日米間の送金とドル⇔円の交換 ★確実で早い送金方法 ★ロスの少ないドル⇔円交換 皆さんは、銀行員は何でも知っているとお思いでしょうが、国の数だけ異なる金融制度があるので、日本の銀行員がアメリカの銀行制度に精通しているわけではありません。アメリカの銀行員に至っては、世界中どこでも金融制度は同じだと思っているかもしれません。 確実で早い送金方法 @日本からの送金を確実に早く自分の銀行口座に入金するためには何が一番重要でしょう?そのためには、お手許の小切手をじっくりごらんください。小切手の左下に「経路番号(= Routing Number)」という数字が印字されていますが、これが全米でお金の配達先を明示する番号です。「ルート」の動詞ですが、「ラウティング」と発音した方が通じそうです。 A日本から海外へ送金する際の依頼書は銀行によってまちまちですが、ラウティング・ナンバーを記入する欄は普通ありません。やむをえないので、備考欄に書くか、受取銀行の住所欄に付け加えるかするのがよいでしょう。支店の担当者は意味を理解できないと思われますが「重要な番号だから必ずメッセージに付け加えるように」と依頼してください。 Bご自分の口座番号が分からなくなったら、小切手のラウティング・ナンバーのすぐ右の印字を見て読み取ってください。順序は銀行によって違いますが、小切手番号と口座番号が並んでいるはずです。 C日本の銀行と違い、皆さんの口座は、必ずしも特定の支店に属しているわけではありません。送金先には、小切手に表示されている住所を記入しましょう。 D反対に、日本に送金をする場合には、送金先の支店名を必ず書き込んでください。日本の銀行は、記入項目が少々不完全でもしっかり理解してくれますが、メガバンクの英文名と金融機関コードは次の通りです。支店コードは普通預金通帳の表紙にも記載されていますがお分かりにならなければ金融機関コード・銀行コード検索ほかのページで確認することもできます。普通預金以外にも口座をお持ちの方は、入金口座の種類を明記することが必要です。ちなみに普通預金は、英語では「Ordinary Deposit」と表記するのが一般的です。
ロスの少ないドル⇔円交換 アメリカのドルを送金して日本で円で受け取るには、アメリカの銀行で円に換えて送金するか、ドルで送って日本の銀行で円に換えてもらうか、大きく分けて2つの方法があります。 一般的に、米銀の換算レートは割高です。邦銀は、1ドルにつき1円の為替利ざや(利益)を得ていますが、この程度は我慢しなければなりません。アメリカの銀行で円に換えてから日本に送金すると、日本の銀行でさらに1/20%の手数料を徴収されるかもしれません。これでは、踏んだり蹴ったりです。 つまり、ドルのまま送金して日本で円に換えてもらいましょう。ただし、日米間には時差もあり、送金中に大きく為替レートが動くこともありますから、常に必ず有利な法則はありません。逆に日本からアメリカに送金する際にも、日本でドルに換えてアメリカに送金した方が有利と覚えておきましょう。 日本から円の現金を持ち込んで、アメリカでドルに換えるのは絶対にやめましょう。まずドルに換えてくれる銀行を探すだけでも大変ですが、何よりも1割くらいは手数料で持っていかれてしまいますから、大損です。日本でドルの現金に換えて持ってくれば、1ドルにつき3円の手数料(為替レートに込み)で済みます。 以前はトラベラーズ・チェック(旅行者小切手)が最も効率のよい円ドル換金手段だったのですが、最近は、トラベラーズチェックの発行元が高率の発行手数料を取るようになってしまったので、現金の場合と大差なくなってしまいました。 アメリカの銀行は、いいお客様に限り小額の手数料で、ドルのトラベラーズチェックを発行してくれることがあります。ドルのトラベラーズチェックを持ち帰れば、送金するより有利な換金ができるかもしれません。 |