アメリカ生活e-レシピ

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KJBusiness Consulting, LLC

海外赴任留学国際結婚…北米、特にアメリカに住む日本人の皆さんに、ゆたかなアメリカ生活を送っていただくためのホームページです。くらしとビジネスのツールや各地のお買物や観光の情報をお届けします。

アメリカ生活・e-百科

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アメリカ生活・e-レシピ

≪レシピ種別索引≫

(鶏肉・七面鳥肉料理)

丸鶏のローストチキン

丸鶏の和風フライドチキン

鶏の骨付きもも肉のスープ煮

鶏もも肉のオレンジ果汁煮

七面鳥丸焼き(ローストターキー)

チキンソテーとポテトの蒸し煮

鶏ささ身のセサミカツ

スリーミニッツチキン

甘醤油だれドラムスティック

鶏ワイン煮込みコッコーバン

ドライトマト入りクラッカーチキン

ケイジュン料理チキンガンボ

ターキー燻製の美味しい食べ方

ピリ辛の華僑レシピ海南鶏飯

(豚肉・牛肉料理)

スペアリブ(豚)のパイン煮

スペアリブのバーベキュー

ビーフ・サーロイン煮

豚肉スイスステーキ煮

常備用の煮豚

ローストポークロイン

コンビーフ&キャベツ

オーブンで焼く骨付きハム

和風薄切りローストビーフ

骨付き豚バラ和風スープ

クレソンと豚から揚げサラダ

ロシア・東欧スープ"ボルシチ"

ポーク・ポットロースト

(シーフード)

ジャガイモと魚の煮物

シーフードキャセロール

簡単サーモン・コロッケ

ベーコン巻き白身魚ソテー

白身魚の味噌漬け

(野菜料理

ベジタブル・カスタード

サッポロ一番キャベツサラダ

野菜スープ・ミネストローネ

クリーミー・トマトスープ

(ケーキ)

市販パイ皮でチーズケーキ

Xマスはビュッシュ・ド・ノエル

イチゴの本格ショートケーキ

日本茶には抹茶ケーキ

ココナッツ・バナナケーキ

アップサイドダウン・ケーキ

バタフライ・カップケーキ

レアチーズケーキ風デザート

チョコレートケーキ

レーズンバターケーキ

トスカ・ケーキ

フルーツ・パウンドケーキ

チョコ入りシフォンケーキ

パーティに便利なマドレーヌ

レーズン・チェリーのデザートバー

チョコ・ヘーゼルナッツケーキ

ガトー・ショコラ

オレンジ果汁ケーキ

缶詰で簡単ピーチケーキ

小麦粉入らず"純正"チョコレートケーキ

ブルーベリーケーキ・レモン糖衣

(デザート)

二段カラーのグレープゼリー

イチゴのムース風ゼリー

缶詰でパンプキンプディング

ヨーグルトのババロア

レモンジンジャー・ゼリー

クレープシュゼット

マキノー島ファッジ

春の焼き菓子レモンバー

生マンゴーでマンゴープリン

挽き立て豆でコーヒーゼリー

カラメル風味のババロア

ミルクとミントのゼリー・ミックス

冬のデザート焼きりんご

ナツメグクッキー・ラム風味

果肉入りグレープフルーツ・ゼリー

(パンとパイ)

オープンフェース・アップルパイ

缶詰でパンプキン・パイ

缶詰で楽々チェリーパイ

レモンクリームパイ

シーフード・ピザ

いわゆるダービーパイ

ブレッドボウル・スープ

ディープディッシュピザ

ラズベリークリームパイ

手作りパイ皮でクルミパイ

生チェリーで本格チェリーパイ

カスタードそっくりパイ

春めくバナナクリームパイ

ラズベリーのクラフティ

おやつパン…スコーン

ナッツ入りシナモンロール

ブルーベリー一口パイ・レモン糖衣

(和菓子・菓子パン)

洋風あん入り餅菓子

電子レンジ大福

オーブンでカステラ

残りきな粉でスクエア饅頭

水ようかん

市販の生地で作るアンパン

市販の生地で作る調理パン

和製洋菓子「スイートポテト」

おせち料理に栗きんとん

あん入り抹茶ロールケーキ

モチ粉で作るみたらし団子

(番外) 

初心者向きレシピ集


 書くのが苦手というので代筆しますが、このコーナーは、実は、私の妻=満里の担当です。テレビでもインターネットでも美味しそうなお料理のレシピが氾濫していて、もう結構という気もしますが、このコーナーでは、満里が北米生活20年の間に先輩や仲間の駐在員の奥様やアメリカ人の友達に聞いて覚えた「アメリカで暮らす日本人」にお勧めのレシピを紹介します。


第1回 (本当に)手間がかからないので作ってみてください

あら不思議、色が二段に分かれるグレープ・ゼリー

 第1回は、(本当に)手間をかけずに作れるグレープ・ゼリー。1種類のジュースが、自動的に二段に分かれて固まります。色もきれいですが、美味しさと舌触りも二様楽しめる逸品です。このレシピでは、何よりも材料に使うジュースの種類(ウェルチの100%グレープ・ジュース)が肝心です。私自身の体験ではないので確かなことは言えませんが、カナダ時代に親しくしていた奥様が、他のブランドで試してみたら、あまりうまくいかなかったのだそうです。全文を読む


第2回 ハーゲンダッツ・アイスクリームで作る

前回よりさらに簡単!! イチゴのムース風ゼリー

 前回の「あら不思議、色が二段に分かれるグレープ・ゼリー」よりも、さらに簡単に作れるイチゴのムース風ゼリーです。日本で買ったら高いハーゲンダッツ・アイスクリームを使うのが「ヒミツ」。別ブランドで試したことはありません。ネットリ感があって甘さ控えめなハーゲンダッツで作るから、日本人の舌にしっくりくるムース風の食感が生まれるのではないでしょうか。チョコレート・アイスクリームで作るときには、少し砂糖を多めに入れるといいでしょう。全文を読む


第3回 クラスト(パイ皮)に流し込んで焼けば出来上がり

ハンドミキサーとオーブンで、簡単チーズケーキ

 お菓子作りが好きでなければ、これまでオーブンを使ったことのない奥様も多数おられることでしょうが、大抵のアメリカの家にはオーブンがついていますからあるものを使わなければ損…何事も経験ですから、ハンドミキサーでかき混ぜるだけで簡単にできるチーズケーキを作ってみましょう。今回の主人公はクラフト フィラデルフィアクリームチーズ…日本で買ったら、目の飛び出るようなお値段でしょうが、アメリカでは2ドルくらい。クラストも、やはり2ドルくらいですから材料費もお手頃です。全文を読む


第4回 カボチャ・ピューレの缶詰を使って

ハロウィーン〜感謝祭は、簡単パンプキンパイ

 今回はカステラのレシピを公開する予定だったのですが、ハロウィーンが近いのを思い出し、急遽、パンプキンパイの製法をご紹介することにいたしました。実母直伝=満里の自慢レシピです。甘過ぎずカボチャ臭さもないので、辛党のご主人にもアクセプタブル…ハロウィーンには奥様の手作りパイをお子様と召し上がってください。缶詰を使って作るので、オーブンさえあれば、どなたでも簡単に作れるレシピですよ。全文を読む


第5回 簡単ロールケーキ・レシピの応用

クリスマスケーキといえばビュッシュ・ド・ノエル

 今回は、クリスマスが近付いてきましたので、ビュッシュ・ド・ノエル(Bûche de Noel)という暖炉の薪の形をしたケーキを作ってみましょう。スポンジには、卵や粉をかき混ぜるだけでできるロールケーキのレシピを応用しますから、見かけより意外に簡単です。暖炉にくべる薪に見えるように作って、お子様方を喜ばせて差し上げましょう。クリスマスのお休みには、本物の薪を買ってきて暖炉で焚いてみるのもきっと楽しいことでしょうが、ダンパー(Damper)という普段は煙突をふさいでいる板を開けないと、煙が室内に噴き戻ってきてたいへんなことになります。お客様を呼ぶ前に一度実験しておきましょう。全文を読む


第6回 簡単に手に入る身近な材料で、

お正月のデザートには洋風あん入り餅菓子

 今回は、お正月のデザートとして、身近な材料を使ってオーブンで作る洋風あん入り餅菓子をご紹介します。私も写真を撮るだけではなく、進んで満里のお手伝いをしました。カナダの日系人社会で伝えられていたレシピです。「中国風」と聞いていましたが、出来上がりはむしろカステラを連想させる色合いになりましたので、あらためて「洋風」の餅菓子としてご紹介させていただきます。全文を読む


第7回 味も上等、見かけも上等

お店で買う大福に負けない電子レンジ大福

 日本ではお正月気分はすっかり消えうせた時分でしょうが、アメリカにはまだチャイニーズ・ニューイヤー(春節)が残っています(今年は1月26日)…電子レンジで簡単に作れるお大福のレシピをご紹介しますので、はるばる日本から運んできたおコタに入って暖まりながらお召し上がりください。やけどをしないように注意しなければなりませんが、短時間で簡単にできるので、お子様にお料理やお菓子作りの楽しみを教えるのにいいレシピだと思います。全文を読む


第8回 くせのあるオーブンでも失敗しないレシピ

ご近所のアメリカ人にあげたら喜ばれるカステラ

 これまではできるだけ手軽なレシピを選んでご紹介していたのですが、今回は、満里が昔なじみのレシピで久しぶりにカステラに挑戦したところ、オーブンでふっくらとふくらまなかったので、さあっ大変。完全に壊れたわけではなさそうですが、さてはオーブンが歳をとって温度調整が甘くなってきたのでしょうか?貸家やアパート住まいの皆さんも、家が変わればオーブンの「くせ」も違います。早くマイ・オーブンの「くせ」を見抜いておいしいお料理を作ってください。全文を読む


第9回 私事ですが還暦の誕生日を迎えました…お祝い事には

本格スタッフィング(詰め物)入り丸鶏ローストチキン

 今回は簡単料理ではありません。「私の還暦の誕生日」のお祝いに満里が心を込めて調理してくれた丸鶏のローストチキンレシピをご紹介しましょう。値上がりしたとはいえ、私たちの近所では、丸鶏が定価でもキロ4ドルで手に入ります。今回も一番小さな鶏を選んだつもりでしたが、それでも重さ8キロ。日本では、ちょっと考えられません。お祝い事には外食も結構ですが、たまには豪華で安上がりな丸鶏のローストチキンを囲んでダイニングルームで盛り上がってください。全文を読む


第10回 前回の丸鶏ローストチキンに続いて、今回は…

スーパーで買えない丸鶏の手作り和風フライドチキン

 オリジナルのレシピは、「小林カツ代のらくらくクッキング…チキンドカントフライ」ですが、アメリカでお料理しているうちに、若干わが家風の工夫が加わっています。スーパーで立派なローストチキンが安く手に入るアメリカですが、「手作りの和風フライドチキン」は一味違う日本人の味です。大きな丸鶏を不安定な中華なべで揚げますので、ボヤを出したり火傷をしたりしないよう、皆さん、細心の注意を払ってください。全文を読む


第11回 単身赴任の皆さんにも手軽なお料理

スペアリブ(豚の骨付きばら肉)のパイン煮

 オーブンを使ったり丁寧に揚げたり、このところ手間のかかるお料理をご案内してきましたが、今回は、一転、単身赴任のお父様にも難しくないお料理のレシピをご紹介します。お醤油とお砂糖の分量を調節して甘く仕立てれば、お子様も喜んで召し上がることでしょう。煮込む時間が長いので、うっかり放置して鍋を焦げ付かせることだけは注意してください。出来上がりの写真が寂しいので、手作りのマルガリータを添えてみました。これからはトロピカルドリンクの季節です。全文を読む


第12回 アメリカで本格バーベキュー用の肉といえば…これっ!!

オーブンでスペアリブ(豚ばら肉)を焼いてみましょう

 前回、スペアリブ(豚のばら肉)のお料理のとき買って来たお肉に、オーブンでバーベキュー風に焼くレシピが付いていたので、ついつい脇道にそれて、今回は、アメリカ人が大好きなスペアリブのバーベキューにチャレンジしました。 時間は少し要りますが、難しそうで実は簡単です。お肉はスペアリブの代わりにベビーバックリブを使いました。ベビーバックリブの方が少々割高ですが、柔らかくておいしそうに見えます。全文を読む


第13回 レッグ(もも肉)=サイ(太もも)+ドラムスティック(下腿)

鶏の骨付き肉でお料理といえないほど簡単なお料理

 今回は、再び、単身赴任の方にも手軽にできるお料理という趣旨で、鶏の骨付き肉を使う(お料理といえないほど)手間のかからないレシピをご紹介しましょう。日本で鶏肉といえば、胸肉とささみ、もも肉、手羽先の4部位ですが、アメリカの鶏のレッグ(Leg=もも肉)は大きいので、ドラムスティック(Drumstick=下腿)とサイ(Thigh=太もも)にカットされた肉の方が、売り場で多く売られています。全文を読む


第14回 日米ポテトの品種(アイダホ/ゴールド/レッド)を比べてみました

平凡で簡単ですが、ジャガイモと缶詰の魚の煮物

 今回も(単身赴任の方にも)手軽にできるお料理です。ジャガイモと魚の缶詰をぐつぐつ煮るだけの単純レシピですが、おいしく作るポイントは落し蓋を使うこととお好みのジャガイモの種類を選ぶことです。アメリカで売られているジャガイモは主なものだけで3種類あります。男爵イモに近いのはアイダホポテトまたはラセットポテトと呼ばれる品種ですが、形はメークインのように細長いので間違えてはいけません。全文を読む


第15回 予備の冷凍庫があれば、お買物タイムを節約できます

(冷凍)骨なし皮なし鶏もも肉のオレンジ果汁煮

 チェストタイプの冷凍庫を買ってきてガレージの隅にでも冷凍食材の貯蔵庫を設ければ、奥様のお買物の手間が省けること間違いありません。そんな予備の冷凍庫を備えている方に、特にお勧めしたい食材が冷凍の骨なし皮なし鶏もも肉です。焼き鳥、から揚げ、親子丼、炒め物や煮物にいつでも便利に使えます。自然解凍しなくても問題ありません。和風のお料理や麺類に使うときには、電子レンジに入れる前に、ちょっとお酒をふりかけて解凍すると風味がつきます。全文を読む


第16回 甘いの〜酸っぱいのまで…アメリカのりんご大調査

青りんごのオープンフェース・アップルパイ

 典型的なアップルパイは、パイ皮で包むように焼くので少し大がかりになってしまいますが、いわゆるタルト・タタン=オープンフェース・アップルパイならケッコウお手軽にできます。大事なのは、りんごの品種。今回、私たちは、思いっきり酸っぱい系の青りんご=グラニースミスを使いましたが、ゴールデンデリシャスやジョナゴールドもお勧めです。アメリカでは、生食用に食べるだけではなく、昔から料理やサイダーの材料として使われて愛されてきた果物ですから、小さなスーパーでも4〜5種類のりんごを置いています。全文を読む


第17 サンクスギビング・ホリデーのおやつといえば…

缶詰で作る簡単なパンプキンプディング

 パンプキンの季節はハロウィーンで終わるわけではありません。サンクスギビングを祝う伝統菓子も、材料はといえば、第一に思いつくのがカボチャ。昨年秋にはカボチャの缶詰を使った簡単なパンプキンパイのレシピをご紹介しましたが、今年も同じく缶詰を使ってプディングを作ってみました。

 缶詰を使うとカボチャのくせのある味が薄らぎ、カボチャ嫌いの方にもおいしく召し上がっていただけるという利点もあります。全文を読む


第18回 日本のケーキが懐かしい方はご自分でお作りください

クリスマスを飾るイチゴの本格派ショートケーキ

 日本でクリスマスケーキといえばイチゴのショートケーキですね!? ベースのケーキ生地(スポンジ)のふんわり感が命ですが、これも例によって日本人がまねて改良した作品なのだそうです。

 ご紹介するレシピの最大の特徴は卵の黄身と白身を別々に泡立てること…それだけで、ふんわりしたスポンジケーキが出来上がります。デコレーションの程度は皆さん次第。今回は、クリスマスケーキですから少し手間をかけてアーモンドで飾ってみました。全文を読む


第19回 お正月のおとそ気分は、もう抜けましたか?

家に閉じこもりがちな冬は日本茶に抹茶ケーキ

 今年のお正月はユーチューブで見つけた筝曲「春の海」、雅楽「越天楽」、フジフイルムのCM「お正月を写そう」を一日中繰り返しかけて日本のお正月気分を味わいました。皆さんは良いお正月を過ごされましたか?寒くて家に閉じこもりがちになる冬は、おいしい日本のお茶が恋しくなります。今回は、簡単に作れて日本茶にも合う抹茶ケーキのレシピをご紹介しましょう。抹茶の粉をお持ちでなかったら、お手数ですが、日本食材店かネットや通信販売で手に入れてください。全文を読む


第20回 ポトラック(一品持ち寄りパーティ)で好評

香ばしく焼き上げたシーフードキャセロール

 北米ではポトラック(Potluck)という一品持ち寄りパーティが盛んに催されます。語源は定かではありませんが、皆でポット(お鍋)を持ち寄ればおいしいものがあってラッキ〜という説が分かりやすくていいですね。北米の日本人駐在員の奥様方も、ポトラックにあやかって、一品ずつお料理を持ち寄っておしゃべりの会を楽しんでおられます。というわけで、今回はポトラック向きのレシピをご紹介します。全文を読む


第21回 ♪オーブンで焼いているうちから甘〜い香りがあふれ…♪

トッピングにココナッツをまぶしたバナナケーキ

 ココナッツと黒砂糖、レモン、バニラとのアンサンブルが抜群…オーブンから甘〜い香りがあふれ出てきて焼きあがるのを待っていられないほどです。砂糖汁がパイ皿からはみ出してくることがありますから、お掃除が楽になるようオーブンの底には忘れずにアルミホイールを敷いておきましょう。黒砂糖の原料は、皆さんご存知のようにサトウキビですが、精製の度合い(糖蜜の含有量)によって黒糖とか赤砂糖とか日本でも様々な名前で売られています。今回のレシピで使ったのは、ブラウンシュガーのライトブラウン(Light Brown)です。全文を読む


第22回 手間がかかるコロッケを 「秘法」でお手軽クッキング

リッツのクラッカーで作る簡単サーモン・コロッケ

 コロッケは、イモをゆでてつぶして、ひき肉と玉ねぎをいためて、こねて丸めて、小麦粉と卵をまぶして、パン粉をつけてしっかり揚げる…なかなか手のかかるお料理です。しかし、実は、おいしいサーモン・コロッケを、リッツのクラッカーを使って簡単に作る秘法があります。オリジナル・レシピの考案者は、1955年に神父のご主人とアメリカを離れ日本で40年をお過ごしになったジョアン・デュプリーさんだったのかもしれません。全文を読む


第23回 材料はタネ抜きチェリーの缶詰と市販のパイ皮

オーブン30分で素早くできる楽々チェリーパイ

 今回ご紹介するのはチェリーパイ。オーブン料理といえば何でも時間がかかりそうですが、このおやつは30分以内で素早く焼き上がります。材料は、まず、タネ抜きダークチェリー(Pitted Dark Sweet Cherries)のシロップ漬け缶詰…アメリカなら2〜3ドルですが、日本では倍以上のお値段ですね。同じレシピで、桃の缶詰を使い、ピーチパイを作る手もありますよ。桃なら、厚さ5〜6ミリに切って使いましょう。全文を読む


第24回 たまには“牛刺し”が食べたいけど生肉はこわい

手軽にできる夏の一品 「タタキ風牛サーロイン煮

 夏は「牛刺し」をつまみにビール!! …と思っても、アメリカでは、大都市の日本レストランにでも行かなければ食べられませんね。かといって、生の牛肉を自分で刺身にして食べるのもこわい。でも、沸騰したお湯に牛肉を入れて2〜3分煮るだけなら、表面に火が通って中はナマ。ちょうど、「タタキ」のような仕上がりのお肉になります。お肉はステーキ用の部位ならどこでもいいのですが、今回は、トップサーロインを使ってみました。全文を読む


第25回 あせらずにじっくり冷やしてお召し上がりください

ミカンでトッピングしたヨーグルトのババロア

 季節がら、清涼感を感じさせるヨーグルトのババロアはいかがでしょう?トッピングのフルーツは何でもかまいませんが、今回はミカンの缶詰を買ってきました。英語表記は「マンダリンオレンジ」…確かに、中国産のようです。缶詰は、調味液の種類により三つに区分されます。リアルジュースとヘビーシロップとライトシロップ…甘さが、それぞれ違いますから、用途やお好みに合わせてお選びください。全文を読む


第26回 脂肪分控えめの肩肉がトロトロに柔らかく仕上がります

マッシュルームソースの豚肉スイスステーキ煮

 本来は牛肉の硬い部位を使うお料理で、オーブンで焦げ目をつけたり、じっくり時間をかけて煮込んだりするのですが、豚肉ならフライパンで焦げ目をつけ短時間煮込めばいいのでお手軽です。豚肉の場合、肩肉は、肩ロースに比べて心持ち硬めですが、煮込めばトロトロに柔らかく仕上がるので、脂肪分を減らしたい人には特にお勧めです。豚肉のスイスステーキ煮のレシピは数多く紹介されていますが、マッシュルームやワインを使う点が満里のオリジナルです。全文を読む


第27回 所要時間は小一時間…甘〜い香りたっぷりで

こんがりメレンゲをのせたレモンクリームパイ

 残暑きびしい日本に在住の方には少し早いかもしれませんが、朝晩が涼しくティーブレイクに紅茶がおいしい季節がやってきました。そこで、今回選んだのは、ふんわりメレンゲをのせて表面を軽く焦がしたレモンクリームパイ。単身赴任の「ものづくり系駐在員」の方にも是非チャレンジしていただきたいと願って、パイ皮、レモンクリーム、メレンゲと、一つ一つの部品の製法を手順通りに詳しくご説明しました。全文を読む


第28回 日本に帰ったら二度とチャンスがないかもしれません

マイオーブンでローストターキー(七面鳥の丸焼き)!!

 北米にやって来たからには、一度や二度は自宅でターキーを焼いてみましょう。日本に帰ってやろうとしても、まずターキーの大きさが違います。仮にもし北米サイズのターキーが手に入っても、日本の家庭のオーブンには入りきらないおそれもあります。私たちが今回買ってきたターキーは、一番小さいのを選んだつもりでしたが、それでも15ポンド(≒7s)…写真でものさしの長さと比べていただけば、その大きさを実感していただけるでしょう。全文を読む


第29回 簡単料理ですがおいしいので、立派な名前を付けてみました

チキンソテーとポテトの蒸し煮ホワイトソース添え

 「単身赴任の皆さんにも簡単に作れるお料理」…満里のメモにレシピのタイトルがなかったので、カタカナだらけのえらそうな名前を付けてみました。鶏肉はドラムスティック(もも肉の下肢)を使いましたが、他の部位を使っても問題ありません。じゃがいもは、買い置きであったホワイトポテトを使いましたが、煮崩れしやすいアイダホポテト(ラセットポテト)でなければ、レッドでもゴールドでも大丈夫です。全文を読む


第30回 焼きあがったら、上下をひっくり返して出来上がり

チェリーとパイナップルのアップサイドダウンケーキ

 クリスマスの前には毎年ケーキのレシピをご紹介することにしていますが、今年のメニューはチェリーとパイナップルのアップサイドダウンケーキ。焼きあがったら最後にアップサイドダウン(上下ひっくり返)して出来上がりです。ケーキ型と大皿をひっくり返すのにはけっこう力が要りますから、ここだけはご主人にお願いした方がいいかもしれません。まだ熱いので、耐熱手袋を使うように念のため注意してあげてください。全文を読む


第31回 日本では成人の日も過ぎましたね…

お餅に飽きたら、残りきな粉でスクエア饅頭

 すっかりお正月気分も抜け、もう皆様はお仕事や家事、勉学と、お忙しい日常生活に戻っておられることでしょうが、そうはいっても日本人の冬は「オコタで和菓子」…今回は、お正月の残りきな粉を使って作る和菓子のレシピをご紹介することにしました。10分じっくりこねるのに少し力がいりますが、根気さえあれば難しくはありません。お饅頭は、冷えてからでもおいしく召し上がれます。全文を読む


第32回 お弁当のおかずやビールのおつまみにもお勧め

ライトフライでヘルシーな「鶏ささみのセサミカツ

 早口言葉風にネーミングしました…ゴマがたっぷりで、香ばしくてプチプチと噛み心地がいいカツです。低脂肪の鶏ささ身を油控えめで揚げるので、コレステロールが気になる方にも勧められます。肉汁がしたたり落ちるようなカツではありませんが、それで物足りないようなことはありません。肉には味がついていてソースも醤油も不要ですから、お子様のお弁当のおかずにも喜ばれます。ビールのおつまみになさるなら、軽くチーンして召し上がりください。全文を読む


第33回 シナモンとマーマレード風味で甘さ控えめ…

生クリームに蝶々がとまるバタフライ・カップケーキ

 春らしく蝶々をかたどったカップケーキをご紹介しましょう。使う材料の種類が多いので面倒そうですが、まとめて計量しておけば、後はただ混ぜて焼くだけですから、結構簡単にできます。話は違いますが、イチゴが美味しい季節になってきたので、第5回「ビュッシュ・ド・ノエル(暖炉の薪の形をしたクリスマスケーキ)」の応用でイチゴのロールケーキを作ってみました。…皆さんもお試しください。全文を読む


第34回 クリームチーズの代わりにコンデンスミルクを使って簡単

レモンを添えたレアチーズケーキ風のデザート

  チーズケーキは、焼き方で、オーブンの直火で焼き上げる「ベイクト」、湯煎でふっくら蒸しあげる「スフレ」、焼かずに作る「レア」の3つに分類されます。今回の「レアチーズケーキ風…」は「レア」ですが、材料に、クリームチーズに代えてコンデンスミルク(練乳)を使います。バタ臭くてコッテリ気味の市販チーズケーキに飽きてきたら、たまにはアッサリ気味の「レアチーズケーキ風…」をお試しください。全文を読む


第35回 焼き豚が手に入らなくて困っていませんか?

ラーメンや煮込みに便利に使える常備の煮豚

 ラーメンに、具の焼き豚がないとちょっとさびしいですね。シナチクは日本食材店で買えますが、焼き豚は意外に手に入りません。そこで、焼き豚はあきらめて、代わりに煮豚を作りましょう。肉を小口に切り分けることで、味がしっかりした煮豚を短時間で作ることができます。冷凍常備して、薄切り煮豚のままの姿でお弁当のおかずに使うもよし、チャーハンやサラダの具に使うもよし。煮汁も捨てずに、残り野菜を煮込めばイージーで美味しい一品が完成します。全文を読む


第36回 「あん」と「寒天」は東洋食材店でも買えます

意外に簡単にできるプロ顔負けの水ようかん

 水ようかんの季節ですが、北米の田舎では、そう簡単に手に入りません。そこで、手作りのお勧め。材料の「あん」や「寒天」は、ご近所の東洋食材店で手に入りませんか?今回、私たちが試しに使ってみた「寒天」はフィリピン製。日本食材専門店で買う粉寒天よりお手頃ですが、出来上がりに遜色はありませんでした。「何か特別なコツでもあるんじゃないの?」と不安がる奥様もおられましょうが、心配ご無用…きちんと手順を踏めば、結構簡単にできます。。全文を読む


第37回 「夏の冷え性」予防にショウガ…おいしくて薬効もある

レモンジンジャー・ゼリー(大人はワイン入り!!

 満里の叔母で料理上手のA子さんが、夏らしい素敵なゼリーのレシピを教えてくれました。昔から漢方やハーブティーに使われてきたショウガがたっぷり入っていますから、「夏の冷え性」の予防にも役立ちます。ところで、スーパーでゼラチンを買おうとして、見つからずに困っている方はおられませんか?アメリカでは、水や牛乳を加え、かき混ぜて冷やすだけの味付きゼラチン「ジェロ(JELL-O)」全盛。純粋なゼラチンは目立たないところにひっそりと隠れています。全文を読む


第38回 残り汁でスープも作れるお手軽レシピ

夏のおつまみにもOK!! スリーミニッツチキン

 夏のビールのおつまみにも勧められるお手軽な惣菜。ネギとごま油を加えたしょうゆだれが、シンプルにゆであげた鶏肉にマッチして、つけ麺のようなあっさりした味わいになります。わが家では、サラダ風に盛り付けてたれをかけて食べますが、たれを小皿に取り刺身風に漬けて食べるのもよろしいでしょう。 鶏肉を火にかけるのが3分だけなので、人呼んでスリーミニッツチキン。省エネ効果もありますが、何よりも火の近くに長く立っている必要がないのがありがたい点です。全文を読む


  第39回 激ヤス、激ウマ…でも、食べ過ぎには注意!!

市販のビスケット生地で手軽に作るアンパン 

 まるっきり「手抜き」と言われてもしかたないほど簡単なアンパン作り。缶詰を買ってきて、あんこを包んで焼けば、もう出来上がりです。お手軽レシピの基本は、正しい材料を使うこと。ブランドはピルズベリーのグランズ!、 種類はホームスタイル・バター味。これで、日本のアンパンにそっくりな味になります。ふんわり感も十分。ただし、イーストで作るアンパンに比べると密度が濃いので、見かけが小さいからといってパクパク食べると食べ過ぎてしまいますから、ご注意!!全文を読む


  第40回 アンコール…市販のドウで手軽に作る菓子パン・調理パン

今月はハムチーズ入りクロワッサンとミニドッグ

 先月はビスケット生地でしたが、今月はクロワッサン生地を買ってきて、ピルズベリーの缶詰で手軽に作る調理パン・菓子パンのアンコール編。 材料選びは、ミニドッグのソーセージがポイント。お値段は少し高めでも、奮発してお好みの味のソーセージを使ってください。ビーフでも、ターキーでもかまいません。私たちが買ってきたのは、ヒルシャーファームのビーフ・リトル・スモーキーズという燻製ソーセージです。全文を読む


第41回 ホリデイシーズンのお洒落で温かいデザート

フランベ(炎の料理ショー)でクレープシュゼット

 鉄板焼きでは、シェフがライターで火をつけてアルコールがボッと燃え上がるシーンが見せ場ですが、お料理用語では、これを「フランベ」と呼ぶそうです。 今回ご紹介するクレープシュゼットも、「フランベ」で仕上げるデザート…家庭では、食卓で火をつけるわけにもいきませんから、キッチンにご家族を集めて、炎が燃え上がったら盛大に拍手してもらいましょう。周りの照明を落としたら、炎があざやかに浮かび上がって何となくクリスマス気分。全文を読む


第42回 アメリカ人のお客様にも喜ばれるガーリック風味

野菜ダシを馴染ませたロースト・ポークロイン

 ホリデイシーズンの作り置きにお勧めのレシピ。豚肉もだいぶ値上がりしていますが、ばら肉(リブ)以外の部位なら、それでも安いですね。 ガーリック風味のローストポークは珍しくなくても、野菜ダシを浸み込ませたレシピはないようで、アメリカ人のお客様にも喜ばれます。ニンニク嫌いの皆さんは、塩コショーを多めに振ってニンニク抜きでお召し上がりになってはいかがでしょう。全文を読む


第43回 北アメリカでは「家族の絆」を強くする日

バレンタインは一家で手作りチョコレートケーキ

 北米のバレンタインデーは、家族でカードを交換して「家族の絆」を強く深くする日。お子様を交えて、手作りのチョコレートケーキを制作してみませんか?ケーキ作り用のチョコレートチップはスーパーのベーキングコーナーに置いてありますから、お菓子コーナーのチョコレートチップと混同しないように気をつけてください。 ケーキ用のチョコレートチップは、お菓子用より小粒でとけやすくケーキ作りに向いています。「ビター」と「セミスイート」と「ミルク」の3種類。全文を読む


第44回 ブリスケット(牛肩ばら肉)をじっくり煮込んでアイルランド料理

聖パトリックは“コンビーフ&キャベツ”と黒ビール

 3月17日のアイルランドの祝日セントパトリックスデーには、アイルランド系でもカトリック教徒でもない人たちまで、緑色の服を着て街に出るのが北米各地の風習ですから、覚えておきましょう。この日の食卓は、アイルランド系アメリカ人が大好きな家庭料理「コンビーフ&キャベツ」と黒ビール。牛のブリスケット(肩ばら肉)は胸の筋肉で少し硬めの部位ですが、じっくり煮込むと「缶詰のコンビーフ」のように味がある柔らかい肉になります。全文を読む


第45回 ピルズベリーのクラスト缶詰シリーズ第3弾

市販の生地を使ってお好みのシーフード・ピザ

 アンパン(39回)ハムチーズ入りクロワッサンとミニドッグ(40回)に続き、ピルズベリーの缶詰で作るレシピの3回目。トッピングは何でもよかったのですが、せっかくの機会ですから、アメリカでは滅多に見かけないシーフード・ピザを作ってみることにしました。今回は、ツナ缶ベースのソースにエビをトッピングしましたが、イカでもタコでもお好きな具をお載せください。しっとり感のあるおいしいピザが焼き上がります。全文を読む


第46回 チョコレートとバーボンとピーカン…フランス生まれで南部育ち

名菓「いわゆるダービーパイ」甘さ控えめ

 商標登録されたダービーパイという名を使うと訴えられてしまいます。でも、日本人が餡ときな粉の自家製のおもちを安倍川もちと呼ぶように、アメリカ人も家庭ではチョコレートチップとバーボンウィスキー入りのピーカンパイのことをダービーパイと呼んでいます。 だから、今回のレシピは「いわゆるダービーパイ」。そもそもピーカンパイは、18世紀初めにニューオリンズに入植したフランス人が、ピーカンナッツとコーンシロップに出会って考案したお菓子なのだそうです。全文を読む


第47回 小麦粉1:バター1:砂糖1:卵1パウンドケーキのバリエーション

午後の紅茶にヨーグルト入りレーズンバターケーキ

 バターケーキとパウンドケーキは全く同義語のように使われていますが、調べてみると、元祖パウンドケーキは、小麦粉、バター、砂糖、卵を各1ポンド(パウンド)ずつ使って作るバターケーキ。細かい数字は覚えなくても大丈夫!! 、それぞれ等量を混ぜれば美味しくできますよ!! というレシピです。今回のケーキは、小麦粉が多めで甘さ控えめの日本人テースト。簡単にできて、午後のレモンティーによく合います。大きいパックのヨーグルトが残った時にでもお作りください。全文を読む


第48回 手羽先・手羽中でチューリップを作ればお洒落なおつまみ

こしょう風味の甘しょう油だれドラムスティック

 アメリカの鶏のもも肉は大きいので、ドラムスティック(下腿)とサイ(太もも)にカットして売られるのが一般的です。今回のレシピで、ドラムスティックが大きすぎたら、手羽を使ってみましょう。手羽は、もも肉と反対に、手羽元と手羽先にカットされずに売られています。手羽先も手羽元も、チューリップにして揚げると、カタチが揃ってお洒落なおつまみになります。全文を読む


第49回 ミシガン北部観光地ご当地のお菓子を作ってみました

五大湖銘菓マキノー島ファッジ・ピーナッツバター味

 ミシガン州の記事を書いているうちに、銘菓マキノー島ファッジを食べてみたくなり作ってみました。ファッジは、甘〜くサックリした食感のお菓子。甘いもの大好きなアメリカ人は1インチ(2.5cm)角に切って食べるそうですが、日本人的には薄く切って隅からかじるくらいがお勧めです。コーヒーは、断然ブラック。食べ出すと止まらなくなります。ダイエット中の方や糖尿系の方は、控えめにお召し上がりください。全文を読む


第50回 名前はイタリア風でも、実はスウェーデン生まれ

こんがり薄切りアーモンドのトスカ・ケーキ

 トスカ・ケーキは、薄切りアーモンドをトッピングしたスウェーデン生まれのケーキ。なぜイタリア風のネーミングなのか詳しい事情は不明ですが、アーモンドのお菓子の本場イタリア・フィレンツェのトスカーナ地方から、ちょっと名前を拝借しただけかもしれません。 アーモンドの香ばしいにおいがオーブンからただよってきて、何となく秋の雰囲気なケーキ。おいしくて誰でも簡単に作れます。全文を読む


第51回 バット(尻-もも)とシャンク(もも-すね)はどちらがうまい?

ホリデーシーズンにわが家で焼く生の骨付きハム

 「ハム」は、ブタのお尻から後ろ足にかけての部位を塩漬けした肉ですから、本来は骨付きです。バット(尻ともも)とシャンク(ももとすね)とどちらがよいかというと、味ではコラーゲンたっぷりのバット。 特に腰骨の周りが美味しくて、犬が骨にしゃぶりつく気持ちがよく分かるようになります。ただし、腰骨の周りは切り分けにくいのが難点。味は少しあっさりめでも、シャンクの方が切って盛り付けるのには楽です。全文を読む


第52回 ドライフルーツのシロップ漬け(ミンスミート)で

クリスマスのおやつはフルーツ・パウンドケーキ

 ミンスミートと聞くと「ひき肉」と勘違いしそうですが、アメリカでクリスマスのデザートとしてポピュラーなパイやケーキの材料です。昔々はワインと酢漬けのお肉にフルーツを加えたものだったようですが、現代のスーパーで一番売れているミンスミートは、リンゴやブドウにオレンジやレモンの皮を加えたシロップ漬けのビン詰め。これを使うと、おいしいフルーツ・パウンドケーキが出来上がります。全文を読む


第53回 お料理は使用する肉の部位次第で様変わりします

炊飯器で真空調理…和風薄切りローストビーフ

 リブやロインは高価な部位ですから、オーブンロースト(直火焼き)して、厚切りでしっかり味わってください。肩(チャック)や前足の付け根(ブリスケット)、お尻(ラウンド)の部位は鍛えられた筋肉で、味はありますが、硬いのでお値段的にはお徳用です。普通はポットロースト(蒸し焼き)で薄切りにして食べるのですが、今回はもも肉(トップラウンド)を真空調理法で柔らかくローストしてみました。全文を読む


第54回 アッサリ系のバレンタイン・ケーキはいかが?

今年はチョコチップ入りふんわりシフォンケーキ

 昨年のバレンタイン・レシピはオーソドックスなコッテリ系チョコレートケーキだったので、今年はアッサリ系を選びました。材料が多いので一見は難しそうですが、一度に計量しておけば、後は混ぜて焼くだけですから、わりに簡単。生クリームでハートをデコしてみましたが、トッピングなしでもおいしく召し上がれるふんわりケーキ。冷凍しておけば、不意のお客様のおもてなしにも役立ちます。全文を読む


第55回 ポットパイ用のスープ缶とワイルドライスで

パンの器ごと食べられるブレッドボウル・スープ

 パン生地缶とスープ缶、電子レンジで加熱調理するカップ入りのワイルドライス。半製品ばかり利用して、簡単に、お洒落な料理を作ってみましょう。パンの器にスープを盛ったブレッドボウル・スープ。ワイルドライス入りですから、奥様方のランチタイムの集まりにはぴったりサイズのボリュームです。パンの器をちぎって一緒にいただいたり、最後はパンを二つ折りにしてスープをはさんだりして、お召し上がりください。全文を読む


第56回 北米の「ご当地名物に挑戦」シリーズ

トッピングがリッチなシカゴ風ディープディッシュピザ

 これまで、ダービーパイやマキノー島ファッジなどご当地名物のお菓子作りに取り組んできましたが、今回はお菓子ではなく、シカゴスタイルのディープディッシュピザ作りに挑戦します。縁が立っていて、トッピングがたっぷり入ったリッチなピザです。日本人には、少しあっさりめの味付けがいいでしょう。ピザ生地は、例によって市販の冷凍品を使用。イタリアンソーセージは、スーパーの肉売り場で見つかります。全文を読む


第57回 小さいのに4〜6ドルで売られているのでギョギョッ

ミネアポリス生まれの春の焼き菓子レモンバー

 スーパーのベーカリーに、ケーキと並んでいる「レモンバー」。アメリカ人が大好きな春の焼き菓子ですが、高級ベーカリーなら6ドル、スーパーでも4ドル台で売られているのでギョギョッ。手作りして、ご近所のアメリカ人にお裾分けしたら涙を流さんばかりに喜ぶこと請け合いです。サクサクしたクラストに、レモン風味のフィリングを載せた焼き菓子…オーブンから、レモンの甘酸っぱい香りがただよってきて出来上がりです。全文を読む


第58回 スーパーの鮮魚売り場は味の淡白なサカナばかり

そこで、燻製風味のベーコン巻き白身魚ソテー

 アメリカ内陸部のスーパー鮮魚売り場の品揃えには満足できません。どうして、味の淡白な白身魚ばかりなのでしょう。今回は、昔、満里がクックパッドで見つけて重宝している白身魚のベーコン巻きソテーのレシピを、少しアレンジしてご紹介します。ベーコンの塩気と燻製風味が白身魚に乗り移り、野菜と一緒に炒めれば全く調味料なしで済むほど、オイリーでしっかりした味付けのお料理になります。全文を読む


第59回 アメリカでは3個2ドル〜2個1ドルの格安フルーツ

生マンゴーでマンゴープリン…包丁使い注意!!

 マンゴープリン…おいしいですね。日本では、材料にピューレやジュースを使ったレシピが出回っていますが、北米在住の私たちは生マンゴーを「ゼイタク」に使うことにしましょう。生食の際にもそうですが、マンゴーの種は特大で、細い毛がぎっしり種を包むように生えていますから、気をつけないと包丁の手を滑らせて大ケガします。種の取り除き方は、レシピの中でていねいに説明しますから、注意してお読みください。全文を読む


第60回 外見はキュウリ似でもズッキーニはカボチャの仲間

夏野菜で作るイタリア風ベジタブル・カスタード

 今年も、アメリカ人のお向かいさんが家庭菜園のトマトを収穫して届けてくれました。例年以上に甘くていい出来です。そこで、今回はトマトの赤、チーズの白、旬の夏野菜ズッキーニの緑と、イタリア国旗の三色で華やかに彩った卵料理。ズッキーニの外見はキュウリに似ていますが、同じウリ科でも実はカボチャの仲間。くせのある味やにおいがなく水気も少ないので、卵焼きによく合います。全文を読む


第61回 秋の果実狩りは、リンゴやブドウに、ラズベリー

ココナッツクラストのラズベリークリームパイ

 ラズベリーの旬は7〜10月。日本では手軽に買えず、あまり馴染みがなかったラズベリーですが、スーパーで安売りをしていたので、買ってクリームパイを作ってみました。イチゴ以上に甘〜い香りが、ラズベリーの魅力…パイ皮(クラスト)に仕込んだココナッツの自然な甘みにマッチします。刻みココナッツに、ポロポロしたショートブレッド・クッキーを加えフードプロセッサーでよく混ぜて作ります。全文を読む


第62回 焼きイモやふかしイモには日本産がベターですが…

米国産サツマイモで和製洋菓子「スイートポテト」

 日米のサツマイモ…外見はよく似ていますが、中身は色も食感も大違い。米国産は(ニンジンと同じく)カロチンが多くて色が赤く、デンプン少なめでホクホク感にかける食感です。焼イモやふかしイモには、やはり日本産がお勧め。米国産なら、バターをたっぷりつければおいしく召し上がれます。今回は、米国産のサツマイモで「スイートポテト」を作ってみました。明治20年に初めて売り出された和製洋菓子です。全文を読む


第63回 もう師走?…リスが木の実狩りで忙しく駆け回っています

クリームチーズ入り手作りパイ皮でクルミパイ

 リスがあっちでもこっちでも忙しく駆け回っているのを見て、今月は木の実のパイを作ろうと思い立ちました。同じレシピでピーカンもOKですが、今回選んだ木の実はクルミ…αリノレン酸が悪玉コレステロール値を下げ、体重を増えにくくしてくれるそうです。これまでご紹介したパイに比べフィリング(パイの中身)作りは簡単です。今回はパイ皮を手作りしてみましょう。いつものように市販のパイ皮ですませたら、もっともっと簡単です。全文を読む


第64回 ゆでて皮をむくのが面倒なら、クリは甘煮のビン詰めで

正月のおせち料理に黄金色の栗きんとん

 和食が世界遺産に決まったことでもあり、おせち料理に添える栗きんとんを手作りしてみましょう。日本のイモを使うときには、きんとんにくちなしの実で着色したりしますが、米国産のイモを使うと、そのままで鮮やかな黄金色のきんとんができます。今回はナマ栗を買ってきて栗の皮むきから始めましたが、たった7〜8個の栗の皮をむくのは面倒です。栗の甘煮のビン詰めを使い手間を省きましょう。全文を読む


第65回 スペアリブ + おみの野菜 + しょう油味

ホカホカ具だくさんの骨付き豚バラ和風スープ

 とにかく寒いこの冬にお勧めするレシピといえば、身も心も温めてくれるこのスープしかありません。今回は、満里が実家で受け継いだレシピ。父親がハワイ生まれの日本人でしたから、満里は何となく和洋折衷の料理が多い家で育ちました。 スペアリブをあばら骨一本ごとにカットした肉のパックには「カントリースタイル・リブ」と書かれた値札が付いています。肉と骨が自然に分かれるくらい柔らかく煮込みましょう。お野菜たっぷりで栄養満点のしょう油味スープです。全文を読む


第66回 イースター復活祭)のキッズ・パーティのおやつに

手軽に大量生産できる焼き菓子マドレーヌ

 イースター(復活祭)で子供たちにパーティを催してあげるときにお勧めということで、手軽に大量生産できる焼き菓子マドレーヌのレシピをご案内しましょう。 もう25年も前になりますが、カナダの思い出…息子の幼稚園では、お母さんたちが毎日持ち回りでデザートを用意して届ける決まりがありました。面倒で、いつもリンゴを切るだけのお母さんも多い中、満里はいつも焼き菓子を作って届けていました。全文を読む


第67回 日本ではインスタント派だった方もレッツトライ!!

挽き立てコーヒー豆で本格派のコーヒーゼリー

 スーパーのコーヒー売り場には様々な豆がありますが、ほとんどはバニラなどフレーバー入りの豆で、日本育ちの私たちの口には合いません(娘は学生時代に大学構内で愛飲していました)等々。…今回はコーヒーのことを書きたかったのですが、今さらコーヒーの入れ方だけご紹介するのも恥ずかしく、ついでにコーヒーゼリーを作るレシピをご案内させていただきます。挽き立てのコーヒーで作れば、味も香りも日本の喫茶店のものに引けを取りません!! 全文を読む


第68回 お手頃ワインをぜいたくに使ってフランスの田舎料理

骨付き鶏もも肉のワイン煮込み…コッコーバン

 コッコーバンはフランスの田舎料理。昔の雄鶏は固かったので、一昼夜以上ワインに浸し柔らかくして食べました。今は肉が柔らかいので浸けおく必要はありません。ワインを薄めずにたっぷり入れて煮込みますから、アルコールに弱い方にはご無理でしょう。ワインは質より量で、箱ワインなど安物で十分OK。レシピはひとり下肢肉(レッグ)1本ですが、アメリカの鶏は大きいので、ご婦人やお子様には太もも(サイ)と下腿(ドラムスティック)で十分かもしれません。全文を読む


第69回 4年前にチェリー缶で作る手軽なレシピをご紹介しましたが、

生チェリーを使ってオーソドックスなチェリーパイ

 4年前にご紹介した「楽々チェリーパイ」は、生クリームとシロップ漬けのタネ抜きチェリーの缶詰を使ったので「やや甘みの強いチェリーパイ」でしたが、今回のレシピでは砂糖の分量次第で「ほどよい酸味のあるチェリーパイ」が出来上がります。 アメリカ人は、これにバニラアイスクリームやホイップクリームをたっぷり添えて食べるのが好きです。生活習慣病や体重の心配がない方は、是非、真似してみてください。全文を読む


第70回 本物なら火加減など微妙なコツが必要ですが、

卵抜きだから失敗しないカスタードそっくりパイ

 夏のおやつには、フィリングがひんやり冷たいカスタードパイ。トロっとした甘さが口いっぱいに広がって、♪ウ〜ンッおいしい♪。コーヒーにも、よく合います。でも、本物のカスタードパイ作りは、火加減やミルクの注ぎ加減など、一つ間違うとダマができたり焦がしたり微妙なコツがあって少したいへん。そこで、卵抜きで作る「カスタードそっくりパイ」のレシピを探してきました。今回は、アメリカ人原作のレシピです。全文を読む


第71回 アメリカ人は「アイ・ラブ・ミルク&チーズ・ラーメン!!」

夏のランチに “サッポロ一番キャベツサラダ

 スーパーでレジの白人の青年が「オレはミルクラーメンが好きなんだ」と話しかけてきました。最近、アジア系以外でラーメンを買う人が増えてきたのは知っていましたが、アメリカ流の食べ方があるのには気がつきませんでした。さて、ここまでは余談ですが、今回ご紹介する日本人向きのインスタントラーメン・レシピ。他のラーメンでも作ってきましたが、「サッポロ一番しょうゆ味」に最もピッタシ感があります。全文を読む


第72回 出来てビックリ…自画自賛の100%太鼓判レシピ

プルルン、トロ〜リ、カラメル風味のババロア

 もう30年近く昔になりますが、カナダのトロント駐在時代に、家内の満里が日本人駐在員の奥さん仲間に教わって書きとめていたレシピです。久しぶりに作ったら、あまりの出来のよさと美味しさに自分でもビックリしていました。工程が多くて少し面倒そうですが、それは「e-レシピ」が細かい手順まで全て写真に撮って説明しているからで、(冷やして固める時間を除き)調理時間は約30分。敬遠せずに一度作ってみてください。全文を読む


第73回 課題は賢い味噌の節約法ときれいな焼き方

アメリカでは「魚の味噌漬け」が恋しい!!

 アメリカ内陸の地方都市のお魚事情はお粗末です。スーパーで買えるのは、マグロとサケを除いて白身魚ばかり。でも、自分で味噌漬けにしたら、白身魚も懐かしい日本の味に変身します。課題は、(アメリカでは味噌が高いので)なるべく使用量を節約することと、魚焼き器がなくても焦がさずにきれいに焼く焼き方です。…今回のレシピは、切り身を一つ一つラップに包んで漬けるのが「ミソ」の1、フライパンにパーチメントペーパーを敷いて焼くのが「ミソ」の2です。 全文を読む


番外特集 ダシの素、乾燥食材、ふりかけ…

クッキング・ビギナーの北米サバイバルレシピ

 昨秋から年始にかけ満里が実家の用で3ヶ月留守にしたので、ろくな自炊経験のない私に30余年の結婚生活で最大の「食糧危機」が訪れました。でも、このコーナーを執筆していたおかげで、外食もせず何とか乗り切ることができました。帰米後に満里に褒められた最優秀レシピは、超簡単な乾燥食材の炊き込みご飯。ほかに、クッキング・ビギナーの単身赴任者や北米に来たばかりの奥様に役立ちそうな私の体験情報をまとめてご報告します。全文を読む


第74回 四季を通じて美味しいデザートですが…

何となく気分春めくバナナクリームパイ

 今年の冬は11月の大寒波で始まりました。その後は、それでも去年よりはマシと思っていたら、最後の方で記録的な寒波と大雪に二度も襲われ、思いがけない雪かきなど心身お疲れの方も多いことでしょう。今回は、満里の母親の古いレシピから、四季を通じていつでも手に入るバナナで、その明るい色のせいでしょうか…何となく気分が春めくクリームパイを作ってみました。レシピ通り手順よく作っていただければ、さほど難しくないデザートです。全文を読む


第75回 米政府(CDC)認定…成人病予防に最強の野菜

春菜クレソンとブタから揚げの和風サラダ

 今が旬の野菜クレソンとブタ薄切り肉のから揚げをあわせ、和風ドレッシングをかけていただくサラダ…青じそドレッシングや梅ドレッシングなどがお勧めです。ビールのおつまみに最高、タップリ作ればお夕食のメインディッシュ。クレソンは、英語でウォータークレス(Watercress)。昨年6月に米国疾病管理予防センター(CDC)が、47種の果物と野菜を比べ、成人病予防に効く*17栄養素の薬効含有度ランキングを作ったところ、堂々1位に輝いたという連邦政府認定の最強野菜です。全文を読む


第76回 今年もベリーやチェリーの旬の季節がめぐってきました

ラズベリーのクラフティ(カスタード風焼き菓子)

 今回ご紹介する焼き菓子はクラフティ。カタカナで書くと英語のようですが、本当はフランス語で、スペルは"Clafoutis"。「フ」にアクセントを置いて「クラフーティー」と発音しないと、アメリカ人には通じません。パイ皮がありとなしの二種類のレシピがありますが、今回はパイ皮を使いません。材料を加えるごとに泡立て器で混ぜ合わせ、オーブンで焼き、冷蔵庫で冷やすだけの簡単レシピ。見かけはフルーツトッピングのピザですが、味はカスタードで、食感はチーズケーキ…ラズベリーの甘酸っぱさが絡んで、冷やせば夏場のデザートに一押しです。全文を読む


第77回 エバミルク(無糖練乳)が甘みを引き立たせる

ミルクゼリーとミントゼリーの冷菓ミックス

 ミントゼリーとミルクゼリーを別々に作り、合わせて盛り付けるだけで簡単にできる冷菓のレシピです。ミントゼリーは、ペパーミント・リキュールで味付けします。リキュールは蒸留酒に香料を加えたお酒の総称で、普通は無色ですが、ペパーミントならグリーンという具合に、カクテルにしたときに色が映えるよう着色したものもあります。アメリカの酒屋さんは数えきれない様々なリキュールを売っていますから、お好みの味でカラフルなゼリーをお作りください。全文を読む


第78回 日本のビスケットは米国でクッキー、米国のビスケットは、

スコットランド生まれのおやつパン…スコーン

 皆さんは、アメリカのファーストフードの朝食で「〇〇ビスケット」といったメニューを食べたことはありませんか?朝っぱらからハンバーガー用のパンで挟むと少し重たい感があるのか、ビスケットで卵やソーセージをサンドイッチするチェーンが多いようですね。日本でいうビスケットは、アメリカではクッキー。アメリカでいうビスケットは、スコットランド生まれのおやつパンで、イギリスや日本ではスコーンと呼ばれています。全文を読む


第79回 アメリカのミネラルウォーターには硬水が多いので、ご注意!!

イタリアの野菜スープ・ミネストローネには軟水

 満里の叔母が教えてくれた2012年の読売新聞のレシピ。とてもいいレシピで、イタリアレストランで食べるミネストローネに遜色ありませんが、アメリカで作る場合には、日本のレシピを少しアレンジしなければなりません。まず、野菜を柔らかく煮込むには軟水のミネラルウォーターがよいと言われていますが、日本では大半が軟水で、アメリカでは逆に大半が硬水ですから、ブランド名を確かめて買わないと、わざわざミネラルウォーターを使った意味がありません。全文を読む


第80回 簡単にできるホリデーシーズンの焼き菓子

レーズン・チェリー・アーモンドのデザートバー

 地元紙に読者から寄せられたホリデーシーズンのデザートレシピの一つです。小麦粉とバターや砂糖の買い置きがあれば、後はスーパーのケーキ材料(Cake Mixture)のコーナーでレーズンとチェリーとアーモンドとコンデンスミルクを買ってくるだけで準備完了。手軽に作れる焼き菓子です。ケンタッキーのアメリカ人的には甘さ控えめのデザートバーですが、日本人なら甘党にも勧められる十分な甘さです。必要なら、甘さはコンデンスミルクの量で微調整してください。全文を読む


第81回 今年のバレンタインデーは、チョコクリームを使い、

小麦粉抜きでチョコレート・ヘーゼルナッツケーキ

 今年のバレンタインデー用チョコレートケーキは、食パンに塗るチョコクリームを使用するレシピです。小麦粉やベーキングパウダーを使わないせいで、表面はカリッとしていて中はふんわり。ふっくら焼き上がっても縮んでしまうのが少し寂しいところですが、しぼんでできたへこみに生クリームをのせ、耐熱容器に入れたまま召し上がります。チョコクリームといえば、アメリカではヘーゼルナッツ入りの北イタリアの製品が有名です。北イタリアでは戦争で輸入カカオが不足するたびに、地元産のヘーゼルナッツで補うお菓子のレシピが開発されてきたそうです。全文を読む


第82回 焼き時間10分…素早くできる和風洋菓子

桃の節句のおやつにあん入り抹茶ロールケーキ

 海外赴任していると、桃の節句や端午の節句に、おひな様の段飾りや鯉のぼりでお子様を祝ってあげられないのが残念ですね。せめて、手作りの和菓子を作って差し上げましょう。今年ご紹介するレシピは、春めいてウグイス色のあん入り抹茶ロールケーキです。スポンジは卵共立てで焼き時間もほんの10分…手早く作れば30分程度で出来上がるお手軽な和風洋菓子ですが、すぐに召し上がるよりラップに包んでしばらくシットリさせておくと、もっとおいしいでしょう。全文を読む


第83回 アメリカ人主婦のレシピを日本人向けにアレンジしました

ドライトマト入りイタリア風味クラッカー・チキン

 あっさり味の鶏の胸肉に、ドライトマトとリッツクラッカーでイタリア風味のトッピングがマッチします。日本で高価なドライトマトも、アメリカでは驚きの安値で野菜売り場の片隅に積まれています。栄養価は生トマトより高く、そのままでビールのつまみにしてもよし、お湯で戻してオリーブオイルに漬け置きピラフやスパゲティの具に使うのもよろしいでしょう。Mrs. Dashは全15種類の便利な無塩調味料で、アメリカ人はお料理にパラパラふりかけて食べたりするのでしょう。全文を読む


第84回 満里(私の妻)が記憶の母の味を復活させました

お好みのナッツやレーズンを入れシナモンロール

  海外にいると老親のそばにいてあげられないのが、残念です。3年前には計3人もいた私たちの両親も、今はもう義母(満里の母)一人だけ…少し感傷に浸りながら、満里が記憶に残る母のシナモンロールのレシピを復元しました。義母が盛んに焼いていたのは満里がまだ実家にいた40年も前の時代で、ご本人の記憶も薄れレシピのメモも所在不明です。シナモンのフィリングのしっとり感を再現したくて、類似レシピに比べ無塩バターを多めに使いました。全文を読む


第85回 ご飯を混ぜ、リゾットやおじやのように召し上がれ!!

ルイジアナのケイジュン料理…チキンガンボスープ

 その昔、カナダ北東部のフランス系住民が現ルイジアナ州南部に移住し、他のフランス領各地から先に来ていた多人種混血の人々と影響しあい、ケイジュン料理という独特の食文化を育みました。今回ご紹介するガンボスープは、無難なところでチキンガンボ…本場にはザリガニガンボなんてのもあります。味の決め手はギアナの香辛料カイエンペッパー、南部料理で人気のオクラでトロミづけし、リゾットやおじやのようにご飯を混ぜて召し上がります。全文を読む


第86回 北米では必須食材のビーツ(火焔菜)が簡単に手に入ります

冬本番…ロシア・東欧のスープの逸品"ボルシチ"

 連日、日本で安倍・プーチン首脳会談関連のニュースが報道されていたせいか急にロシア・東欧料理の代表格のスープボルシチが食べたくなりました。ボルシチに欠かせないのが、野菜のビーツです。色が深紅で外見がカブそっくり。通称で赤カブと呼ぶ人もいますが、日本語の正式名は火焔菜です。砂糖原料のテンサイ(Sugar Beet)の仲間だけあって、ほのかな甘みがあります。材料が多く一見は面倒そうですが、肉と野菜をグツグツ煮るだけの結構簡単なお料理です。全文を読む


第87回 バレンタインデー用チョコレートケーキ第4弾

材料はチョコチップと卵だけ超お手軽"ガトーショコラ"

 これまでバレンタインデー前には、オーソドックスなチョコレートケーキと、チョコチップ入りシフォンケーキと、チョコレートヘーゼルナッツケーキのレシピをご紹介してきましたが、今年はシリーズ第4弾…材料がチョコチップと卵だけという超お手軽なガトーショコラを作ってみました。以前もご案内しましたが、調理用のチョコレートチップは、菓子用とは別に、スーパーのケーキ材料コーナーで売っています。チップが小粒で溶けやすいというだけの違いですが…全文を読む


第88回 ハナミズキが美しい季節ですが、花より自家製ダンゴ

お正月のモチ粉の残りでみたらし団子の簡単レシピ

  皆さんは、お正月に餅つき機を使ってお餅をついておられませんか?わが家では、つきたてのお餅をのす際にモチトリ粉にモチ粉を使うので、毎年この時期にはモチ粉が手元に残っています。そこで、残りモチ粉の有効利用…みたらし団子は白玉粉と絹ごし豆腐で作るのが一般的なレシピですが、今回私たちはモチ粉で作ってみました。お店で売っているみたらし団子と大差ない美味しい味が、簡単に再現できますからどうぞお試しください。全文を読む


第89回 リキュール(果実酒)をちょっと加えたら大人の味

ジュースたっぷりスポンジしっかりのオレンジ果汁ケーキ

 普通のスポンジと違って卵を泡立てず、熱を通しにくい型を使い低温で焼き上げると、柔らかいけれどしっかりした果汁ケーキ用のスポンジができます。本物のオレンジをしぼり、果皮の表面をすりおろして加えると、香りが際立ちます。カクテルが好きな方は、トリプルセックというリキュールかウイスキーやブランデーを少し加えてみてはいかがでしょう?トライセックは、南米ベネズエラ沖のオランダ領特産のバレンシアオレンジの皮を使って作るお酒キュラソーの一種です。WBCのオランダチームでも活躍したヤクルトのバレンティン選手の出身地ですね。全文を読む


第90回 身近な材料を、混ぜて、混ぜて、オーブンで焼くだけ

買い置きのモモ缶で、旬を問わない簡単ピーチケーキ

 書き手の私が忙しくてしばらく休載してしまいましたが、久しぶりの今回の e-レシピは初心に戻り、手元や身近にある材料だけで手軽にできるおやつのレシピをご紹介しましょう。お宅のキッチン収納庫に、買い置きのモモ缶や洋ナシ缶は眠っていませんか?非常食なら、賞味期限の管理も大切です。たまには美味しいフルーツケーキに変身させ、下校後のお子様と召し上がって、定期的に新しいフルーツ缶に更新なさってはいかがでしょう。全文を読む


第91回 七面鳥の丸焼きは大きすぎて食べ切れないご家庭にお勧め!

ターキー燻製ドラムスティックのオーブン蒸し焼き

 市販のターキーの燻製ドラムスティック(モモ肉のヒザ下の部位)を、一層美味しく召し上がるレシピ。単純にオーブンや電子レンジで加熱するだけでは、乾燥肉のような固いお肉になってしまいますが、低温のオーブンで 3時間ほど蒸し焼きにするだけで、柔らかく骨から身もほぐれやすい優しいお肉に変わります。味も塩分がほどよく抜け、ほのかに甘みまで感じられるマイルドな仕上がりに。蒸し焼き用に使った水に野菜を加えて軽く煮れば、一石二鳥の野菜スープの出来上がり。全文を読む


第92回 生ならフジ、焼いてもフジ?品種は皆さんのお好みで

ホリデーシーズンの手軽なデザート"焼きりんご"

 少し古典的なイメージですが、日本の冬でおこた(こたつ)にミカンを連想するなら、北米の寒い地方の冬では暖炉に焼きりんごでしょう。今回は、前回の燻製ターキーの美味しい召し上がり方に引続き、手料理というには大げさでも、是非知っておきたい冬の手軽なご馳走のレシピをご紹介します。アイスクリームを添えて召し上がれば、いっそう北米流です。私たちが今回使ったリンゴはフジですが、お味はリンゴの品種によって大きく変わります。全文を読む


第93回 バレンタインケーキ・シリーズ 第5弾

今年は小麦粉入らずの"純正"チョコレートケーキ

 これまでバレンタインデー前には、オーソドックスなチョコレートケーキチョコチップ入りシフォンケーキチョコレートヘーゼルナッツケーキガトーショコラと、4種のチョコレートケーキのレシピをご紹介してきましたが、今年は小麦粉を全く入れずに作る"純正"チョコレートケーキ。知り合いの不動産屋がわが家に送ってきた葉書広告に載っていたレシピで、一通り読んだだけで美味しさを直観し、作って食べて皆さんにもお勧めできると確信した次第です。全文を読む


第94回 普段の食卓は缶スープで間に合わせていますが、

たまには手をかけ美味しいクリーミー・トマトスープ

 今回ご紹介するレシピは、その昔、満里の母親がよく作ってくれた思い出のクリーミーなトマトスープ。私たちが子供の頃は、日本ではまだ便利な缶スープが出回っていなませんでした。今はわが家の食卓にも大きな顔をして缶スープが登場してきますが、来客やお祝い事の時くらい、手作りのスープでおもてなししたいものです。野菜をバターで炒めミキサーにかけるので、少し手間がかかりますが、それだけに缶スープとは比較にならない愛情こもった味わいに仕上がります。全文を読む


第95回 北米では豚肩ロース(ボストンバット)の塊も激安!!

キャンベルのスープ缶でお手軽ポーク・ポットロースト

 今月号のお料理は、ケンタッキーの方で、牧師のご主人と日本で40年も暮らし、日本語でアメリカの家庭料理の本を出版なさったこともあるミセス・デュプリーのレシピ。特色の一つは、手間をかけずに市販の食品を上手に使うところで、これまでもリッツ・クラッカーで作るサーモンコロッケサッポロ一番で作るキャベツサラダをご紹介しましたが、今回も同じコンセプトでキャンベルスープ(クリームマッシュルーム)で作るポーク・ポットローストです。全文を読む


第96回 古い表現ですが「今でしょ!」…ブルーベリーの旬は6~7月

たらりレモングレーズをかけたブルーベリーケーキ

 アメリカにベリー類の旬の季節がやって来ました。大雑把には、ブルーベリー 6∼8月ブラックベリー 5∼9月ラズベリー6∼11月。フリーマガジンから切り抜いて取っておいたレシピの中にいかにも美味しそうなブルーベリーケーキの写真があったので、作ってみたら大成功。ケーキ生地(スポンジ)はほどよい控えめな甘さで、レモンの香りやブルーベリーの酸味が絶妙のハーモニーを醸します。絶対に後悔しないので、酸っぱいからブルーベリー嫌いという方もお試しください。全文を読む


第97回 クリスマスパーティーをロマンチックに演出するデザート

暖炉の薪をかたどったラム風味のナツメグ・クッキー

 近所のスーパーのフリーマガジンに地元の主婦から投稿されたレシピ…祖母から代々伝わるクリスマス用のクッキーをご紹介します。私には北米の冬の暖炉にくべる薪のように見えましたが、投稿者ご本人は、フロスティング(焼き菓子にかけるクリーム状の糖衣)が白いので、雪をかぶった丸太を連想しているそうです。ラム酒が味と香りを引き立てるので、お酒が苦手な方も、ノンアルコールのラムフレーバーで味付けしてみてください。全文を読む


第98回 冷凍パフペイストリー・シートを使い、手軽で失敗知らず

ふっくらサクサクのブルーベリー一口パイ・レモン糖衣がけ

 ブルーベリーを包むパイ生地には定番の市販製品を使うので、手軽で失敗知らずです。ブルーベリーは砂糖で覆って加熱濃縮すると半ばジャム化して、ちょうどいい具合の甘さになります。レシピを投稿した主婦は、ブルーベリー好きの奥様とレモン好きのご主人のウィンウィン(自分も勝って相手も勝つ)のデザートと自慢していましたが、確かに甘さと酸っぱさのバランスが取れた一口パイ…大きさも午後のティータイムにピッタリです。全文を読む


第99回 ゼリーのプルンとした食感と果肉から果汁がジュワッと出る食感!

暑気払いにさわやかな果肉入りグレープフルーツ・ゼリー

 30年前のカナダ時代に満里が駐在妻仲間から教わった冷菓のレシピ…ルビー・グレープフルーツを使えば、夏の小パーティのデザートにふさわしい色鮮やかなゼリーができます。ゼリーのプルンとした食感と、果肉から果汁がジュワッと出る食感の対比がたまりません。グレープフルーツは降圧薬など一部の薬の服用者に副作用が出ると言われていますが、調べてみると大半の薬で害は少ないようです。常用薬のある方は医師や薬剤師に確認し、安心して召し上がってください。全文を読む


第100回 暑い夏を乗り切るには、自発的な発汗をうながすピリ辛レシピ!

食欲もビールも進む東南アジアの華僑料理"海南鶏飯"

 このシリーズも回を重ね、とうとう第100回を迎えました。初回が2008年7月ですから、今思えばリーマンショックの寸前に連載を始めたわけですね。今回のレシピは、先日わが家に久しぶりに息子夫婦が帰省して来た折に、満里が第100回記念にふさわしい料理を思いつかずに困っているとお嫁さんに相談して、教わった台湾や香港、東南アジアで広く食されている庶民的な料理。息子同様に彼女も帰国子女…シンガポールにいた時期に仕入れた得意レシピの一つです。全文を読む


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