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2011年9月15日(第63号)


激ヤス、激ウマ…でも、食べ過ぎには注意!!

 市販のビスケット生地で手軽に作るアンパン

 書くのが苦手というので代筆しますが、このコーナーは私の妻=満里の担当です。テレビでもインターネットでも美味しそうなお料理のレシピが氾濫していて、もう結構という気もしますが、このコーナーでは、満里が北米生活20年の間に先輩や仲間の駐在員の奥様やアメリカ人の友達に聞いて覚えた「アメリカで暮らす日本人」にお勧めのレシピを紹介します。


 アンパンは日本では庶民の味ですが、アメリカでは、近所に日本食材店や日本のパン屋さんがなければ、泊りがけで買いに行ったり、通信販売で送ってもらわなければ手に入らない高級食品。しかし、小麦粉をこねるところから始めたら、大作業。

 そこで、今月のe-レシピは、まるっきり「手抜き」と言われてもしかたないほど簡単なアンパン作り。市販のビスケット生地を買ってきて、あんこを包んで焼けば、もう出来上がりです。

 さて、お手軽レシピの基本は正しい材料を買ってくることです。アメリカでビスケットといえば、イーストの代わりにふくらし粉を使って膨らましたパン。今回使うビスケット生地(Biscuits)の缶詰は、ブランドがピルズベリー(Pillsbury)のグランズ!(Grands!)で、 種類はホームスタイル(Homestyle)のバター味(Butter Tastin')ですからお間違いなく。これで、日本のアンパンにそっくりな味が出るのです。

(注)フレーキーレイヤーズ(Flaky Layers)を選ぶとサクサクした感じになってしまいます。

 ビスケット生地を伸ばす手順でギューギュー押しつぶさないよう気をつければ、ふんわり感も十分出ます。ただし、イーストで作るアンパンに比べると密度が濃いので、見かけが小さいからといってパクパク食べると食べ過ぎてしまいますから、ご注意!!

(こわ〜い注意書き)内部に圧力がかかっています!安全に開けるには、缶の両端を人がいない方向に向けてください。

 レシピの中で具体的に説明していますが、缶の開け方がちょっと変わっています。缶の中の気圧が高くなっていて、紙のラベルをはがして缶を圧迫すると、破裂する仕掛けです。こわい注意書きがついていますが、特に危険なわけではありません。ただし、冷蔵庫から出して時間が経つと温度が上がり、中の空気が膨張して破裂するときに大きな音がしますから驚かないでください。

 ところで、材料費ですが、ビスケット生地の缶詰は8個入りで$1.50…セールでしばしば$1.00くらいで売られています。あんこは東洋食材店で手に入り、アンパン8個分なら約$1.00。小さな卵1個は10セントとして、材料費は合計$2.10〜2.60。したがって、アンパン1個あたり25〜35セントと激安ですから、念のため。


e-レシピ 第39回 「市販のビスケット生地で手軽に作るアンパン」

===============≪材料≫================

冷凍ビスケットの缶詰(8個入り) 1缶

 Pillsbury Grands! Biscuits

  Homestyle Butter Tastin'

あんこ(粒あん・こしあんはお好み) 250g

卵(小) 1個

小麦粉 少々

ゴマ 少々

==============≪作り方≫==============

@ オーブンを華氏350度(177℃)で予熱しておく。

A あんこを計量。8等分し、スプーンで丸めておく。


B ▼印のツマミをつかみ、ラベルをはがす。

C ボール紙 の切れ目に軽くスプーンを押し当てると、缶が開く。


D まな板に軽く小麦粉を敷く。

E ドウ(ビスケット生地)を取り出す。


F ドウを軽く引っ張って円形に伸ばし、強く押さえないよう気をつけ厚みを均等にする。

G 小麦粉を軽くまぶした手のひらにドウとあんこを載せ、ドウの端をつまんであんこを包み込む。


H アンがはみ出さないよう気をつけて、ドウの縁をつまみ、丁寧にパンの底を作る。

I あらためて形を整え、頂点に指で軽いくぼみを作る。オーブンの天板にパーチメントペーパーを敷き、一つ一つ離して並べる。


J とき卵を、アンパンの上部に、ハケでまんべんなく塗る。

K ゴマを振る。


L 華氏350度(177℃)に予熱しておいたオーブンに入れる。

M 焼けたら出来上がり。缶の説明書によれば所要時間は13〜17分…ただし、焼き加減はオーブンの窓からのぞいて要チェック。