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2015年2月15日(第104号)


ダシの素、乾燥食材、ふりかけ…

特集クッキング・ビギナーの北米サバイバルレシピ

 いつもは妻の満里が調理して、レシピを私が代筆してご案内するコーナーですが、今回は私のレシピをご紹介する特集です。


 昨秋から年始にかけ満里が実家の用で3ヶ月留守にしたので、私は30余年の結婚生活で最大の「食糧危機」が訪れました。下宿住いの学生時代や会社の独身寮時代にも、ろくな自炊経験はありません。でも、このコーナーを執筆していたおかげで、お料理が身近な存在になっていたせいでしょうか、外食もせず一応まともな食事を作り続けて何とか乗り切ることができました。

 帰米後に満里に褒められた最優秀レシピは、超簡単な乾燥食材の炊き込みご飯。ほかに、クッキング・ビギナーの単身赴任者や北米に来たばかりの奥様に役立ちそうな私の体験情報をまとめてご報告します。

========== ≪超基礎編…味噌汁、麺類≫ ===========

 笑い話ですが、私は学生時代にヨーロッパで貧乏旅行をしている最中に、ダシを入れずに、スパゲティとしょう油で、うどんを作ろうとしたことがあります。中には、当時の私レベルで初めての料理に挑戦する方もおられると思って書くのですが、味噌汁や麺類には、必ずダシが必要です。

 ダシは、日本食品店や東洋食品店で売っているダシの素を使えば十分です。お湯に、味噌と乾燥ワカメと青ネギを加えれば、りっぱなワカメ味噌汁の出来上がりです。

 麺類の汁は、ダシとしょう油に、気が向いたらみりんや酒を加えるとよいでしょう。みりんを入れると甘みが増します。麺は、包装に記された分数でゆで、湯切りして汁に入れます。湯切りは、英語でストレイナー(Strainer)…普通のスーパーで売っています。プロが使う湯切りより、平たいタイプの方が使いやすいかもしれません。私のお気に入りの昼のメニューは、にゅうめん…夏のそうめんに入れそうな具をいっぱい入れて食べていました。


最優秀簡単サバイバルレシピ「乾燥食材炊き込みご飯」

 満里に絶賛された炊き込みご飯も、超基礎編の応用です。日本食材店や東洋食材店で、しいたけ、切り干し大根、わかめ、ひじきなど乾燥食材を買ってきます。

 お米をといで、お好みの乾燥食材を好きなだけ加え、しょう油とダシ、気が向いたら酒を加えて炊けば、もう出来上がりです。

 私の場合は、生のにんじんを刻んで加えています。

=========== ≪ふりかけスパゲティ≫ ============

  和風スパゲティも、日本食材店で売っているおにぎり用のふりかけを使い、簡単にできます。

 スパゲティ1人前(100g)

@スパゲティを、キャベツやキノコ類とゆでる。

A大きめのボウルに、ふりかけサラダ油スパゲティのゆで汁各大さじ1杯を入れ、かき混ぜる。

B水を切ったスパゲティを、ボウルに入れふりかけをまぶしたら出来上がり。

=========== ≪食材の保存・作り置き≫ ============

  野菜は、スーパーでサラダ野菜の袋詰めを買ってきたら便利です。ただし、すぐにしおれてきますから、賞味期限までに食べ終えるようにしましょう。白菜やじゃがいも、にんじん、タマネギなどは、1ヶ月単位で日持ちしますが、レタスなど菜っ葉類やきゅうり、マッシュルームは3~4日が限度です。大根、トマト、キャベツは、10日~2週間くらい大丈夫。

 ほうれん草は、賞味期限が来る前に、ゆでて小分けにラップして冷凍保存しておきましょう。後で解凍して味噌汁やおひたしに使っても、ゆでたばかりのほうれん草と、あまり差異ありません。

 ブタ肉は大きな固まりで売られていますから、カレー用の角切りなどあらかじめ分量を想定して切り分け、料理1回分ごと小分けして冷凍保存しておきましょう。

 満里は、日本に一時帰国する前にラーメンの具の煮豚(e-レシピ第35回)を大量に作り、冷凍保存しておいてくれました。 

=========== ≪ブタ肉の生姜焼き≫ ============

  ブタ肉の生姜焼きも、初心者向きの簡単にできる料理です。材料は、日本食材店で薄切り肉を買ってくるか、スーパーで固まりを買ってくるなら、冷凍保存前に薄切りにする方が、初心者的には包丁さばきが楽です。

 生姜焼きは、浅い容器にしょう油と少々の酒やみりんを入れて、おろし生姜(日本食材店ならチューブで売っています)を加え、30分ほど浸けます。後は、フライパンで焼くだけ…両面がこんがり焼ける程度で十分です。

 私は、これとは別にネギを焼き、ご飯に載せて生姜焼き丼を作りました。容器に残った生姜醤油の汁をタレにして、ご飯にかければ出来上がりです。

 また、ラーメンの具に煮豚を作り置きにするのは面倒という方は、トリの胸肉を薄切りにした生姜焼きで代用なさってはいかがでしょう。

============ ≪レバーもやし≫ =============

  レバーももやしも、全てのスーパーでいつでも買える商品ではありませんが、学生時代に行きつけの中華料理屋で食べていたレバーもやしの味を再現してみました。レバーは、近所のスーパーで紙カップで売っている鶏レバー…量が多いので、例によって余分は冷凍保存。まずは、水洗いして血抜きしましょう。

 プライパンに油を敷いて熱し、一口大に切り分けたレバーをしっかり炒めます。後はもやしをドカッと入れて、白コショウと塩を好きなだけ加えて炒めるだけ。もやしの炒め具合も好き好きです。


 その他、インターネットでレシピを調べ、親子丼やオムライスなど作ってみたところ、中には味付けの下手なレシピがありました。面倒でも、レシピはいくつか見比べて、平均的なレシピを選んだ方が無難です。

 カレーも、ルーで作ってみました。基本は、箱に書いてあるレシピ通りですが、タマネギをじっくり炒めるとおいしいカレーになります。キッチン在庫を物色して、赤ワインとベルサミコ酢やバジル(シソ系の香料)を加えたら、なかなか個性的でプロフェッショナルな味になりました。

 クッキング・ビギナーの皆さん、何かヒントはありましたか?