焼きあがったら、上下をひっくり返して出来上がり
チェリーとパイナップルのアップサイドダウンケーキ
書くのが苦手というので代筆しますが、このコーナーは私の妻=満里の担当です。テレビでもインターネットでも美味しそうなお料理のレシピが氾濫していて、もう結構という気もしますが、このコーナーでは、満里が北米生活20年の間に先輩や仲間の駐在員の奥様やアメリカ人の友達に聞いて覚えた「アメリカで暮らす日本人」にお勧めのレシピを紹介します。
もうすぐクリスマス。クリスマスといえばケーキというわけで、一昨年はビュッシュ・ド・ノエル(暖炉のマキの形をしたロールケーキ))ーとパイナップルのアップサイドダウンケーキです。
特に難しいレシピではありませんが、焼きあがったら最後にアップサイドダウン(上下ひっくり返)して出来上がりのケーキ…ケーキ型と大皿を一気にひっくり返すのには、けっこう力が要りますから、ここだけはご主人にお願いした方がいいかもしれません。まだ熱いので、耐熱手袋を使うように念のため注意してあげてください。
e-レシピ
第30回 「チェリーとパイナップルのアップサイドダウンケーキ」
===============≪材料≫================
・直径9インチ(22.5cm)のケーキ型
・カップは250CC(アメリカサイズ)
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缶詰パイナップル(または黄桃)
9切れ
*マラスキーノ・チェリー
小瓶 1
*ブラウンシュガー(ライト)
1/2カップ
*ショートニング
1/2カップ
バター(もしくはマーガリン)
大さじ 2~3杯
卵
2個
牛乳
2/3カップ
バニラエッセンス
小さじ 1杯
小麦粉
2カップ
砂糖
1カップ
ベーキングパウダー
小さじ 3杯
塩
小さじ 1杯 |
*マラスキーノ・チェリー(maraschino
cherry)
カクテルやパフェに添える明赤色のチェリー。しばしばアーモンドなどの香味料やアルコールなどを加えてシロップ漬けされ、ビン詰めで売られていることが多い。チェリーパイ用の缶詰チェリーより、もっと甘い。
*ブラウンシュガー
第23回のチェリーパイのレシピでもご説明しましたが、日本でも、黒砂糖はサトウキビの精製度(糖蜜の含有量)次第で、黒糖とか赤砂糖とか様々な名前で売られています。今回のレシピで使ったのは、ブラウンシュガーのライトブラウン(Light
Brown)です。砂糖で代用するのは結構ですが、ダーク(Dark)を使うとカチカチに硬いケーキができてしまいますから間違えないでください。
*ショートニング
主に植物油から作られるクリーム状の油脂。無味無臭で、パンや焼き菓子に使うとさっくりと焼き上がる。マーガリンと同様に、トランス脂肪酸を含むので多用することは勧められない。 |
=============≪作り方≫==============
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あらかじめオーブンを350°F(175℃)に暖めておく。
A
パイナップルは水気を切っておく。
B
菓子作りは、計量がキーポイント…スムーズに調理できるよう材料をあらかじめ計量し仕分けしておく。
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C
ケーキ型の底に、少し温めて柔らかくしたバターを塗る。さらに、その上にブラウンシュガーを振る。
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D
パイナップルを敷き詰め、隙間をチェリーで飾る。パイナップルの代わりに黄桃を使う場合は、チェリーを乗せ切り口を下に向けて伏せる。
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E
全卵(白身と黄身)を電動泡立て器で、色が白っぽくなるまでしっかり泡立てる。
F
別のボウルに、小麦粉とベーキングパウダーと塩を合わせてふるい入れる。
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G
第3のボウルにショートニングを入れてクリーム状に練る。さらに、砂糖を少しずつ加えながら、よく混ざるように練る。
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H
ショートニングに、別のボウルで泡立てた卵とバニラを加え、卵の泡をこわさないように混ぜ合わせる。
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I
別にふるい合わせておいた粉を、ボウルの1/3だけ加えて混ぜる。
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J
牛乳を半分加えて混ぜる。続いて残りを、粉1/3-牛乳半分-粉1/3の順で交互に加えながら混ぜる。
K
仕上がったスポンジの材料を、ケーキ型のフルーツの上に流し込み表面をそっと平らにする。
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L
350°F(175℃)に予熱したオーブンに入れ、50分から1時間焼く。焼き上がり予想時刻が近くなったら、串を刺して焼きすぎないようチェックする。
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M
焼きあがったら、ナイフでスポンジの周囲をケーキ型から切り離す。 |
N
ケーキ型の上に大皿をかぶせ、耐熱手袋の手で、ケーキ型と大皿を一緒に逆手に持ってひっくり返す。
O
スポンジからにじみ出たシロップが残っていたら、ケーキにかけて出来上がり。
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