の屋根に覆いかぶさる木の枝を放置しておけば、いずれは詰まってしまうに違いありません。


長尺剪定ばさみ(ツリープルーナー)


 高木で特に剪定が必要なのは、自宅や隣の家に伸びている枝の部分です。わが家では、前庭の白樺の伸びが特に早く、二年前に、幹を、二階の屋根の高さで業者にバッサリ切ってもらいました。

 幹を切るのは容易ではありませんが、枝だけなら多少太くても、長尺の剪定器を使えば素人にも切れます。下の動画で、剪定作業の様子をごらんください。

 剪定ばさみは、英語でツリー・プルーナー(Tree Pruner)といいます。私が買ってきたのは、12フィート(3.7m)の長尺で初めてだったので約80ドルの高級品を選びました。カッターをロープで操作するタイプなら、安上がりです。

 動画にもあるように、カッターは手元のハンドルを引くと、バネの力が働いて太い枝でも軽く切れます。もっと太くてカッターで挟めない枝は、先端にノコギリの刃をセットして切り落とします。刃は鋭いので、よくよく気をつけてください。使用後は、軽い洗剤で刃先をぬぐっておくと長持ちします。それでも、刃先がなまってしまったら、ホームセンターで研いでもらいましょう。

 長ければ長いだけ重たくなるので、伸ばした状態で操作するのは、女性には無理かもしれません。アメリカ暮らしは快適ですが、何事につけ筋力が試されるケースが多いので、日頃からスポーツやエクササイズで体力を養っておかれるようお勧めします。