私たち夫婦の場合は初秋=9月に入ってしばらくするうちに目がかゆくなったり鼻水が出たり…あまり重症ではないのですが悩まされています。 20年近く前に仕事でケンタッキーに赴任した当時、「3年もすれば花粉症にかかるよ」と妙なお墨付きをくださる方がいました。少し誇張はあるとしても、長くいれば花粉症をわずらう確率は高いようです。 原因花粉…グラス(草)/ウィード(雑草)/樹木/モールド(菌糸類)
屋外ばかりでなく屋内にも繁殖しますから、ダニ対策などとともに、家の中を清潔に保ったり、エアフィルターを頻繁に取り替えたりすることが重要になってきます。 花粉症の市販薬ではクラリチン(Claritin)やアレグラ(Allegra)が有名です。乾燥による鼻炎とアレルギーは区別しにくいので、とにかく原因を究明したいものです。 地域別花粉飛翔カレンダー
ご参考までに、アレルギー試薬の大手Hycor Biomedicalの資料をもとに、南部/中西部/テキサス周辺州の地域別花粉飛翔カレンダーを作ってみましたのでごらんください。
日本のスギ花粉に似ているのが、マウンテンシダー(Mountain Cedar)の花粉。直訳すれば山杉ですが、実はヒノキ科ビャクシンという樹木の仲間なので日本でもカタカナ名で呼ばれています。スギ花粉症の皆さんは、冬の12〜1月には、なるべくテキサス方面にお出かけにならないようお気をつけください。 アメリカでは花粉症のことを「ヘイ・フィーバー(Hay Fever=干し草熱)と呼び慣わしていますが、言葉通りなら正にグラス(単子葉の雑草)の花粉症…あっちでもこっちでも芝生の花粉に反応するようになったらたいへん。夏の間中、ゴルフを楽しむ余裕もなくなってしまいますが、罹患者数は樹木やウィード(双子葉の雑草)の花粉症に比べると少ないようです。 そういえば、秋になると都市郊外の空き地でススキを押しのけてはびこる(日本では)悪役外来種のセイタカアワダチソウが、ケンタッキー州とネブラスカ州の州花に指定されているというのでびっくり。ゴールデンロッド(Goldenrod=黄金の杖)と名付けられているくらいですからアメリカ人には愛されているのでしょう。派手な存在ですから、昔は喘息や花粉症の原因として強く疑われていたようですが、ブログみのしまクリニック発花粉情報にもありますように、秋の花粉症の主犯はブタクサやオオブタクサのようです。 |